幸築舎の家造りは基本的に国産材を使用し、伝統構法で施工しますので、普通の住宅建築とは異なった工程を歩みます。時間もかかります(一年以上かかるとお考え下さい)。
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1.情報収集
まず、インターネットや現場見学会などで、色々な業者の建築物をご覧になり、ご説明を詳しくお聞きになってきて下さい。本も色々出ておりますので、ご参考になさって下さい。
2.幸築舎への相談と現場見学
お電話やFAXで、ご希望をお伝え頂き、お気軽にご相談下さい。HPをよくご確認いただき、現場や作業場見学にいらして下さい。
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<<当方で家造りをご希望になった場合>>
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3.現地調査
地形や地盤、周辺環境、地域条例、規約などを確認します。
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4.工事形態 と 設計・管理者 の決定
<工事形態> ・・・施主様直営(分離発注)工事または幸築舎元請工事にするかを決める。
<設計者・管理者> ・・・誰を設計者・管理者とするかを決めます。有資格者を立てて頂きます。
(問題を未然に防ぐ為、直営・分離発注でも決めて頂くことに致しました。
いずれの工事でも管理料はかかることになります。)
※工程進行連絡役は、どうしても当方が動くことになる為、当方で行わせて頂きます。
施主様から見ての
メリット・デメリット |
施主様直営工事
(分離発注工事) |
幸築舎元請工事 |
メリット |
自分で責任を負う分、コストが安く済む。 |
すべて元請に任せられるので、時間に追われない。
工事に関わるすべての業者の仕事に責任を負ってもらえる。
仕事に不手際や業者の倒産などがあっても、業者を取り替えたりしてでも成立させてもらえる。
竣工後に発見された瑕疵に対しても、元請の責任で直してもらえる。
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デメリット |
施主様が、工事に関わるすべての業者の仕事に責任を負うことになるので、仕事をわかっていなければならない。仕事から目を話すことのリスクを負い、対応策が必要と感じた時も、相談し決めることも自分で責任を負う。
竣工後に発見された瑕疵に対しても、それぞれの業者と詳しい技術的内容のやり取りをもって自分で対処しなければならない。 |
全業者への責任を負う分のコストが高くかかる。
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5.設計相談(構造を無視した間取りはできません)
設計を幸築舎と施主様で行う場合
まずご希望の間取りやご予算をご提示ください。予算が未確定のままですと、話を進めることはできません。
ある程度ご希望の間取りが決まっている場合は、話の進み具合が早いです。
色々な雑誌や切抜きを持ち込まれても結構です。金額との兼ね合いは後で調整する事として、とりあえずの夢は全て語ってみてください。
そして、実際に生活をするとどうなるかをいっしょに確認していきましょう。
※ この際、図面作成には実費を頂戴致します。
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設計を他の設計事務所にお願いする場合
設計士にお任せすれば、全てにおいての設計プランを考えてもらえます。
当方でもセンスの良い設計士との出会いを望んでおります。けれども、設計士への依頼は、その設計士が施主様はもとより、大工や他の職人と相談しながら家造りを行える方かどうかの確認が必要です。もし、それが出来ない場合は、当方では仕事をお請けできません。責任が持てないからです。家は設計士の理想だけでできるものではありません。その理想にも近づけるように、こちらも最大限の努力を致しますが、どうしても構造的に、または施工的に問題な部分などが発生することがあります。職人の技能を認められる設計士をお探し下さい。 |
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6.地盤調査
間取りが決まったら、地盤調査をして頂きます。
必要となれば地盤改良を行うか、基礎下に杭を打ち込むなどの処置をご検討頂きます。(写真はボーリング調査) |
7.構造計算(構造計算者による)
設計が決まったら、建築確認を通す為、限界耐力計算法による構造計算を専門家にお願いしてきましたが、今後どのような方法を取ることになるか、まだわかりません。 |
8.見積り
構造計算により設計が確定したら、見積りを行います。全業者からの見積もりを出して頂き、金額を確認し、検討します。
建設場所が遠方の場合には、交通費、または宿泊費がかかります。
(今はほとんどありませんが、常用契約であれば、時間をかけて、お望みの最高の家となります。)
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(7・8)検討の結果、変更が構造に及んだ場合には、もう一度、構造計算を行います。
その結果設計が再度確定したら見積もりをし直します。 |
9.再考
見積り結果を吟味して頂き、調整を行います。決定となりましたら次へ。 |
10.確認申請用書類作成
