2-6 八ヶ岳と小淵沢

前頁  次頁


トップページ  風呂全項目  よりみち解説   旅行解説   お笑い解説

 山梨県と長野県に接する八ヶ岳の尾根は歩きでがある。春は雪が残ってキャンプどころでなく、夏は日差しがきつくてバテやすく、秋はテントを背負ってのどかに歩くに適し、冬は雪が積もって歩きやすいもののピッケルとアイゼンが欠かせない。というわけで、軟弱なわたしは独身時代にはほぼ毎月、清里高原で牛を眺めてぼんやりし、麦草峠のカーブを楽しみ、茅野市に抜けるドライブを繰り返した。

夏の清里高原
いつでも出向く
北八ヶ岳

 でも、妻とは小淵沢から清里を経て韮崎に至る観光ルートしか走らない。一度だけなじみの山道を快適に走行したら恐がってさんざん非難された。ダブルクラッチやエンジンブレーキを多用するラリーもどきの山岳走行テクニックを示すのはそれ以来やめた(20代には未舗装の山道を好んで走りましたが今はそういう場所にはめったに出向きません)。

 山梨県と長野県のちがいはけっこう多い。武田信玄を持ち出すまでもなく、どこにも広い道路を作り、至る所に隠し湯があり、華やかなモーテルが多いのも山梨県だろう。八ヶ岳だって日が当たり富士山が見えるのは甲斐大泉や清里の高原だ。そして、東京や横浜から日帰りで行き来できるのも山梨県の強みだろう。

 くどくど並べてきたのは理由がある。八ヶ岳の山梨県側には家族を連れていける観光施設、立派な道路、飛び込みで泊まれる宿そして温泉が多いことだ。一度に多くのことができ、周りきれなければ泊まれるのが嬉しい。韮崎から佐久を経て軽井沢、塩山から雁坂トンネルを経て秩父というルート際にも温泉がある。でも、塩山市が甲州市に変わり、須玉・長坂・清里・小淵沢・白州が北杜市(ほくとし)に変わり、南アルプス市という違和感が伴う名称には驚くばかりである。

 そこで小淵沢である。高原電車の小海線の乗り換えだけでなく、中央道のインターチェンジがあり、八ヶ岳周遊道路の起点で、リゾート施設がある原村(長野県)へ向かう要路だ。我が家の場合は日帰り温泉「スパティオ小淵沢 延命の湯」をめざす。この温泉は町民優先だが低価格で入浴がたのしめるのが嬉しい。それほど熱くはないがゆったり風呂を楽しめる。駐車場が広々していて高原に来たというムードをたっぷり味わせてくれる。

 また、八ヶ岳のまわりにも多くの温泉がある。清里付近の日帰り温泉には「アクアリゾート清里天女の湯」や「たかねの湯」があり、海ノ口には「灯明の湯」もある。反対側の長野県茅野市には蓼科高原との間に、渋川温泉・奥蓼科温泉・渋の湯ほかがあり、「露天風呂石遊の湯」・「小斉の湯」・「尖石温泉縄文の湯」・「玉宮温泉望岳の湯」もあるが、カーブを嫌う家族がいやがるのでこちらへはめったに出向いていない。

 なお、原村にある「ふれあいセンターもみの湯」は二度出向いてもわかりにくい場所である。ここも地域密着型で、地元の物産即売会もあって楽しい。地方の日帰り温泉は目立たない場所にこれまたつつましやかな看板を出しているので何度か通り過ごしている。温泉ガイドブックの地図はおおまかで当てにならないから出向く前に充分確かめるしかない。


【追記】

 温泉のガイドブックのような記事になりましたので気分転換に山や花を見てください。八ヶ岳は写真集とスライドショーがあります。左側はそのサンプル写真です。かっこう良いことを並べるわりにフヌケなことはわたし自身が充分知っています。

 なお、温泉の中で写真は撮れませんのでスパティオ小淵沢とふれあいセンターもみの湯のホームページにリンクさせていただきました。