【ORNの山形県の蕎麦喰い記録】
−−−【村山地方ぬ蕎麦】−−−
[村山地方]
山形県 北村山郡・大石田町 手打ち大石田そば きよそば 【大石田そば街道一番店】
来迎寺の門前。靴を脱いで上がる。
生粉打ち。太さは中細といったところで 切りはかなり短く、
蕎麦がせいぜい箸から15cm垂れ下がる程度。人気店。
山形県 北村山郡・大石田町 手打ちそば屋 まんきち 【大石田そば街道八番店】
県道30号が最上川を渡る亀井田橋手前(大石田側)。
外観は平凡な感じの店舗だが靴を脱いであがると何処かしら歴史を感じさせる座敷。
地元地区の在来種「来迎寺種」の自家製粉、二八の手打ち。
中太でやや固め、コシがあり、風味よし。おいしい。
山形県 北村山郡・大石田町・横山 来迎寺そばや 作兵衛 【大石田そば街道十四番店】
靴を脱いで上がると、調理場窓口があって、そこで注文してから、座敷のテーブルにつく。
地産と北海道産を使った二八の手打ち田舎蕎麦でコシの強い堅めの蕎麦かと思いきや、
見た目に反してすこし柔らかめで(特に表面が)、もしかしてこりゃ単なる釜過ぎかな?と感じた。
つゆはやや甘口の出汁の濃厚なもので函館の山田屋を彷彿させる。
山形県 北村山郡・大石田町 そば切り 源四郎 【大石田そば街道二番店】
雪深い次年子地区の真ん中。靴を脱いで上がると、そこは店というより、ほとんど
普通の人の家の居間だ。開業は2002年。しかし周辺のほぼ全ての店がそうであるように
「正式な営業開始」以前から、代々家庭の味として蕎麦を打ってきた。
近所で評判になり、あるいは勧められて正式営業を始めた、ということのようである。
農家である当店は自家栽培+大石田産の原料を自家製粉した中太手打ち。
ここの名物はズバリ、先代から伝わる「きじ汁」(\300)。
鴨とも違う濃厚な旨味+甘みのある脂身で、そばによく合う。
山形県 北村山郡・大石田町 七兵衛そば 【大石田そば街道五番店】
次年子地区。品書きは…「食べ放題 \1050」のみ。
古い農家をそのまま使ったと思われる店に靴を脱いで上がる。
大きめの椀に入ったそばの量は意外に多く、
3杯喰って、もう少し喰いたい、でももう一杯は無理、という状態とあいなった。
手打ち中太の蕎麦はコシがあり、香りもかなり強い方。
大根の搾り汁につけて食べると蕎麦の甘さが引き立つ。おいしい。
山形県 北村山郡・大石田町 仁三郎そば 【大石田そば街道六番店】
次年子地区。七兵衛と源四郎の間の細道を北東方向に入った奥、
なかなか発見できずに右往左往した。
店を切り盛りする老夫婦の住む家(店)に靴を脱いで上がる。
次年子産自家製粉手打ち。品書きは…「腹いっぺえそば(食い放題)\1000」のみ
…ということのはずだったが、行ってみると貼り紙があって
「11月○日より2杯\1000にします」と書いてあり、食い放題ではなくなっていた。
とはいっても、どんぶり大盛り2杯はかなりの量である。
蕎麦は中太のコシのあるそばで、風味もよく、
辛み大根の搾り汁につけて食べると蕎麦の甘みが引き立つ。
広間の端の炬燵には82歳の店主、森国雄さんが鎮座し、ニコニコ話しかけてくる。
挽きたて打ちたて茹でたての3タテを無駄なく提供するために完全予約制。
山形県 北村山郡・大石田町 手打次年子そば 【大石田そば街道十一番店】
県道次年子村山線沿い、次年子地区。開店は11:00だが10:50頃行ってみたら
暖簾がかかっていたので即、靴を脱いで上がる。
玄蕎麦は自家栽培、ヌキからの自家製粉中太の手打ち田舎蕎麦。
ところで「次年子」(訛ってジネゴと発音)とは、
雪が深いため冬季に生まれた子の出生届を翌春にしていたことから、という。
山形県 北村山郡・大石田町 そば処 なんば 【大石田そば街道十五番店】
地元の在来品種である「来迎寺種」、自家栽培100%の手打ち中太のそば。
通常のそば打ちでは使わない塩を加えて湯ごねするという来迎寺そばの伝統的な打ち方。
熱い鳥汁に冷たい蕎麦をつけてたべるのが、ここらのもともとの
そばの食し方だったということで、品書きのその名も「もともとそば」を喰らう。
細かい星の入ったそば自体の風味もよくおいしい。
山形県 北村山郡・大石田町 おそば 美登利 (みどり) 【大石田そば街道十番店】
大石田駅から割と近く。「大石田そば切り会 定例会の店」、だそうだ。
地産と道産を使った外一、やや細め(このあたりとしては)の蕎麦。
この辺ではめずらしい小型の蒸籠2段に盛られる。
ぎゅっと締まった感じがあり、盛ってもへなへなにならない張り・堅さがある。
鴨せいろを注文したが、鴨汁とは別に通常のつゆが付き、これはありがたい。
山形県 北村山郡・大石田町 そば処 ふうりゅう 【大石田そば街道十一番店】
大石田駅舎内にあるそば処。靴を脱いであがる。
オバチャンが大石田産のそばで手打ちする十割そば。
ここらへんの蕎麦としてはやや細いくらい、中細といったところで、風味があり、おいしい。
