リスニングパワーは聞き流す学習法

口の中の動きがCG映像で見える発音教材「ネイティブスピーク」(海外発送版)

日本にいるとなかなか気が付くことがないのですが、海外に行き、英語を話す環境にいると、正しい発音をしっかりと身につけておくことがいかに大事かを身にしみて痛感します。
アメリカ在住のアメリカ人は、日本人の話す英語に慣れていないため、日本語訛りの英語を聞くと、理解するのにとても苦労します。
10年、20年以上、アメリカに住んでいる日本人でも、発音が悪いために、アメリカ人に英語がなかなか通じないということをよく耳にします。
海外で生活している人にとって、会話が成り立たないというのはかなり深刻な悩みです。ネイティブに囲まれて生活していると、自然とリスニング力は上達するのですが、発音だけは、自然には身につくことはありません。
少しでも早く英語が話せるようになろうと毎日、勉強していた甲斐もあり、留学して数ヶ月たった頃には、語学学校ではクラスメートと、ホームステイ先ではホストファミリーと英語でコミュニケーションをとれるようになっていました。
でも、英語が話せるようになってくると、予想もしていなかったことが起こりました。
きちんと文法通りに英語を話しているのに、英語を聞き返されるということを、ひんぱんに経験するようになったのです。
私がスコット先生に出会う前に知っていて、発音習得にとても役立ったことがあるのでここでお話しておきます。
それはフォニックスと呼ばれる発音記号です。
フォニックスをしっかり学んでおくと、辞書で単語を調べ、発音記号を見れば、その単語の正確な発音の仕方がわかるようになります。
英語には全部で16個の母音と、24個の子音があります。
日本語には「あ、い、う、え、お」と5個の母音しかなく、英語の11個の母音は、日本語にはありません。
子音に関しても、L や R をはじめ、舌を歯と歯の間に挟みながら発音する TH や上の歯で下の唇を押さえながら発音する V など16個の子音は日本語にありません。
日本人が英語を聞く時、日本語にない音を聞くと、無意識の内に、脳がカタカナの似た音に置換えてしまうので英語の聞き取りがうまくできません。
その解決策は、フォニックス(発音記号)を覚えることです。

ネイティブとの会話を成立させ、楽しむために一番大事な要素、それは「発音」。

一つ一つ、英語の音を学んでいくことで、今、聞き取れない英語の音を習得することができ、リスニング力を飛躍的に伸ばすことができます。
ネイティブとの会話を成立させ、楽しむために一番大事な要素、それは「発音」なのです。
映像会社のIさんに、「ネイティブの口の中の動きを撮ることができたら最高の発音教材ができるんですけどね」と言うと、Iさんは、「ポリゴンを使ったCGで口の中の動きを表現するのはどうでしょう」と提案してくれました。
その時、私の頭の中には、「ネイティブの口の中の動きがわかるDVD」の構想が浮かび、心の中で「にんまり」していました。
なぜなら、私は発音で散々、苦労していた時に、ネイティブの口の中の動きを見れたら、どれだけ発音が良くなるのかと、ずっと思っていたからです。
この教材は、先月の終わりにやっと完成しました。
DVDの制作を開始してから1年9ヶ月かけて、作った発音教材です。
この発音教材は、「ネイティブスピーク」と名付けました。