【廃墟マニヤ File067】

J磐炭礦N郷礦(茨城県)

(その1)

ホッパー

N郷礦はJ磐炭礦株式会社茨城礦業所の管轄下にあった、茨城県における常B炭田最大の炭鉱です。

この炭鉱の歴史は19世紀中頃までさかのぼるようですが、機械化された近代的な炭鉱となっていったのは1944年、磐城炭礦株式会社と入山採炭株式会社が合併して、J磐炭礦株式会社となってからです(この年には、さらに神の山炭礦株式会社とN郷無煙炭礦株式会社も吸収合併しています)。

エネルギー政策の転換により石炭需要が減少していった昭和30〜40年代においても、なお操業を続け、それどころか年々出炭量が増えていくといった状況でしたが、1971年(昭和46年)J磐炭礦株式会社が巨額の資金をつぎこんでようやく完成させた「N郷新坑」が、出炭開始予定のわずか9日前に出水。懸命の復旧作業も空しく全坑が水没してしまいます。

この事件がきっかけとなり、それからわずか2週間ほど後の8月30日、J磐炭礦株式会社茨城礦業所中G礦は閉山となってしまったのでした。


満足度:★★★

 


NEXT(J磐炭礦N郷礦その2)

12345

この頁最初へ

廃墟マニヤMENUへ