*2011年6月のワタクシ。*
ご近所さんのお誘いで、生田緑地ばら園へ。
向ヶ丘遊園の廃園前から一度行ってみたかったんだけど、バラ園は今回が初めて。
同行のNさん、Hさんは、多摩川花火大会や、お花見もご一緒した二人。二人とも地元出身なので、この辺り詳しく、私は引率されて行く(笑)。
向ヶ丘遊園の駅前で待ち合わせて、意外にも(笑)美味しいパスタのランチの後、歩いて15分。昔は遊園地までケーブルカーが出ていたんだが、もう高架線路も撤去されてしまってる。
暑かったので、坂道を登るだけで汗だく。でも、昨日降った雨のおかげで新緑が染み通るように美しく、木陰に入ると嘘のように涼しい。緑って本当に偉大だ。
坂を登り切ってバラ園に入ると、途端に甘い香りに包まれる。
見渡す限りの、色取り取りのバラ、ばら、薔薇!壮観。
ちょっと盛りは過ぎてしまったのか、続いた雨でやられたのか、枯れた花も目立ったけれど、それにしてもすごい数。こんな大量の薔薇、初めて見る。
ちょうど新しいデジカメを地上で練習したいと思っていた矢先だったので、持って来た。パシパシと連写、どんなにヘタクソでも、この被写体は綺麗に撮れること確実。
花にはそれぞれ、素敵な名前が付けられていて、名札が付いている。だいたい女性の名が多いみたい。
美智子妃や旧紀宮に捧げられた花もあり、"プリンセス・ミチコ"が鮮やかなオレンジ色なのがちょっと意外、白のイメージなんだけどな。サーヤは可愛らしい濃いピンク。ダイアナ元妃も、華やかなピンクと大輪の白の二つがあった。
"プリンセスマサコ"も名札はあったが、終わってしまったのか花は見当たらず。ご休養中…?
このバラ園、向ヶ丘遊園の園内にあったものを、遊園地の廃止のさいに、市民の要望に応える形で川崎市が引き継いだもの。
だから、この膨大なバラ達のお世話も川崎市民のボランティアによるそうで、さぞ手がかかって大変だろうと思うのだけど、希望者が多すぎて断る程だという。
この日も炎天下の園内では、あちこちで枯れた花を摘み取って台車に乗せたり、枝の剪定をしている人々の姿が見られた。
心無しか、皆喜々としているよう。庭仕事に全く興味の無い私でも、このバラの洪水を前にしたら、何となく気持ちが分かる気がしてしまう。
広い敷地内をそぞろ歩いていると、弦楽四重奏のコンサートが始まる。薔薇のお庭で優雅な音楽、気分はヴェルサイユ(笑)。
薔薇は姿も楽しいが香りも魅力。一つ一つ鼻を突っ込んで「ハチがいるよ!」と注意された(笑)が、くんくん嗅ぐと、それぞれに個性があって面白い。
甘〜いのから青い香り、爽やかな酸っぱい香りも。昔から思ってたけど、黄色いのが特に香りは良いような気がする。
大輪の物は盛りが過ぎてるかな?というのも多かったが、つるバラは今が最盛期の感じ。
スプレーというのか、小さな薔薇もいっぱい。これだけ大量だと小振りの花も豪華だ。
私は一重咲きも好き(バラに限らず、クチナシやヤマブキも)で、これもたくさんあって嬉しかった。
一回りして、売店を冷やかし、暑いのでアイスを買ってベンチで一休みしたところに、またコンサートが始まった。
若い女性四人組。バッハから『アンパンマン』まで、楽しく上手な演奏。
アイスモナカの甘さ、ようやく涼しくなって来た風、遠くで小鳥の声。漂う薔薇の香り。……本当に、どこにいるのか分からなくなる。
放射能も忘れて深呼吸した。
ばら園を後に、同じ生田緑地内で一山越えて、日本民家園へ。
どうかなと思ったが、閉園時間まで1時間。駆け足になるが入場料500円だし、入ってみる事に。
私はここも初めて。
その名の通り、日本中から古民家を集めて組み立て直し、野外展示している。
信州の隣が千葉だったりして、なかなかシュールな光景(笑)。
土間は出入り自由、ちゃんとカマドも設えられている。一部は座敷まで上がり込んで見学できる家もある。
多くの家にハシゴで登る屋根裏部屋(ロフトだ!)があって、そこは立ち入り禁止になってるんだけど、登ってみたかったなぁ〜。高い所、狭い所、子供の頃から好き。
休日には特別展示や体験講座(わらじ作り、機織り等)、ガイドツアーなんかもあるらしく、面白そう。
ここも緑豊かで、藁葺き屋根の古民家は、足を踏み入れると吹きさらしにもかかわらずヒンヤリする。
閉園時間が迫って、残念ながら二軒ばかり見学しそこねたけれど、短時間にもかかわらず集中して、かなり充実した見学だった。
民家園を追い出されて、生田緑地の緑の中を駅へ向かう。
本当に、川崎にこんなに緑が多いとは。
今日は一年分くらい、マイナスイオンを吸った気がする。放射能も込みだけど(泣)。
新緑の美しい季節で、とても綺麗だったが、あちこちに紅葉の木があって、秋も良さそう。
バラ園も春と秋の開花期に限定公開で、秋の花の方が大輪で香りも強いんだそうな。
今度は秋に、来てみたい。
Nさんが「あんな時もあったわね、って日が来るかも…」と、別れ際にポツリ。
実際、ウカウカしてると『マッドマックス』や『ブレードランナー』の世界も笑い事ではなくなってる気がする。
自分の食い扶持も稼げなくなっている私に、なにか出来る事はあるんだろうか。
ダイビングの葉山限定師匠ことS氏からお誘いがあって、九十九里にハマグリ潮干狩りに行く。
電話で「なんだ〜、ダイビング(のお誘い)じゃないんだ」と言ってしまったけれど、考えたらハマグリ狩りって生まれて初めて。
半世紀生きて、近頃『初めて』が多い。狭い人生だったのね…。
潮干狩りどころか、ハマグリ自体、あまり食べた記憶が無い。どんな味だったっけ…???
