楓観察記
〜 妊婦生活編 〜
 
         
    妊婦でバカンス 2010年7月  
   
7月に入り、予定通り地中海クルーズにでかける。船が発着するベネチアまでは車で移動。妊婦の長距離ドライブについては賛否両論あるものの、こまめに水分補給などしていたおかげか、1日4〜5時間乗っていても特に体調に影響はなかった。

クルーズ中、寄港地では夫と義母(今回は3人旅)だけが下船して観光に行き、私は終日プールサイドでのんびり、というパターンで毎日過ごす。自分は移動せずに日替わりでいろんな景色を見ることができ、食事、エンタテイメントも船内で楽しめる。妊婦にとっては体力的にも気分的にもすごくラクだし、同行者も退屈しない。妊娠中の旅行としては、クルーズかなりよかったです。


オリンピアの港で古代ギリシャ人と記念撮影

ただし乗船中、シャンパンはいかがと勧められる機会がやたらと多いので、酒好きの妊婦には忍耐力が必要かも。ちなみに私は2、3口なら飲んじゃってました。
という話を仲良しのイタリア人にしたら「えっ、妊婦なのに酒飲むの?」と驚かれ、逆にこちらも「えっ、イタリア人なのに飲まないの?」と驚く。

クルーズから帰った翌日は、バードラガッツへ。夫と義母が山でハイキングしている間、私は麓でのんびり。ちなみにスイスでは妊婦の注意事項として「高度2,000m以上に行ってはいけない(気圧が低い・酸素が薄いから)」というのがあるらしい。私はインスブルックでちょっとドキドキしながら高度1900mの展望台まで行ってみたけど、特に異常はなかった。

そしてバードラガッツといえば温泉。「妊婦と温泉」にも諸説あるようだが、あれこれ調べた結果、温まり過ぎない、滑ってころばない、お腹に強いジャグジーをあてない、など注意すれば問題ないと判断し、がっつり楽しんできた。ただしサウナだけは自粛。

「妊婦どこまでできるかな?」の実験みたいだったバカンスを終え、21週の検診で病院へ。この日は久しぶりの超音波検査で、動く姿を見ることができた。毎日うるさいくらいお腹をボコボコに蹴られているので、妊娠初期のような「赤ちゃん無事に生きているかしら」みたいな心配は無かったものの、心臓や脳、手足の形などしっかり見てもらって異常なしと診断され、やはり一安心。

かれこれ1時間かけて見てもらったので、うれしい反面どっと疲れる。私がお腹をぎゅうぎゅう押されながら映像を確認している間、赤ちゃんはのんびり指をしゃぶったり、大あくびをしたり。早くも「親の心子知らず」の気分を味わった。