ご指定の建築士に、構造計算書と確認申請用の図面、書類を作成して頂きます。
幸築舎では、一人の一級建築士に、構造計算書作成、確認申請書類作成、提出まですべてお願いしております。 |
11.確認申請手続き
確認申請書類と構造計算書の提出を建築士にやって頂きます。 |
12.契約
文書にて工事契約をして頂きます。
※変更、追加工事は別途工事、別料金です。
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13.木材発注・製材・乾燥
無垢の大きな材を使いますので、契約が成立した時点で、すぐに材木の発注をし、挽いた材を乾燥します。時間がなければ、人工乾燥が必要な場合もございます。確認申請が通る前に材木を買って乾燥させる方もおられます。 |
14.木工事
刻み加工に入ります。
納入される構造材は、大体大きな材の為、乾燥が不十分なものは、もう一度、当方のコンテナの中で、除湿乾燥を行います。荒どりをして乾燥させる場合もあります。 |
15.ご近所への挨拶
地鎮祭前に、施主様がご近所へ「この地に入ってきます。工事を行います。よろしく・・・。」という意味の挨拶回りをしてください。
(当方からの挨拶回りは、基礎工事前に行います。) |
16.地鎮祭(任意です)
それぞれの宗教で行われています。 |
17.地盤改良(必要な場合のみ)
いくつかの方法があります。それぞれの場所に合った方法で行います。 |
18.水守
当方と土建屋さんで行います。 |
19.基礎工事・スリーブ入れ
伝統構法用の基礎となります。生コン比率をきちんと守って下さる生コン業者と、その強度で対応して下さる土建業者であることが重要です。
同時進行でスリーブ入れが行われます。水道・電気・ガスの地下部分の工事をします。 |
20.工事用電線・工事用水道の引き込み工事
工事用の電気と工事用の水道を通します。電気水道代は施主様実費となります。 |
21.建て方材の運搬
材はかなりの量になります。敷地が狭い場合には、近所の空き地などを借りる手続きをして頂くことがあります。 |
22.建て方
建物の規模と立地条件によって、上棟までの日数は違ってきます。
大体の目安 石場立て(~20坪・・・3日、~40坪・・・5日、~60坪・・・7日、位)
工事業者の車を置いておく場所が必要です。場合によっては、駐車場を借りる手続きをして頂くことがあります。
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23.上棟
高所恐怖症でなければ、是非、施主様に棟木を叩いて頂きたいと思います。そして何の神様でもお天道様へでも結構ですので、感謝の気持ちとこれからの工事の無事、ご家族はじめ全ての人の幸せをお祈りして下さい。(上棟式は任意です。) |
24.上棟後工事
屋根下地が出来上がるまでは、少々ご近所の方にも我慢して頂いて、詰めて一気に仕事をさせて頂きたいと思っています。 |
25.各種工事
木工事は長く続きます
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(板金工事)
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屋根工事
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土壁の場合
小舞かきが始まります。
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<以下の工事については時期が重なったり前後したりします>
金属建具工事
(ご使用の場合)
電気工事
電気器具によっては下地が必要な場合があります。なるべく早い段階での連絡を大工へもお願いします。
水道工事・ガス工事
器具によっては下地が必要な物もありますし、
設備機器の変更は配管位置の移動により他の工事への影響が出る場合もあります。早い時期の変更しかできない可能性が高いという事をご理解下さい。
海外の器具を取り付ける場合などは、接続の管が合わないといった事がおこる場合があります。早めの決定と商品の提示が必要です。
板金工事
左官工事
アレルギーをお持ちの方は、左官材料の内容物質を製造者にお聞きし(お手伝い致します)、体に影響がないかどうかを先にお調べになった方が良いでしょう。
各種設備工事
タイル工事
工事の仕方の指示を正確に行わないと、タイルをつけるのにボンドを使わざるを得なくなります。体への影響がご心配な方は見積り段階でおっしゃって下さい。それは壁の厚さが変わる事でもあるので、備品の大きさによっては設計変更が必要になってしまう事もあるからです。
塗装工事
体に負荷のかからない商品を使うようご指導申し上げておりますが、人により、全くの自然塗料でもアレルギー反応が出てしまう方がございます。ご心配の場合は、是非ご使用前にパッチテストなどをなさって頂くようお願い申し上げます。
木製建具工事
木製サッシや出来上がっている商品を使用する場合は、設計段階で提示していただかないと取り付ける事はできないかも知れないとお考え下さい。
畳工事 |
26.室内清掃
業者へ発注(有料) |
27.引渡し
工事が全て終了し、全てのお支払いを済ませて頂きまして、最後に鍵をお渡しして完了となります。 |
<不具合があった場合>
当方の責任部分はすみやかに改善致します。
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