朝は七時にお迎えというので、このところ夜行性になってる私は緊張気味。結局早くは就寝できず、やっと3時間程眠れた。
運転免許証の書き換え期間(超ペーパードライバー)なので、このまま実家まで乗せて行ってもらって翌日地元警察署で書き換えをしてしまおう、と思っていたのに、視力検査に必要なメガネを忘れてしまった。書き換えできないじゃん!あ〜もう。
まだ水が冷たいのでウェットスーツを着るといいよ、と言われたのに、帰り道で書き換えに寄り道するので邪魔になると、持って来なかった。
気温は高いけど、海水浴にはまだ早い。
近所で拾ってもらって、S氏の運転でバディのMさんと三人で向かう。
アクアラインを超えると、別世界のような田園風景。いやぁ〜、田舎だ!
田んぼばかりの道を延々と過ぎて、二時間半ばかり。海が近くなると、そこそこ町並みもニギヤカになって来る。
海岸際の駐車場で身支度を調える。ウェットの代わりに、水着の上にバレエ用サウナスーツを着る。ツナギ型だし、多少は水を弾くんじゃないかと。ツバ広帽子は忘れずに。
三浦よりも黒い砂浜、降り立ってみると、すごく硬い。驚いた事に、車が砂浜を走ってる!
その砂の波打ち際を、足でグリグリ掘って、コツンと当たる感触がしたら手で掴む、というのがハマグリ狩りの方法だと教わる。
S氏曰く「浜でグリグリやって取るからハマグリ」。…あながち外れではない、かも(笑)。
満潮には二時間ばかりあるが、早速波打ち際でグリグリ開始。
水はそれ程冷たくないが、やっぱり水浴びには早い。風が強いので、濡れた部分が寒くなる。サウナスーツは残念ながら水は入って来ちゃったけど、風は通さないので、ちょっとは役に立った。
でもバレエの先生が見たら嘆くだろうな…"Chacott"のタグが泣くわ(笑)。
波が高いので、足首が浸かる程度の所に立っても腰までずぶ濡れになる。
そんな中でグリグリやってみるが、いっこうに足に「コツン」と来ない。
隣で採ってたMさんが二つばかり拾い上げた頃、やっと何やらカカトに感触。胸まで濡れながら拾い上げてみると、かなりデカいのが取れた!!ワーイ。
…でもそれ以降、やっぱりいっこうに取れない。
S氏はと見ると、波打ち際ではダメと見たらしく、ドンドン沖へ出て行く。途中首まで浸かって「入水自殺の人みたい」になっていたが、少し先に行くと浅瀬になっているらしく、膝あたりまでの所で取り出した。とは言っても波が来ると頭まで。
こちらは二人、岸でグリグリ続けるが、やっぱり取れず。
退屈した頃にS氏が戻って来たら、手にした網にけっこうな数が入っている。
エ〜なに、悔しい〜!と、口々に言いつつも、首まで浸かる元気の無い私達(笑)。
痩せてて寒がりのS氏は「足が冷たくて感触が無い」と言いつつ、もう休憩に車へ向かう。
悔しい、このままじゃ帰れない。
Mさんが「あっちの人の多い方に行ってみよう」と言うので、場所を移動するが、そこでも波打ち際では取れない。すぐ側を沖へ出て行く人を見ていたら、この辺りは割と深みを通らず浅瀬にたどり着けるようなので、真似して行ってみる事にした。
波が来ると押し返されながら、何とか浅瀬によじ登る、その間、足にコツコツ感触が!
