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皐月一九郎 05/11水07:49 #r173
人間の脳は長い人類の歴史の中で進化してきました。その中で最も画期的と
考えられていることは、確かクロマニオン人と記憶していますが、洞窟の
中で発見された古代人の骨の側に花の化石が発見されたことです。このこと
で、人間は仲間の死に花を手向けて涙を流すようになったと想像されていま
す。人間の古い脳には動物と同じように防衛本能が備わっていますが、新し
い脳には同じ人間や動物をいたわる慈悲の心が加わっています。ただし、こ
れは個人によって多少異なります。上層部の人も、自身の近親者が不幸に
会った場合には涙を流すのでしょうが、病院においては自分の地位を守る
防衛本能が他人の命をいたわるという慈悲の気持ちにまさったのでしょう。
安全や事故防止という仕事は、新しい脳が高度に発達した人間にしかできな
いことです。組織で安全が重要視されるようになると、出世のためにこれを
利用しようとする人が出てきます。また、安全を人質にして労務問題で優位
に立とうという団体も出てきます。さらに悪いことには、自己顕示欲を満た
すために、中途半端な知識で安全やヒューマンファクターの専門家を装う
人も出現します。欧米でもこのような人間がいて、Cosmetic Compliance
(装った安全重視、つまり、やっている振り)と呼ばれています。これに
対して、本当に人の死を痛んで真面目に安全に取り組もうとする人は、この
ような「下等な」人間からはうっとうしがられます。彼らにとっては「太
陽と真実は眩し過ぎる」のです。残念ながら、現代社会はこのように防衛
本能や出世意欲しかもたない人間が組織の中で出世するようにできているの
も現実です。しかし、あなたにとってはどちらの生き方が本当の幸せでしょ
うか。自身、あるいは自身が属する組織の利潤を追求する行為で見知らぬ誰
かが不幸にならないように思いやるという安全活動は、他の人間の人権を
守るためのものだけでなく、自身が人間らしく生きるための最も高度な活動
なのではないでしょうか。孤独で地道な活動かも知れませんが、それを
一番評価してあげられるのは自分自身なのです。

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2005/05/11水12:15