2013年2月27日更新


所在地
〒355-0366
埼玉県比企郡
ときがわ町大野1229

幸築舎
代表 山口喜徳

TEL 0493-67-1779
FAX 0493-67-1780


伝統構法建築 幸築舎 大工 山口喜徳
幸築舎の家づくりの考え方
伝統(石場建て)構法
 幸築舎は、伝統構法(木組み技術)により、長寿命住宅を目指します。この日本の文化は、自然循環型の考え方でできており、この考えを受け継ぐ事はすなわち、極力自然素材で作る健康・環境に配慮した家づくりとなります。
 建築確認申請は現在国で検討している最中であり、どうなっていくかは分かりません。計算の正しさ云々はともかく、伝統構法は壁倍率計算の考え方では作れない為、計算法が確立されていないため、手続きは複雑なものとなるでしょう。伝統構法については「伝統構法とその技術」のページもご覧下さい。
自然素材健康・環境に配慮した家づくり
 何を「良し」とするかは、それぞれの方が情報の手に入れ方によりますし、それぞれに判断して頂かなければなりませんが、合板、石膏ボード、サイディングなどは使用しない家づくりを基本としております。
 できるだけ、人体と環境への悪影響が少ないと思われるもの、施工性が著しく悪いものや、施工後問題が起きるものは自然素材でも使用しない、というのが当方の判断基準です。新しい商品は、確認してから使用しますので、すぐに、対応できない事もありますので、ご了承下さい。

木材
(国産材、地元産材を100%近く使用)
建築現場の地元の木で造る事を基本としております。ただし、あまりに相応しくない木の場合には、他地域の材も使用する可能性があります。
無垢の木の場合は、よくお調べ頂き、正しいご理解が必要です。無垢の木は時間経過と共に、反る、割れる、変色していく、板と板の合わせ目が少々空くなどが起こります。これは、必ずと言ってよい程、起こるものであるという事をご了承下さい。問題が起きないように最大限努力致します。


壁材

それぞれの素材に長所短所があります。
左官仕事は、気象に影響を受ける為、多少ひびが入る事もあるかも知れません。ご了承ください。

土壁

木ズリ砂漆喰壁
下地:ドロマイトプラスター、
仕上:漆喰
つのまた糊使用

珪藻土壁

断熱材


炭化コルク断熱材
新商品が色々出てきておりますが、使う場所によってはカビや虫の問題が発生するという指摘もありますので、確認して使用しましょう。

その他


屋根用防水シート
(ポリエチレン製)

ステンレスガス管

エコケーブル
紫外線劣化を防ぐ為
床下ジョイントボックスでつなぐ

塗料
自然塗料
アドバイス 家づくりで大切な事 
1.一にも二にも、ご自身で勉強し、感じ取る事
 色々な方面から情報を入れる事、さらに、見学会などに行き、感じる事です。説明をよく聞いたり、質問をする事も大切ですが、それ以上にそれぞれの違いを感じ取る事ができるようになるくらいまで、現場を見て歩く事です。
 木造をお望みなら、刻み作業や、構造見学をなさる必要があるでしょう。 完成見学会では、中身は全く判りません。中でも伝統構法の場合、見えなくなる所の仕事がとても大切です。できれば、刻み仕事をしている所、構造見学をなさって、色々な業者を見比べる事をお勧めします。

2.どういった家を望んでいるのか、ご自身の中で何度も確認し、それが得意な業者を探す
 当然のことながら、予算というものが先にあると思いますが、それでも高い買い物です。自分が望んでいる家が、何を一番大切にしたいと考えているのかを押さえておく必要があります。調整して行く段階で、そこを先に削ってしまったら後で後悔する事になるかも知れません。重視するのは、しっかりした構造の家なのか、おもしろいデザインの家なのか、環境、健康に配慮した家なのか、使い勝手をつき詰めた家なのか、設備が整った家なのか、木は現しがいいのか、柱の木は隠れている大壁の家がよいのか、天井は張ってある方がいいのか無い方がいいのか、和風か、洋風か・・・・・・・百人いれば百様の望みがあるでしょう。少しでも望みに近い家造りが得意の業者を探し、誠実に対応してもらえる人がいるところで相談していく事だと思います。