これは、と思ったら、はたして浅瀬に上がっても、コツコツ。取れる!キャッホー♪
現金なもので、取れると断然楽しくなる。寄せ波と引き波がぶつかる場所で、四方八方から来る波にずぶ濡れになりながら、だんだん高波を除けるコツも覚えて来て、どんどん拾う。
波が引く間に、転がるハマグリが見えるのにMさんが気付き、それも追いかけて拾う。
気付けばけっこうな量が手持ちの網に入っていたが、見ればMさんの網には私の倍は入ってる、サスガ"貝好き"の異名を取るだけの事はある?(笑)
引いた潮がまた満ちて来たようだし、すっかり冷えてしまったので、戻る。
行きはおっかなびっくりだったが、もうすっかり濡れてしまったので帰り道は簡単。
駐車場に戻ると、S氏は車で昼寝中で、Mさんの大漁ぶりに驚いていた。
車に積まれたお湯をかぶり、砂浜のトイレで簡単に着替えを済ませ、途中のコンビニで買った昼食を食べ、Mさん持参のビールを(二人で)いただいて、帰路につく。
途中『ごりやくの湯』に立ち寄って、温泉休憩。
木の香り高い内湯で汗を流し、塩でバリバリになった髪を洗って、景色の良い露店へ。
秋は紅葉が綺麗そう。
外に出てアイスとビールで涼んでから、また車へ。
前夜の寝不足に海の疲れと温泉とビールで、帰り道はすっかり爆睡してしまい、気が付けば実家のすぐ近所になっていた。
ハマグリはアサリ程には砂出しもいらない、と聞いて、その晩に食べる事にする。
大きいのを3つ(結局最初に採ったのが一番大きかった)網焼きにして醤油を垂らし、細かいのを酒蒸しにして、それで半分程度。
酒蒸しは適当にやったらちょっと焦げてしまったし、少しジャリジャリが残ってるのもあったが、それでも美味しかった。大きいので心配だった網焼きの方が、不思議とジャリジャリしなかった、これまた美味しい!
何と言うか、優しい味。そのくせ出汁と言うか、タンパク質の風味が豊かで、なるほどハマグリって美味しいのね、と再認識した。
翌朝は、残りの半分を使ってクラムチャウダーを作る。
殻から外したらすご〜く身は少なくて、しまった野菜を入れ過ぎた、と思ったが、ハマグリの旨みはしっかりスープに溶け出していて、これまた美味しい。うちの近所で採れるアサリなんて足元にも及ばない、残念ながら。
残りは、いつも野菜を分けてくれるご近所にお裾分け。いつもお礼ができないと母が気にしてしたので、良かった。
そう言えば去年は、実家の近所でS氏とMさんとマテ貝の潮干狩りをやったっけ。あれも面白かったが、今年はマテ貝は不作だったそうな。放射能の影響?
毎週月曜日の夜は、横浜でバレエのレッスンを続けている。
秋に発表会(ひ〜!)をやるというので、ぼちぼち振り付けをやっている。
曲目は『カルメン』だけど、内容は先生のオリジナル、だいたい男子が二人しかいないんだし。
最初は「安くあげるから!」と言っていたけど、ずるずると予算は上がり、当初の倍を超えてしまった。そんな事だろうと思ったし、普通に発表会をやる事を思えば全然安いのは分かっているけれど。
お金、掛かります。
毎月月謝と発表会の積み立てを払うたび、軽い鬱に見舞われる。家に帰ってお酒飲んでしまう、経済的不安にやりきれなくて無駄遣いしちゃうという、不毛。
とにかく出ると言ってしまったので秋までは頑張るけど、このまま仕事にありつけなかったら、バレエも続けられないな、と思う、今日この頃。
私は当然群舞だし出番も少ないんだが、パントマイムは上手いらしい、泣き真似とか(笑)。「これで踊りが無きゃねぇ」と言われてしまうのが悲しいところ。
もっと練習に来なさいと言われるけど、無理。
レッスンは楽しいし、うまくなりたい。でも残念だけれど、これ以上は払えない、それどころじゃない。
飢えてまで踊りたいとは思わない。
いよいよ困窮して来たので、バイトでも探そうか…と、駅で配布されてる求人誌なんかをチェックするようになって、気付けば一月が経ってしまった。
長年引き籠もり生活をしてるので、世の中に出るのが怖くなってる。
どうせ時間を割かれるなら、少しは面白そうな事がやってみたいし。
それにしても時給の安い事。30年前と、殆ど変わらないか、もしくは安くなってるかも。
暮らして行くのがこんなに大変とは知らなかった。
運転免許更新に、やっと行った。
取得から四半世紀、バリバリゴールド免許なのは乗らないから。でも、更新はする。
書類上、実家近くの警察署で手続きする事になっている。
日曜日にハマグリ狩りに行って、帰りは実家まで送ってもらえるので、一泊して翌日更新に行こうと写真も用意して持って行ったのに、眼鏡を忘れた。
普段全くの裸眼で過ごしているものの、免許の条件は『眼鏡使用』。
