ダンカンの花嫁 |
シルエット・ラブ・ストリーム (ハーレクイン)平江まゆみ訳・MIRAブックスあり |
ストーリー |
100年続くダンカン家の牧場があるモンタナ。
34歳になるリース・ダンカンは7年前の離婚であらかたの財産を失い
今はたった一人で苦しい牧場経営をしています。
対するマデリンはNYに住む、スタイリッシュなキャリアウーマン。
兄のロバートが経営する会社で仕事をしてはいるものの、なんとなく
心の満たされない毎日を送っていました。
このまったく境遇の違う2人を結びつけたのは、忙しいリースが
時間節約のために出した 「花嫁募集」 の新聞広告。
前の結婚に懲りているリースは、心を移さずにすむような便宜的な妻と
子供の母になってくれる女性を望んでいたのですが、あまりにも美しく
魅惑的なマデリンの登場に、衝撃と同時に強い警戒感を抱いてしまいます。
終始まっすぐに愛を捧げるヒロインと、愛に迷いっぱなしヒーロー(笑)の、
結婚から始まる成長の物語です。
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みどころ&感想 |
この作品で個人的に最も印象的だったのは
初めて刊行された時 (98年5月) の表紙絵でした。
ダンガリーシャツを着て牧場の草地に座るブロンドの女性を、
後ろから抱き寄せる白シャツ+ジーンズ姿の男性・・という図なのですが、
この男性の顔が映画俳優のハリソン・フォード氏そっくり☆
こういうのって読者の先入観になっちゃいそうですが、作者の意図が
多少なりとも反映されてるのでしょうか。
リースは190センチ近い大柄な体格と、意志の強そうな厳しい顔。
「仕草のひとつひとつに男くさいセックスアピールが」 あるらしいのですけど
どうもいざという時になると、このハリソン・フォード氏の顔がちらついて(笑)
困っちゃいました。
せっかくのリンダ本なんだし、やっぱり自由に自分なりの想像を
広げる方が読みやすいような気がします。
そのぶん、マデリンは魅力的な女性像が想像しやすくて良かったなあ。
牧場の仕事に前向きな関心を持ち、持ち前の行動力や忍耐力で
立派にパートナーとしての役目を果たしていくマデリンの姿は、
単なるラブロマンスという枠を越えた、大きな見どころではないでしょうか。
それにしても、牧場経営と生活を支える家事って大変なんですね〜。
もしもアメリカの牧場主に見初められて結婚することになったら、
その時はきっと、この本が参考になると思われます(笑)。
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