3.できるだけ健康や環境に配慮した家を造る
 これは、次世代への責任を負っている大人としての責任だと思っています。予算がある中で、完璧ではなくても、できるだけの努力をして頂きたいと思います。素材についての勉強も大切で、パンフレットや薦める業者の言葉を鵜呑みにしない事が大切です。現場の人間や、住まわれた方が一番良く知っていますので、それぞれの職人に声をかけて聞いて見たり、色々な現場見学等で、質問してみるのもいいでしょう。自然素材はいいのですが、耐久性に問題があったり、使う場所によっては、問題が生じるものもあります。長寿命住宅を考える場合には、判断が難しいものもありますので、注意が必要です。
 ※ここで申し上げる長寿命住宅・省エネ基準は、国の基準とは違います。国の基準では伝統構法は排除されています。国基準は大手ハウスメーカーや建材使用促進という経済刺激を兼ねたものです。
 私どもの考えている長寿命・省エネ基準とは、素材生産時や建築中、解体時にもエネルギーを使わない、ごみを出さないというもの。エネルギーを使わずに住まう住宅であること。伝統構法の家だけが数百年建ち続けた証明ができているという事実により、その技術を継承発展させていくことで、長寿命を実現するというものです。

4.「安く早く」では良い家ができない
 安く早くでいい家が建つ事はないと思います。いい家がほしいのであれば、工期に少し余裕を与えるくらいにお考えになった方がいいと考えます。業者によりますが、「ここ、ちょっと一手間かけておいてやろう」という気持ちは、「いいものを造ろう」「いい仕事をしよう」という造り手の素直な思いとして、それぞれの職人がどこかで持っているものだと思います。急がせるとその余裕はなくなってしまうのではないでしょうか。

5.無垢の木の家は、材を乾燥させるので、時間がかかる
 すぐに住みたいという方が今でも大変に多いのですが、急ぐと木材を人工乾燥しなければならなくなります。在来構法ではその方がいいという話しが学者の間から出てきておりますが、伝統構法の場合、人工乾燥により材に内部割れが起きて、弱くなるので、できるだけ天然乾燥がいいと考えます。ですから、設計をまず決定していき、材を注文し、材木屋さんで乾燥させておいて頂く事が必要です。

6.設計士には、設計士の大切な役割、それが自覚できている人を探す
 家のデザインというのはとても大切だと思います。長寿命を考えますと、尚そう思います。設計を任せる方は、建て主さんの気持ちや、景観まで踏まえてのデザイン能力に優れていて、人間工学や、精神衛生や生理学、環境学等にも造詣が深く、指定する素材や設備を熟知していて、未来を見据えて考えを及ぼしていける等、能力の優れた方をお探しください。大工にはやりきれない部分が設計士の仕事だと思います。
 各職人を尊重し、職人と相談しながら事をすすめられる人をお探しになる事をお勧めします。いい家を造る重要ポイントです。
 敷地に納まらない設計図、違法な設計図、頼んでもいない形や内容の設計図、・・・でありながら、「1プランいくら」という事で、請求してくる設計士がいますので、お気をつけ下さい。初めにその取り決めを文書にて交わしておくといいでしょう。
 設計図は、職人に直接意見を聞くと、間違いが少ないでしょう。
 
 
家づくりの進め方
工程(内容は変更する場合がございます)
ご理解を頂き、時々の心構えや安心をして頂くために以下にご説明をさせて頂きます。

 幸築舎の家造りは基本的に国産材を使用し、伝統構法で施工しますので、普通の住宅建築とは異なった工程を歩みます。時間もかかります(一年以上かかるとお考え下さい)。

1.情報収集
まず、インターネットや現場見学会などで、色々な業者の建築物をご覧になり、ご説明を詳しくお聞きになってきて下さい。本も色々出ておりますので、ご参考になさって下さい。


2.幸築舎への相談と現場見学
お電話やFAXで、ご希望をお伝え頂き、お気軽にご相談下さい。HPをよくご確認いただき、現場や作業場見学にいらして下さい。
    ↓
<<当方で家造りをご希望になった場合>>
    ↓
3.現地調査
地形や地盤、周辺環境、地域条例、規約などを確認します。

4.工事形態 と 設計・管理者 の決定
工事形態>  ・・・施主様直営(分離発注)工事または幸築舎元請工事にするかを決める。
設計者・管理者> ・・・誰を設計者・管理者とするかを決めます。有資格者を立てて頂きます。
                 (問題を未然に防ぐ為、直営・分離発注でも決めて頂くことに致しました。
                  いずれの工事でも管理料はかかることになります。)
  ※工程進行連絡役は、どうしても当方が動くことになる為、当方で行わせて頂きます。
施主様から見ての
メリット・デメリット
施主様直営工事
(分離発注工事)
幸築舎元請工事
 メリット 自分で責任を負う分、コストが安く済む。 すべて元請に任せられるので、時間に追われない。
工事に関わるすべての業者の仕事に責任を負ってもらえる。
仕事に不手際や業者の倒産などがあっても、業者を取り替えたりしてでも成立させてもらえる。
竣工後に発見された瑕疵に対しても、元請の責任で直してもらえる。
 デメリット 施主様が、工事に関わるすべての業者の仕事に責任を負うことになるので、仕事をわかっていなければならない。仕事から目を話すことのリスクを負い、対応策が必要と感じた時も、相談し決めることも自分で責任を負う。
竣工後に発見された瑕疵に対しても、それぞれの業者と詳しい技術的内容のやり取りをもって自分で対処しなければならない。
 