実は近視&乱視、近頃は老眼も加わりつつあって、けっこうすごい事になってる。いつもボーッと世界を見てるんだな。
期限は17日。とにかく面倒な事は済ましてしまおう。
今日も暑い。日傘をさして、地元警察署へ向かうと、見慣れた建物が……無い。
なんと改装工事中。驚いたけど、すぐ脇に仮設の建物があって一安心。
でも、書類を買いに行く『交通安全協会』の事務所は遠くなってしまって、暑い中をまた傘をさしてテクテク。
以前、警察署で当然のように代書屋に誘導されて、払わんでもいい書類作成料を取られた上、任意と知らず『交通安全協会費』も払ってしまい、とても不快な思いをした。こちらが無知だったのだけど。実際運転もしてないのに払う気にはなれない。
今回は気を付けよう、と構えつつ、「自分で書類を書きます、写真も用意しました、交通安全協会費は払いません」と受付に告げて、記入前の書類と印紙をもらう、が。
ネットで調べた料金より高い。なんだかよく分からない……。
おまけに、警察署に戻って書類を提出したら、写真のサイズが間違っていて撮り直し。あ〜また無駄な金が…(泣)。
またテクテク暑い中を移動して、スピード写真を撮りに行く。工事のため、ここも遠くなってる。暑いよ〜。
警察署の受付のお姉さんは意外と親切で、慌てる私を3度ばかり「まだ時間ありますから大丈夫ですよ♪」となだめてくれた。撮って来たスピード写真も切り離して貼り付けてくれる。
受付前の機械で謎のパスワードを設定し(何に使うんだ???)その場で視力検査をチャチャッと済ませ、20分の教育ビデオを見て、やっぱり運転は無理だ〜と怖じ気づく。
一月後に出来上がって来る免許証は、郵送は有料なので受け取りに来る事にして、手続き終了。
この間1時間ちょいだったのに、なんと長く感じた事か。
免許証、ただの身分証明書になってしまっていて、本当にもったいない、と思うんだけれど。
本来の用途で活躍する日は、もう来ないのかなぁ。もったいない。
東京国立博物館で展覧会をハシゴしようと、上野へ向かう。
上野公園が工事中で、うっそうとしていた並木も多くが切り倒されている、何がしたいんだ…???
「過密な樹木を整理して明るい樹林地になります。」あ、そうなんだ。
まずは『写楽展』。
終了間近で心配したが、チケット売り場で並ぶ事も無くスンナリ入れた。
浮世絵は以前から好きだけど、その洗練ぶりはまさしく、世界に誇れる類い希な芸術性だと思う、今日この頃。
特に写楽はファンのつもりでいたけれど、今回の展覧会で色々知らなかった事を知って、ますます凄いな〜と興味が湧いて来た。
展示は、登場からわずか10ヶ月だった(驚き!)という写楽の活動期間を四期に分け、作風の変化を追う。
有名な"首絵"は最初にまとめて発表された物が殆どと知って、これも驚いた。
色刷りの退色具合が分かるよう、同じ図柄で状態の良い物と悪い物を並べたり、同じ構図でも重版の際に一部変更がある物を並べてあるのも面白かった。元はかなり色鮮やかな物だったようだ。
客層は、かなり年齢層高め。白髪頭が目立つ。高校生の集団もいたが、いかにも連れて来られた感満載で、ほぼ素通り。ガキには分からない、かな?
浮世絵もだが、歌舞伎の番付(パンフ)等、展示品が細かいので進行が遅く、省エネの折で室温は高く、息苦しい。
このところ『着物で美術展』がお気に入りだけど、夏場は諦めた方が良さそうだ。
でも、今日もチラホラ着物姿の女性がいて(意外に一人が多い)ちょっと羨ましいんだけど。
写楽と同時期に活躍した、いわばライバルの絵師との比較展示も面白かった。
同じ役者の同じ役でも、描き手によって当然違う。でも、歌川豊国なんかの美化役者絵もけっこう良かったな。
それから、歌舞伎のストーリーを写楽の絵で構成したビデオが流されていて、これがすごく面白かった。
歌舞伎に詳しかったら、もっと楽しめたかもしれない。
知りたい事がいっぱいある。
写楽展は一般1200円、6/12で終了。
写楽展を見終えて平成館を出てみたら、3時間近く経っていた。かなり疲れた。
敷地内のカフェレストランでラーメンで昼食後、本館に移って『手塚治虫ブッダ展』へ。
手塚先生の作品『ブッダ』の原画と、主に東博(と言うんだそうな)所蔵の仏像とをシンクロさせて、仏陀の生涯を追う展覧会。
発想は面白いけど、ちょっと展示数が少なくて物足りなかった、残念。
それでも、手塚先生の生原画(カラーイラストも含む)を間近に見られて、ちょっとウレシイ。
迷いの無い柔らかな線……でも、意外に修正が多くて、ホワイトに切り貼り、これもなんだか嬉しい。
群衆や動物の生き生きした姿は、原画だと感慨もひとしお。そして麻耶夫人のエロティックな事(笑)!
