:かたくりを訪ねて、娘とふたり
素敵な植物の宝庫『京丈山 Vol.2』1473m

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2001,05,12山行、05,20掲載 

Vol.1はここ

一面、カタクリの大群落でした。

おすましした、「カタクリ」ちゃん

 昨年、父と葉木から登った際に、柏川からのほうが沢山かたくりの花があると聞いたので今年は、そちらから登ってみることにした。

 最近は家族みないろいろと忙しく、なかなか全員でというわけに行かなくなってきた。
今回も貴美香だけをつれての山行となった。

 熊本市から子一時間で緑川ダムに達する。
柏川林道へはダムの堰堤を渡り、直進してトンネルを抜ける。 途中、砥用町が設置した京丈山登山口の道標を頼りに
30分ほど林道を進むと右手に登山口の看板がある。
 周辺には車が10台ほど路肩に駐車できる。

 車を置いて、早速登山道に取り付く。小さな渓流沿いの道である。ここは最初から自然林の中で気持ちがいい。
ヒメシャラやミヤマシキミの中の結構な急坂をあえぎながら進む。
ほぼ30分で一度杉の人口林に出るが、すぐにまた自然林に戻る。

 

可憐に咲く、黄スミレ

 この辺りから、すず竹が出てくる。その中をわいわい言いながら楽しく登る。娘にとってはまさに自然のトンネルである。
 
 すがすがしい新緑の中の登山道はウグイスの声や、啄木鳥の木をつつく音、いろいろな春の息吹が感じられて実に気持ちが良い。
 
 貴美香もずんずん歩いていく。しかし、この子は足が強い先日の古処山や湧蓋山でも先頭をきって歩いていく、頼もしい限りである。

 途中、シキミやヤマブキソウ、ミヤマハコベ、西国三つ葉つつじ、オオカメノキといろいろな花が咲いていて、実に別世界の感である。

 スズ竹の中を30分ほど行くと、周辺にお目当てのかたくりの花がちらほらとスズタケの中に見えてくる。 
 いくつかのピークを超え、どんどん増えるかたくりの中を登山口から、一時間二十分で山頂である。

 山頂周辺にも沢山かたくりが咲いている。 眺望は、北西の熊本平野から阿蘇外輪にかけて実に見事である。眼前には洞が岳が堂々とそびえている。

 残念ながら、南方は高い木々に遮られて今ひとつである。 ただ、この季節だと樹間に九州脊梁の山並が垣間見れる。 かたくりで有名な目丸山や雁俣山も指呼の間である。

阿蘇中岳

 頂上で出会った人たちは葉木から登ったとのことで、下の方にはヤマシャクヤクも咲いていたとのことであった。
 後から聞いた話だが、柏川の下の登山口(迷いやすいので、詳しい人と行くこと)周辺にも見られたそうである。

 用意した昼食をとり、娘と談笑して、小一時間を山頂で過ごす。土曜なのに、山頂で出会ったパ−ティは4組と少ない。
きっと、目丸山は、凄い人だろうと想像する。ちょっと離れただけだが、この静寂は素晴らしい。

 山頂から、少し葉木側に下る。昨年、父と来たときに確認した、広い林床に一面カタクリの大群落である。今年は、時期がピッタリであった。

 十分に、カタクリの乱舞を堪能した後、すべる道に注意しつつ下山した。
 素晴らしい好天と、自然に出会えた素敵な一日であった。

 コ−スタイム(小学校三年同行)

柏川登山口 → 1時間20分 → 京丈山頂
下りは、1時間10分

葉木コ−スの案内は、Vol.1を参照下さい。

☆★以下に出会った花々のギャラリ−を添付します。☆★
少し重いかも知れませんが、お楽しみ頂けると幸いです。
写真にマウスを合わせると、名前が見れます。

※このペ−ジの壁紙は、ヒメシャラの肌です。

 カタクリ畑

白花のカタクリ ユキザサ
ミヤマハコベ

ヤマブキソウ

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