店の横は新幹線のホームだが、慌ただしさ、騒々しさがなくていい感じの店だ。
山形県 北村山郡・大石田町 わらぐちそば 【大石田そば街道七番店】
次年子の北5kmほどの県道30号沿い。茅葺き屋根の旧民家を使った店に靴を脱いであがる。
有名店だが、閉店まえの15:30、客は自分だけ。
村山では珍しい更科系、外一の手打ち。かなり硬質な蕎麦。(コシがある、とは違う)。
山田まりあ来訪写真&サインあり。
山形県 尾花沢市 そば処 鶴子 【おくのほそ道・尾花沢そば街道九番所】
大石田から南東方向、船形山を源頭とする丹生川の新鶴子ダムの少し下流側にある。
まさに雪下ろし中の茅葺きの建物の店に靴を脱いで上がる。
誰だか知らないが、サイン色紙がたくさん掲げてあった。
蕎麦は自家栽培(3ha作付け)100%の中太外一手打ち。中庸なコシと太さ。
大根のおろし汁に加減してつゆを入れて食べる。
黒っぽくない蕎麦からは甘みを感じ、バランスよくおいしい。
山形県 尾花沢市・朧気 そば匠 【おくのほそ道・尾花沢そば街道三番所】
手打ち中太麺、傑出しているわけではないような気もするが、なぜか自分との
相性の良さを感じる味でお気に入りのひとつ。
実は手打ち中華そばも人気メニューで、あのラーメン道のなんとかという
鬼みたいな師匠(名前失念)の来訪写真有り。
写真のつゆに浮いているのは……天井の照明(-_-;
山形県 尾花沢市・五十沢 たか橋 【おくのほそ道・尾花沢そば街道一番所】
黒っぽい自家製粉手打ち太麺田舎そば。
山形県 村山市・山の内 おんどりそば 【最上川三難所そば街道十番店】
県道次年子村山線沿い(次年子に近いので大石田町と思いきや、意外に村山市の)
山之内地区にあるログハウス風の小綺麗な店。靴を脱いで上がる。(ただしフローリング)。
地元山之内地区産の玄蕎麦を葉山の湧水で手打ちした白っぽい中細外一。(田舎もある)。
そばは長くつながっており、粗挽きの白の粒子が浮き出ている。
ざらつき感もあり、風味よくおいしい。
山形県 村山市・富並 三郎兵衛そば 【最上川三難所そば街道六番店】
R347に案内板がある(次年子へいく県道と長島橋の間)。
店の建物は築200年の半分茅葺きの民家。土間から靴を脱いで上がる。
広間から仏間まで開放して、テーブルが置かれている。
店の建物が農家風ということではなくて、農家で蕎麦を振る舞っていたのだ。
大蔵村産玄蕎麦を毎日自家製粉、色の付いた太い典型的山形田舎蕎麦(板そば)。
山形県 村山市・大久保 あらきそば 【最上川三難所そば街道十四番店】
手打ち。藁葺き屋根の建物に靴を脱いで上がると薄暗い空間が。
ギュッと噛みしめてたべる極太板そばの代表格、知名度は全国レベル。
写真はうす毛利(うすもり)だが板のサイズも大きくボリュームはかなりのもの。
にしん(煮)も人気メニュー。
山形県 村山市 後楽園 【最上川三難所そば街道十二番店】
強いコシの手打ち極太麺。噛んでもぐもぐ食べる標準的な山形・村山地方の板そば。
山形県 寒河江市 弘庵(こうあん) 【寒河江そばの散歩道No.17】
靴を脱いで上がる。造り酒屋の母屋を利用した木造の風格ある店構え。
九割手打ちの細切り、しっかりとエッジが立ちコシも十分。
風味良く喉で蕎麦が香る。
山形県 寒河江市・八鍬 慈恩寺そば 【寒河江そばの散歩道No.5】
寒河江駅前から北西にR112に向かって走る県道沿い。靴を脱いで上がる。
しっかりカドの立った太い田舎蕎麦で色もかなり黒っぽい。
つなぎ3割で表面はつるつる。この辺では比較的少ないやや甘口濃厚タイプのつゆ。
(とは言っても他の地方では普通にみられる程度の)。
山形県 寒河江市 天好
やや色黒で風味とコシのあるやや太麺。
実は近所の「蕎陶庵」に行こうとしたのだが、開いていなかったのでしかたなく
入った店。しかし、そこはさすがに寒河江、大衆食堂然とした店ながらも
でてきた蕎麦はしっかりした手打ちの山形的田舎蕎麦で思わずニンマリする。
角形の猪口は珍しいが、これが意外に食べ(飲み)易いことにチョット感嘆。
山形県 上山市・原口 原口そばや
R13から東へ数キロの原口集落にある店。
民家風の店に靴を脱いで上がる。たくさんのサイン色紙があった。
有名店らしく「番号札(整理番号?)を持って…して下さい」的な
張り紙がしてあるが、冬季の16時、客は自分だけ。
太さ中庸、十割手打ちでそこそこつながっており、コシも立つ。
品書きは…もり、大もり、そばがき。
山形県 天童市・天道温泉 水車生そば
天童温泉街にあり、派手な看板と外に宣伝のTVモニタまでおいてあって、
見たとたんに入りたくなくなってしまった。23:00まで営業している。
江戸時代からの老舗ではある。国内産石臼挽き二八手打ち。
かなり黒っぽく、硬質な蕎麦。更科でさえ、堅くごわっとしており。
手に持って上に向けると、ピンと立つほど。
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