全業者への責任を負う分のコストが高くかかる。
 


5.設計相談(構造を無視した間取りはできません)
設計を幸築舎と施主様で行う場合
 まずご希望の間取りやご予算をご提示ください。予算が未確定のままですと、話を進めることはできません。
 ある程度ご希望の間取りが決まっている場合は、話の進み具合が早いです。
 色々な雑誌や切抜きを持ち込まれても結構です。金額との兼ね合いは後で調整する事として、とりあえずの夢は全て語ってみてください。
 そして、実際に生活をするとどうなるかをいっしょに確認していきましょう。
※ この際、図面作成には実費を頂戴致します。
設計を他の設計事務所にお願いする場合
 設計士にお任せすれば、全てにおいての設計プランを考えてもらえます。
 当方でもセンスの良い設計士との出会いを望んでおります。けれども、設計士への依頼は、その設計士が施主様はもとより、大工や他の職人と相談しながら家造りを行える方かどうかの確認が必要です。もし、それが出来ない場合は、当方では仕事をお請けできません。責任が持てないからです。家は設計士の理想だけでできるものではありません。その理想にも近づけるように、こちらも最大限の努力を致しますが、どうしても構造的に、または施工的に問題な部分などが発生することがあります。職人の技能を認められる設計士をお探し下さい。


6.
地盤調査
間取りが決まったら、地盤調査をして頂きます。
必要となれば地盤改良を行うか、基礎下に杭を打ち込むなどの処置をご検討頂きます。(写真はボーリング調査)

7.構造計算(構造計算者による)
設計が決まったら、建築確認を通す為、限界耐力計算法による構造計算を専門家にお願いしてきましたが、今後どのような方法を取ることになるか、まだわかりません。

8.見積り
構造計算により設計が確定したら、見積りを行います。
全業者からの見積もりを出して頂き、金額を確認し、検討します。
建設場所が遠方の場合には、交通費、または宿泊費がかかります。
 (今はほとんどありませんが、常用契約であれば、時間をかけて、お望みの最高の家となります。)


(7・8)検討の結果、変更が構造に及んだ場合には、もう一度、構造計算を行います。
        その結果設計が再度確定したら見積もりをし直します。

9.再考
見積り結果を吟味して頂き、調整を行います。決定となりましたら次へ。

10.確認申請用書類作成
ご指定の建築士に、構造計算書と確認申請用の図面、書類を作成して頂きます。
幸築舎では、一人の一級建築士に、構造計算書作成、確認申請書類作成、提出まですべてお願いしております。

11.確認申請手続き
確認申請書類と構造計算書の提出を建築士にやって頂きます。

12.契約
文書にて工事契約をして頂きます。
※変更、追加工事は別途工事、別料金です。


13.木材発注・製材・乾燥
無垢の大きな材を使いますので、契約が成立した時点で、すぐに材木の発注をし、挽いた材を乾燥します。時間がなければ、人工乾燥が必要な場合もございます。確認申請が通る前に材木を買って乾燥させる方もおられます。
 


14.木工事
刻み加工に入ります。
納入される構造材は、大体大きな材の為、乾燥が不十分なものは、もう一度、当方のコンテナの中で、除湿乾燥を行います。荒どりをして乾燥させる場合もあります。
 

15.ご近所への挨拶
地鎮祭前に、施主様がご近所へ「この地に入ってきます。工事を行います。よろしく・・・。」という意味の挨拶回りをしてください。
(当方からの挨拶回りは、基礎工事前に行います。)


16.地鎮祭(任意です)
それぞれの宗教で行われています。

17.地盤改良(必要な場合のみ)
いくつかの方法があります。それぞれの場所に合った方法で行います。

18.水守
当方と土建屋さんで行います

19.基礎工事・スリーブ入れ
伝統構法用の基礎となります。生コン比率をきちんと守って下さる生コン業者と、その強度で対応して下さる土建業者であることが重要です。
同時進行でスリーブ入れが行われます。水道・電気・ガスの地下部分の工事をします。

20.工事用電線・工事用水道の引き込み工事
工事用の電気と工事用の水道を通します。電気水道代は施主様実費となります。


21.建て方材の運搬
材はかなりの量になります。敷地が狭い場合には、近所の空き地などを借りる手続きをして頂くことがあります。 


22.建て方
建物の規模と立地条件によって、上棟までの日数は違ってきます。
大体の目安 石場立て(~20坪・・・3日、~40坪・・・5日、~60坪・・・7日、位)
工事業者の車を置いておく場所が必要です。場合によっては、駐車場を借りる手続きをして頂くことがあります。


