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CBR750メンテ日記 重整備編 その5

ついにスタータクラッチの交換に取り組む

@ エンジンをおろす
A エンジンを分解
B 部品を注文
C エンジンを組み立て始める.
Dエンジンの組み立てその2
E エンジン搭載開始.

今日はエンジンの完成を目指して作業開始.
昨日は,朝うだうだしたので午前中が短く作業がはかどらなかったので朝早めに開始.
きのうのうちにトランスミッションをはめる作業の下見をしたので,さっさとメインシャフトやカウンタシャフトをはめる.
今回の分解は,クラッチはばらさずに丸ごと取り外しました.何か問題があるかと思いきや何も問題なし. 取り外しも取り付けもさくさく出来ました.クラッチのハウジングなどが重たいので取り落としたりしないよう注意が必要. クラッチスプリング(ディスクとプレートの接触圧力を発生させる)5本は外しました.
これは結構,重要なポイントかもしれないですな.
写真はクランク書いてある記号です.
記号
さて,次はクランクケースを組み立てます.忘れたものが無いか,サービスマニュアルをもう一度確認.
シフトドラムがついているので,ギヤの溝にシフトフォークをうまくはめないとクランクが組み立てられません.
まずギヤはニュートラルします.シャフトの軸方向に動くギヤをずらして,カウンタシャフトがフリーになる位置を見つます. 右写真の形がニュートラルです.
ニュートラル
シフトドラムのニュートラルがわかりません.シフトドラムをぐるぐる回すといくらでも回るのでどこが1速かもわからない. シフトフォークをドラムの溝にはめるとドラムがうまく回らない. シフトフォークがメインとカウンタの軸にはまることを考えたりして,位置を合わせながらドラムを回すと, やっとニュートラルの位置がわかりました.
右の写真がニュートラルです.これからやってみる人は参考にどうぞ.
この位置を出して,クランクケースを試しに合わせて見ます〜うまくはまりました.
一度外して,あわせ面を脱脂,外部に露出する部分とカウンタシャフトのオイルシール合わせ部に液体ガスケットを薄く塗布. ノックピンの位置を改めて確認してクランクケースをはめます. 隙間があるうちに,もう一度シフトフォークがちゃんとはまっているのを確認.
あとはボルトを順に締めていきます.今回の斜め置きは,上側のボルトも同時に締め込んでいけたので良かったです.
新品のシーリングワッシャがひとつずつ袋に入っているので切って出すのが面倒.
これがニュートラル
クランクケースの上や下のボルトをいっぱい締めたら,次は潤滑系統.
その前に変速の作動を確認.ニュートラルから1速〜6速まで動かしてみます. カウンタシャフトやメインシャフトをちょっとずつ動かしてやらないと動かないです.
この場面で,クラッチスプリングを外してクラッチをフリー(だけどすごく引きずっていている)にしたことが役立ちました.
次にオイルポンプやパイプ類,ストレーナを取り付けます. 今度はいろいろ種類のあるOリングをまた袋からひとつずつ取り出します. オイルポンプの分解はしませんでした.オイルポンプ取り付け時にOリングをひとつ忘れそうになる.

オイルポンプのチェーンをかけたところで,クランクをぐるぐる回して確認.引っ掛かりは無いかとか.基本です. いつもより余計にまわして左腕が疲れました.
ここまで来た
オイルポンプを外す際に外したウォーターポンプ.取り付けボルトの1本がすごい錆び様だったので Oリング(パッキン?)の漏れを確認するため分解.結果,漏れてない.中もきれいだす. ただただ水が入って錆びたと思われる.新品ボルトにグリスを多めに塗って取り付けました.

写真の下側2点はACGシャフトのダンパ.ギヤ部分にサイレントチェーンがかかり,クランクの振動を吸収する 多板のクラッチ状のものが入っているらしい.
今回の注文で部品番号が変更され別の機種の番号になっていたので何らかの改良が行われた模様.新品は分解しない構造でした.
部品たち
あとはオイルパンを取り付け.もろもろのカバーを取り付け.クラッチカバーの裏側は少し洗いました.
チェンジのシャフトが外に出ている部分のオイルシールなど,細かい部品もこの機会に交換.
ということで,この置き方のままひとまずの完成です.ちゃんと回るかはまだわかりません.

このあと,よっこらしょとエンジンをオイルパンが下になる元の置き方に置きなおして,周りを片付けて今日の作業終了.

続きは冷却水パイプの取り付け,小部品の取り付けなど.
キャブのメンテ(燃料系チューブ交換,ジョイントのOリング交換など)を実施予定.
とりあえず完成?

次の日の作業
01 Feb.2004

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