【廃墟マニヤ File016】

N岸競馬場(神奈川県)

(その1)

N岸競馬場

根G競馬場の歴史は1866年(慶応2年)に始まります。この年、英駐屯軍によりN岸競馬場が造られ、翌1867年より実際にレースが行われるようになりました。
その後、一等馬見所、二等馬見所、下見所などが建造されていきますが、太平洋戦争が始まり、1942年(昭和17年)の秋季競馬を最後に、海軍により接収。さらに敗戦によって、そのまま米軍に接収され、その駐車場や家族用住宅として利用されることになります。

そして1969年(昭和44年)ようやく日本に返還され、1977年(昭和52年)にコース跡はN岸森林公園・N岸競馬記念公苑となって市民に開放されました。

現在残っている建物は1930年(昭和5年)に建設された「一等馬見所」(一等観覧席)で、その他に存在していた二等馬見所・下見所などは現存しません。二等馬見所は1988年まで残っていたらしいので、私もここの存在を知ってすぐ訪問すればなんとか実物を見ることができたはずで、後悔先に立たずとはまさにこのことです。

ちなみに設計は丸ビルの設計などでも有名な建築家J・H・モーガン(米)。一等馬見所は、鉄筋コンクリート造、地上7階建(高さ28.77m)、建築面積2130平方メートル、延べ床面積は7686平方メートルだそうです。

 

満足度:★★

 


NEXT(N岸競馬場その2)

1234

この頁最初へ

廃墟マニヤMENUへ