『ブッダ』は昔読んで、わりと印象が薄かったんだけど、読み直してみたくなった。
そう言えばつい最近、『火の鳥』を読み返したばかり。
さっそく図書館に予約♪楽しみだ。
出口前に、手塚治虫年表と共に、仕事中の手塚先生の写真が展示されていた。
実は未だに、お顔を見ると涙ぐんでしまう。
本当に亡くなってしまったんだろうか。神様なのに。
今回の展覧会、上映中のアニメ映画『手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく- 』の宣伝ガラミだと思ったら、果たして会場入り口でアニメ版の予告映像を流していた。
会場内に持ち込まないのが、せめてもの良心?
…なんじゃ、この東映アニメ丸出しの絵柄は。センチな演出は。声優の面々は。
手塚先生関連の企画、いちいち気に障るのはナゼだろう???
(少なくとも絵柄は手塚風で良いのでは…怒!)
一般800円、こちらは6/26まで。
会場を出た所の売店で、ブッダグッズを見ていたら、『梵字シール』を発見!
携帯なんかに貼り付ける、金色のシールで、以前どこかの美術館で見ていいなと思っていたんだけど、当時使っていた携帯には合わなかったので思い留まっていた。
今使ってるのにはピッタリ合いそうで、それとなく探していたが、なかなか見付からなくて。
以前見たのは仏教的な意味合いの文字が数点だったが、今回のは十二支。
別に自分の干支でなくてもいいんだろうけど、何となくお守り代わりになりそうなんで、『亥』を買う。
帰ってさっそく携帯にデコ、なかなか良い♪
5時の閉館ギリギリまで、今まで覗いた事の無かった表慶館や法隆寺宝物館を駆け足で回った。ガラ空きでちょっと不気味(笑)。
いつも特別展でイッパイイッパイなので、なかなか常設展まで手が回らない。
夜に予定があるので、アメ横探索で暇つぶし。
いつもながら、あの熱気には参る。一律千円の宝飾品、三尾500円のサワラとか、覗きながら縦断する。
ジャージがくたびれて来たので、安いのが買いたいなと思ったけど、いっぱいあるスポーツ用品店の前に山積みの安売り品はいっぱい過ぎて探す気力も失せてしまった。
御徒町近くのパン屋でパンだけ買った、安くて旨かったけど、あまり頻繁に行けないのが残念。
御徒町から電車に乗って、毎月恒例シナリオ教室OBの会。
先月入選した人が、二作目で苦戦してる、という話が中心になった。
「どうやって相手の要求に応えたらいいのか」と、それが分かればねぇ……。
もうかなり産みの苦しみを味わっていないので、遠い悪夢のような気がする。
戻れるんだろうか。
悪夢なんだけど、目覚めは最高の快楽なんだけどな。
いつも通ってるスポーツクラブは家のすぐ近くだが、時々電車に乗って、同じチェーンの他店舗へ行っている。
近所のクラブで潰されてしまったバレエのクラスが、こちらにはあるから。
いつもギリギリの私が珍しく早めに家を出て、余裕で駅からの道を歩いていると、激しい猫の鳴き声が聞こえる。
ニャーじゃなくてギャオー!かなり切迫した、SOSの声だ。
見回すと、屋根付きの小さな駐車場の、天井近い鉄骨の梁の上で、小さいのが鳴きわめいてる。
よくある、高い所に登ったはいいが降りられなくなっちゃったよ〜、というヤツだ。
ギャオギャオいう声の出所が、どうも一つではないようで、親が呼んでいるのかな?
ちょっと迷ったが、鉄骨の足場はあるから、私でも何とかなるかも。幸い時間も余裕がある、珍しく。
明らかに私有地だけど、車の出払った駐車場に足を踏み入れる。万が一見付かっても、いきなり撃たれる事は無いでしょう、日本は平和だ。
近付くと、デュエットしてた声は消え、上にいるチビ猫の音量はさらに高まる。
しばらく下から見上げる。生意気にこちらを睨んでわめき続けてる。
スポーツバッグを足元に落とし、真下に置かれた自転車をずらして、鉄骨を掴んでよじ登る。手が届く高さまで来て見ると、茶トラのかわいこちゃん推定生後二ヶ月半、私の目を睨んで「フーッ」と威嚇。
か、かわゆい………。。。
迂闊に手出しすると引っかかれるか、逃げようとして足を滑らせで落下されても困る。地面まで3mはある、回転着地はこのチビには期待できない。
しばらく鉄骨に乗って睨み合う、チビトラは落ち着く気配も無い。野良猫なのかな?警戒心はいっちょまえ。
仕方無いので、思い切って手を出してみる。逃げようとして梁と壁の隙間にはまり込んだところをつまみ上げる事ができた。
軽い……!