23.上棟
高所恐怖症でなければ、是非、施主様に棟木を叩いて頂きたいと思います。そして何の神様でもお天道様へでも結構ですので、感謝の気持ちとこれからの工事の無事、ご家族はじめ全ての人の幸せをお祈りして下さい。(上棟式は任意です。)

24.上棟後工事
屋根下地が出来上がるまでは、少々ご近所の方にも我慢して頂いて、詰めて一気に仕事をさせて頂きたいと思っています。

25.各種工事
木工事は長く続きます

(板金工事)

屋根工事

土壁の場合
小舞かきが始まります。

<以下の工事については時期が重なったり前後したりします>
金属建具工事
(ご使用の場合)

電気工事
電気器具によっては下地が必要な場合があります。なるべく早い段階での連絡を大工へもお願いします。

水道工事・ガス工事
器具によっては下地が必要な物もありますし、
設備機器の変更は配管位置の移動により他の工事への影響が出る場合もあります。早い時期の変更しかできない可能性が高いという事をご理解下さい。
海外の器具を取り付ける場合などは、接続の管が合わないといった事がおこる場合があります。早めの決定と商品の提示が必要です。


板金工事

左官工事
アレルギーをお持ちの方は、左官材料の内容物質を製造者にお聞きし(お手伝い致します)、体に影響がないかどうかを先にお調べになった方が良いでしょう。

各種設備工事

タイル工事
工事の仕方の指示を正確に行わないと、タイルをつけるのにボンドを使わざるを得なくなります。体への影響がご心配な方は見積り段階でおっしゃって下さい。それは壁の厚さが変わる事でもあるので、備品の大きさによっては設計変更が必要になってしまう事もあるからです。

塗装工事
体に負荷のかからない商品を使うようご指導申し上げておりますが、人により、全くの自然塗料でもアレルギー反応が出てしまう方がございます。ご心配の場合は、是非ご使用前にパッチテストなどをなさって頂くようお願い申し上げます。

木製建具工事
木製サッシや出来上がっている商品を使用する場合は、設計段階で提示していただかないと取り付ける事はできないかも知れないとお考え下さい

畳工事

26.室内清掃
業者へ発注(有料)

27.引渡し
工事が全て終了し、全てのお支払いを済ませて頂きまして、最後に鍵をお渡しして完了となります。

<不具合があった場合>
当方の責任部分はすみやかに改善致します。

以上、よき家造りの為、ご参考になれば幸いです。
費用
<施主様直営工事の場合>
基本的に手間と工事に伴う経費のみ頂いております(工事進行役経費は別に頂く事になります)。他の工事への上乗せ、設備や、備品への上乗せ請求は一切行っておりません。
伝統構法は石場立てが基本だと考えております。
条件により、坪単価は変わりますので、安易に提示できませんが、目安として、最低でも坪80万円からとお考え下さい。
(設計料・管理料は、別途その職務者への支払いが生じます)


<幸築舎元請工事の場合>

他業者の見積もりはそのままの金額を提示致しますが、すべての業者の仕事に責任を負うための経費は上乗せをさせて頂きます。一括請負となりますので、工事全体の費用を幸築舎にお支払頂きます。
また、当方の認めることができる設計・管理者を、別に置くことも可能です。
支払方法
<施主様直営工事の場合>
木工事は期間が長い為、ご相談の上支払い回数や形式を決め、契約して頂きます。
他の業者へのお支払い回数や形式は、基本的に各業者とそれぞれご相談の上、直接お支払い下さい。
※ 材木代は、初めに頼んだ材の製材が済みますと、請求が施主様に届きますので、お支払いをして頂かなくてはなりません。たいていの場合この支払いが一番初めとなり、借り入れをされる方の場合でも、先にこの金額だけはご準備頂かなくてはならないようですので、ご注意願います

支払い形式1
第一回 契約後10日以内
第二回 上棟後10日以内
第三回 中間第一回(  年  月  日)
第四回      ・          ・
  ・       ・          ・
最  終 工事完了後10日以内
支払い形式2
(完成予定日までの月割計算による金額の毎月支払い)
  第一回 契約後10日以内
  第二回 毎月支払い
  第三回    〃
  第四回    〃
    ・       ・
    ・       ・
    ・       ・
  最  終 工事完了後10日以内












<幸築舎元請工事の場合>

相談の上決めて頂きますが、基本的には工事費全体の金額を、上記「形式1」の方法で、お願い致したいと思います。