:珍しい山野草の宝庫、五家荘の名峰

標高1473m『京丈山(きょうのじょうさん)』

前へ2000,05,23(山行は5/1)  2004,03,27 リンク追加 次へ

ワナバノ谷(葉木)の登山口より京丈山方面を望む

京丈山に登るには代表的に2つのルートがあります。ひとつは、緑川ダムの横を抜けて柏川林道を経ての柏川コース、約1.5時間の所要時間で山頂に立つことができます。

もうひとつが今回紹介するワナバノ谷コースです。こちらは砥用町から国道445号線を二本杉峠経由で葉木方面へ進み、道がダートになって数本目の谷川のところから京丈山登山口の道標を目印に山に入ります。所要時間は約2.5時間とこちらからは少々長いですが沢を遡上しますのでいろいろな植物に出会える楽しみがあります。

 

春の山はほのぼの
片栗の花

 5/1 朝6時に家を出て一路  を目指します。熊本市内は濃い霧で見通しが利きません、この霧だと今日の天気は上々の様です。砥用町を過ぎ二本杉峠に上がる途中から霧が晴れだしました。眼下には熊本平野がすっぽりと霧に包まれ、見事な雲海です。上空は予想通りの素晴らしい青空です。左手にこれまたカタクリで有名な雁又山を見ながらほぼ1.5時間で登山口のです。林道左手の登山口手前には車が数台停められます。

左の写真はカタクリの花

 

 

登山靴に履き替え、スパッツをつけていよいよ登山開始です。古い林道から砂防ダムの上を渡り沢沿いに緩やかな林間の登りです。途中、沢を数回渡りながら高度を稼いでいきます。四国旗竿や羅生門かずら、山芍薬といろいろな植物が目を楽しませてくれます。ほぼ一時間で最後の水場に到着します。これから道は人工林の中をぐんぐん登っていきます。小一時間で稜線部に出ます。

 

京丈山 山頂 父と

ミヤマエンレイソウ

ここから少し行くと自然林に変わりほっとします。ぶなの大木が残り、オオカメノキやコブシの白が目にまぶしいです。いくつかピークを超えてさらに小一時間で突然山頂に出ます。途中、路傍にはカタクリのはながまだ早いのか、数輪ですがこんにちはとお辞儀をしていました。満開の時期はそれは見事だと思われる大きな群落がいくつもあります。

山頂からは北側の眺望がよく正面に緑川ダムを抱いて洞が岳がそびえ、右手には目丸山のまあるい優しい稜線が微笑んでいます。右手下は内大臣から西内谷が伸びています。

すてきな、青空の広がる快適な山行でした。

左の写真は珍しい深山延令草(白花延令草ともいいます)

 

登山地図 京丈山

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