ふにゃふにゃで、ぷわぷわで、あったかい。命が掌の中で心臓をバクバクいわせてる。
でも感心に、引っ掻いたり噛みついたりはいっさいしなかった。もう「フー」も言わない。事情が分かってるのか、ショックで硬直してるのか。
捕まえたはいいけど片手で降りられるかな、と見ると、さっきどけた自転車の籠がいい場所にある。チビをそっと放り込んで、両手で鉄骨に捉まりながら降りる。
私が地面に着いた頃には、もう籠から脱出しようと立ち上がっている。こらこら。
もう一度捕まえて、地面に下ろしてやる。
すぐ逃げ出すと思ったのに、チビトラはその場にしゃがみ込んでしまった。
ありゃ。
廻りを見回してみれば、ここは中州のような場所で、右も左も車の通る道路。シマッタ!せめて道の向こうの公園の植え込みにでも置いてやるんだった。
と、思ったが後の祭り、再び捕まえようとしたら狭い隙間に逃げ込まれた。
ギリギリ私が入れなくなないが、入ればチビは反対側から道路に駆け出すだろう。
しばらくウロウロしたが諦めて、立ち去る事にした。バレエのクラスに間に合わなくなるし。
さっき聞こえてた声が親なら、私がいなくなれば迎えに来るかもしれないし。
と、思ったものの、後からドンドン怖い方向に想像が行ってしまい、バレエも上の空。
帰り道、車に轢かれてたらどうしよう。どこぞの悪ガキにでも捕まったら。水くらい飲ませてやればよかった、持ってたのに。手放す前にどうして立地を確認しなかったのか。
ドキドキの帰り道、しかしチビトラの姿は跡形も無く、声も聞こえない。
しばらく駐車場の周囲をウロウロしていたら、小学生が二人、立ち止まって梁の辺りを覗き込んでいた。奴らも降りられずに鳴いてたのを目撃して、気にしていたのかも。
確信が持てないのが残念だが、多分無事に元の生活に戻れたんだろう。多分。
久しぶりに触れた子猫の感触は衝撃だった。見つめた瞳もハートに刺さった。
子猫って本当に、奇跡の生き物だ。
元気で育てよ。
この春唯一見たドラマは『マルモのおきて』。
最初は「天才子役?」「犬が喋る?」と、あまり心惹かれず、出遅れて三話くらいでちょっと見てみたら、ヤラレタ!
子役、可愛いよ。犬も可愛い。私も年なのかも(笑)。
モチロンそれだけじゃなくて、面白いんだけど。惜しむらくは犬が喋るのが、あまりストーリー上の役に立ってない事かな(笑)。
かのヒットドラマ『JIN -仁- 』の裏だから、どうかな〜と思ってたけど、どんどん視聴率が上がってるそうで、めでたし!
アンチJINの私としては二重の歓び。
で、見逃した何本かを見たいな〜と思ってたら、今はネットで見られるのね、ドラマ。
以前何度か見てみようかな?と思ってトライしたものの、Mac非対応だったり、重くてなかなか進まなかったり、行ってみると削除されてたり、ドコをクリックするのかも分からなかったり…と、思うように見られなかったんだけど。
本気で見たいと思うと違うのか、しっかり第一話から、ちゃんと見られた。
日頃『天才子役』とか言ってもてはやす風潮に批判的な私だけど、いやいや凄い、この子たち。どうかスクスク育ってください。
ついでに、この動画サイトのドラマ再生数で、『マルモ』は一番を獲得していた。よしよし。
しかし本当に便利な世の中になったもんだ。
今放映中のドラマのみならず、もうとっくに終わってるドラマもかなりUPされている。
……なんだかマズイ物を掘り当ててしまった気分。
『マルモ』は見終わったのに、他のドラマも見ちゃってて、またMac前タイムが長くなってる。
バイトに出るんじゃなかったっけ、私???
先日岩合光昭展を見た市民ミュージアムの映画館で、『フェリーニ特集』なるモノをやっているのを発見。
『8 1/2』は上映が終わっちゃってたけど、『甘い生活』を見に行ってみた。
実を言うと、フェリーニって有名だけど、多分ちゃんと観るのは初めて。何となく、小難しい印象があって、今まで近寄らずに来てしまった。
今にも降り出しそうな蒸し暑さの中、今日も散歩がてら徒歩で、しかし先日と違い、今日は着物はやめてジーパンにスニーカーなので楽ちん、でも計ってみたら30分かかった。
映画は、とても良かった。
モノクロの映像も、洒脱な会話も、一見バラバラなエピソードのそれぞれも、素敵。
マストロヤンニも素敵。女優も美人揃いで、本当に綺麗だ。
こんなに長い(3時間超え!)映画とは知らず、終盤トイレは心配になったが、全然退屈はしなかった。
今まで見なかったのが惜しいような、でも今見たからスンナリ受け入れられたような気もする。
狭いけど劇場で観られて、良かったと思ったんだけど、ちょっとイヤな思いもしてしまった。
思ったより時間が掛かったので、会場に行ったら開始ギリギリ。
ガラ空きの劇場に入って、真ん中辺りの席に座るとすぐに上映が始まった。市のイベントだから予告編も無く、いきなり本編。
会場内は省エネのためクーラーがきいてない。蒸し暑く、歩いて来たばかりで汗が止まらないので、持参の扇子で煽いでたら、後の席の女性に肩を叩かれた。「気が散るからやめてください」。
ひょえぇ〜と慌てて、咄嗟に謝って扇子を畳んでしまったが………。
音も立ててないし、風も余所に行かないよう、目障りにならないように気を付けて、胸より下でそ〜っと煽いでいたんだけど。身体に近付けて使っていたので、傾斜があるとはいえ、後の席からだと覗き込まない限り見えなかったんじゃないかと、未だに思う。髪が少し揺れていたかな。
そんなに私は迷惑をかけたのか???
