Els エルス 本名:エル・エリューシア 『Moon Teardrops』 『Just like sin』『Ephemera dream』等に登場。 種族は人間で、海の底のような暗青色の瞳と、ただ長く伸ばして垂らしている黒髪以外は、特に特徴らしきものはない。 以前はツァドキエルの守護下にあったが、罪を犯したため、幼少時の記憶を消されて異世界間を放浪することとなる。 その旅の途中、寿命も種も全く異なる魔族の男性と恋に落ち、彼の元に留まることを望むが…。 胸に穿たれた白百合の烙印は神に抗った魔女のしるし。 いつも穏やかな笑みを絶やさないが、ある意味それが彼女の仮面でもある。 以下、ネタバレ含む。 本来のエリューシアは、十年以上昔に命を落としており、現在のエルスの体はエリューシアの屍から神が作り出したもの。 ゆえに、”神の屍人形”と呼ばれることもある。 遠い異世界の国で、神の力を受けるための無垢な器”巫女姫”として育ち、すでに一度、生贄に掛けられ殺されている。 非常に優れた霊的な媒体(ミディアム)で、彼女を取り込んだ者は、自分本来の力を際限なく引き出し、増幅することが出来る。 しかし、彼女の能力は全て受身のものであり、太陽の光を受ける月のように、自ら力を振るうことはない。 また、彼女は誰かの”身代わり”にされやすい。彼女の魂に自身の色が殆どないため、鏡のように相手の心を投影してしまう所為だが、今まで本人も進んでそれを避けようとしなかった。 しかし、伯爵に出会い、初めての恋をすることにより、少しづつエルスの心にも自身の色が灯りつつある。 『Blue and blue』で魂に封じていた神の力を失い、 天界の加護と干渉から自由になった彼女に残された力は、最愛なる恋人との絆のみ。 しかし、人間であることを捨て、ただ恋に生きた時間は短く…。 |