【廃墟マニヤ File069】

S寺お化け屋敷(静岡県)

(その2)

その日、朝からたまっていた用事を済ませ、家を出発できたのは昼をかなりまわってからのことでした。家から高速を飛ばしても、目的のエリアまで結構時間がかかります。いくつかの賑やかな温泉地を走り抜け、海と岩山に挟まれた小さな集落に辿り着いたのは、冬の太陽がその弱い力を失いはじめた頃でした。


寺

集落内の狭い路地を慎重に進んでいくと、やがて目の前にこぢんまりとしたお寺が現れました。どうやらこのお寺が今回の目的地のようです。

 

お墓

実はこのお化け屋敷跡、お寺の敷地内にあるという話です。ということは、お寺で経営していたということでしょうか。いろいろ手広くやろうとした住職がいたんだなぁ……などと考えながら境内を探っていくと、どうやらそれらしき洞窟を発見! でも、よりによって墓地の裏ですよ。

いつも書いているように、心霊的なものはまったく信じていないのですが、一応亡くなった方に対する敬意と礼儀として軽く手を合わせてから(矛盾してますか?)、お墓の横を通らせてもらうことにします。

 

手!

薄暗い洞窟の入口をのぞきこむとガラクタの山でしたが、壁をよく見てみると……マネキンの手が!

 

手

塗装がはげて、中から本物の人間の手が現れているかのような、不気味な感じになっています!

この洞窟、元は太平洋戦争中に洞窟陣地として掘られたものだという話で、恐らく銃弾や爆風などの直撃を避けたり、光が漏れないようにするためだと思うのですが、入口がクランク状になっているため、内部にまったく光が届きません。

※実は、ただの防空壕だったらしいということが、後で判明しました(それにしてはちょっと立派すぎる気もするのですが……)。まあ防空壕だったにせよ、入口がクランク状になっているのは、同じ理由だと思われます。

 

横穴の内部

真っ暗な中、小さな懐中電灯の明かりを頼りに進んでいくと、行き止まりとなった横穴の奥にマネキンの残骸を発見! よく見ると、横川の釜飯の器なんかもあったりしますけど……。

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子供のマネキン

元の通路に戻り先へ進みます。すると今度は懐中電灯の明かりの中に子供の姿が浮かび上がりました。

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洞窟の奥

さすがに長い年月が経っているせいか(あるいは元々なかったのかもしれませんが)、マネキン以外にお化け屋敷らしい遺物は残っていないようです。

 

上半身

地面にころがっていた女性の上半身。

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下半身

妙に肉感的な下半身は、前の写真の彼女のものでしょうか。

 

臀部

マネキンフェチの方のためにサービスカット。

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(続く)


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