とはいえ、もう謝ってしまったし、上映中に言い争いもできない。
でも暑い。
煽いじゃいけないなら、汗を拭くのは許されるんだろうか。後ろにそんな神経質な人が見張ってると思うと、こちらも気が気じゃない。
横を見ると、ずっと空席が続いてる。少し考えて、上映中にもかかわらず、席を立って移動した。
他の人には申し訳なかったけれど、あのままあの席にいたら映画が楽しめそうになかった。
近頃は家でDVDで見る事が増えてしまったが、私はやっぱり映画は劇場派。今回も、スクリーンで観られて本当に良かったと思うんだけど。
なんだかイヤ〜な思いを残しながら、降り出した雨の中を、また30分歩いて帰った。
『1000000人のキャンドルナイト』と称して、年に二回、夏至と冬至の20~22時の間、電気を消してキャンドルで過ごそう、という企画がある。
各地でイベントもあるようだけど、そういうのに出て行くよりも、自分の生活に取り入れてみたい。
一応節電とか世界平和とかを考えるエコでピースな働きかけらしいんだけど、私としては電灯を点けない=書き物も読書も縫い物もできない、という自分の二時間に興味があった。
毎回やってみたいな、と思いつつ、その時間帯は泳ぎに行ってる事が多くて、なかなか実行できないでいた。
今年こそ20時から部屋の電気を消すぞ!でも眠らないぞ。
と、張り切っていたのに、いつもより早めに家を出てプールへ向かったものの、時間の余裕があると思うとついフラフラとオープンカフェに立ち寄って本を読みふけってしまい、結局泳いで帰ったら21時。
まあいいや、と思って、1時間ずらして2時間電気を消してみた。
キャンドル二本灯し、普段あまり聴かないCDをかけてみる。(電力使っちゃうけど、まあいいよね)
遅い夕食とビールを飲んでたら、すぐ23時になってしまった。
うーん。
これは考えてみれば、普段忙しく働いている人がやると、効果的なイベントになるのかも。
いつもグダグダしている私にとっては、わりと普通に近い時間だった(笑)。
でも、キャンドルの火が消えてしまうので、扇風機の場所に気を遣ったりして、やっぱり電気って便利ねと思ったりして。扇風機も電動式だっけ、そう言えば。
それと、すっかり一人暮らしが当たり前になっていて、やってみるまで思い付きもしなかったけど、誰か一緒にいて話でもしてれば、全然何でもないよね。
そんな発想も無くなってた自分に、ちょっとビックリ。
次回の冬至の時には扇風機は必要無いし、また参加しよう。
亡父の誕生日なので墓参り。
前夜から実家に行って、ホールのケーキで誕生祝いの真似事をする。
ケーキ屋で「お誕生日ですか?」と聞かれて、キャンドルとプレートをサービスしてもらったのに、飾らないで食べてしまった。しかもプレートは忘れて包装されたまま置いて来てしまった(笑)。
高島屋に入ってる初めて買う店で、フルーツがいっぱい乗ってて美味しそうに見えたんだけど、そうでもなかった。
美味しくないケーキって久しぶりに食べた。コレ食べて太るのは、ちょっと不本意。でも、食べちゃうんだけどさ。
文句言いつつ朝食後にも残りのケーキを食べて、午前中から母とお墓へ行った。
父のお墓は、ちらっと海の見える高台にあって、なかなか良いロケーションなんだが、暑い!
日差しを遮るモノが、何も無いんだもの。
墓石磨きも雑草取りも、今日はちょっと簡単に。早々に済ませた。
だって暑いんだもん。
お供えの花も、なんだか可哀相、なんて言い合いながら、お墓を後にした。
帰り道、昼食を買いに立ち寄ったスーパーで、母がアイスモナカを買って、半分ずつ食べる。
暑かったから嬉しかったけど、昼食の後は、またケーキ。
翌日行ったいつものスポーツクラブで体重計に乗ったら、この二日で1.5kg増えていた!きゃ〜!!!イエローカード。
ケーキもそうだが、このところちょっと、気が緩んでるのは自覚していた。
油断大敵。
バレエスクールの生徒さんが、知り合いの発表会に誘ってくれた。
会場は川崎市民プラザの『ふるさと劇場』。
以前ジャズコンサートやら、プールへも行った事がある、地元の施設だけど、今日は実家からなのでちょっと遠い。
駅前で総勢8名集合し、タクシーに分乗して行ってみたら、一番乗りだった。
全席自由席なので、早めの集合にしたんだが、会場前で1時間以上並んで、立ち話しながら待つ。
レッスンにはだいたいラフなジーパン姿で行くせいか、姉のお古のワンピース姿を珍しがられた。
月曜日のバレエクラスでいつも一緒のHさんと、お金が無い話になって、レッスン料や発表会の費用が負担だと、娘のような年の人に本気で愚痴ってしまった(笑)。
一番乗りだけあって、座席は最前列の中央を確保、カブリツキで観る。キチンと緞帳の下がった立派な舞台。
ABC-Tokyoというバレエ団と、その付属スクールでの公演で、人数も多く子供からプロ級まで混じっていて、華やかで楽しかった。
ガレ公演なので、演目も『ドン・キホーテ』やら『ジゼル』のようなクラシックから、ポルカやスパニッシュダンス、かなりモダンアート系の物まで幅広い。日本の祭りをモチーフにした曲も迫力があった。
バラエティに富んだ内容で、1曲が短いせいもあって飽きずに楽しめた。
…と、思ったら、幕間の後の第二部は、コテコテのモダン。
80年代コムデギャルソンかタケノコ族みたいな袋のような衣装を着て、薄暗い中でミョーな動きが繰り返される。長い。
あ、イカン…と思ったが、ごめんなさい、ちょとウトウトしてしまった。最前列の中央で。ご免なさい。
それにしても皆さん、当たり前にトウシューズで歩き回ってたなぁ。足も頭上まで上がって当然。近くで見られたおかげで、目力の強さもシッカリ見えた。高さのある舞台だったから、足元の動きもバッチリ。
勉強になった、と言いたいところだけど、あまりにかけ離れ過ぎてて、あまり参考にならない(笑)。
でも正直、これが人前で踊るレベルだと思うのよね、お金取ろうが取るまいが。
神楽坂のお店に、夏物のアクセサリーを届けに行く。
一月に世田谷ボロ市で買った単衣が着たくて、暑いのでどうかな?と思ったけど、朝起きてみたら薄曇り。そんなに激暑でもないかも、と思い、とにかく午前中に身支度を始めた。
着物ってだけで暑い上に、着付けの時は帯を結んだりしてやたら暑くなる。毎年夏場は滅多に使わないクーラーをガンガンに効かせて、何とかやってたけれど、今年は省エネが叫ばれているし。
まだ工夫の余地があるかなと、髪をまとめるのと化粧の間はバスルームで身体を濡らしたまま扇風機を当ててやってみた。うん、むしろ寒い(笑)。
いい感じで冷えた身体を拭いて、この夏お気に入りの冷感ゲルを塗り、大急ぎで着付け開始。
伯母のお古の帯はちょっと硬くて、結ぶのに苦労。ヒネッて締めるお太鼓の作り方をマスターしたいな。
でも何とかクーラー無しで、着る事ができました♪
出掛ける頃には日が照り出して暑くなって来たけど、この単衣、生地がパリッとして涼しい(あくまで着物にしては、だけどね)、なかなかスグレモノ。クリーニング屋さんは麻と綿の混紡だろうと言ってたっけ。
盛夏には透け物か浴衣、という事なので、6月中に着たかったのよ。
ところが、電車を降りたら空が暗く、雨粒がポツポツ。たいした降りではないので、日傘を差して行く。
お店では、いつもの通り、女店主さんと軽い世間話をしながら、品物のチェックをする。
震災の後、帯状疱疹に罹ったとか。私も昔経験があるので、ひとしきり話す。
私の頃より治療も進んでいるようだけど、やっぱりあの病気は辛い、3日しかお店を休まなかったと聞いて驚愕した。さすが。
震災以後、客足も減っているそうだ。何とかまた、元に戻れるといいのだけど。
売れ行きが悪いので、商品がダブついてしまって、ひとまず真夏っぽくない物を下げてもらう事にして、箱に入れて保管してもらう。
なんだか外が真っ暗だと思ったら、店を出た頃本降りになって来た。
それでもまだ甘く見て、駅への途中の食料品店でお気に入りのパンなんか買って、昼時なので喫茶店でちょっとお高めのランチ。美味しいコーヒー、たまには飲みたい。
…でも、ここのクロックムッシュー、マヨネーズ味………釈然としない。
店を出ると、本当に本降り。駅に駆け込んで(走らないけど)携帯でチェックしたら、なんと雷雨警報が出ていたと!不覚。
幸い、ピークは地下鉄の中で過ぎてくれて、最寄り駅に着いた頃には雨は止んでいた。
雨上がりの道を、ハネが上がらないように慎重に歩く。涼しくなってありがたい。
雷の名残が、まだ遠くに響いていた。