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クロスから始めよう

ジャンのトリックスラロームの基礎講座
(滑りの基本をマスターした中級者を対象)

(一)クロスと飛燕(理論)

飛燕は、簡単にいうと、各種のバリエーションを組み合わせた方向転換(ターン)のことだ。演技のパターンが決して固定したものはない。ターンのバリエーションが多い程、また動きが円熟、繋ぎが円滑になるほど、その完成度が高いというわかだ。
だから、巧みさのポイントは、そのターンの
バリエーションと技巧の円熟さにある。

方向転換の基本的バリエーションは、つぎの四種類がある。

簡単に見えるが、それらを完全に(円熟に)マスターすること、決して容易なことではない。今「名人」といわれる人も、三種類の転換しかできない人が多く、あるいはやっと四種類が出来たとしても、苦手の方向があり、動作も不安定でぎこちない。メンツのためいっそう避けて練習しない人が多いようだが、いびつの発展になってしまう。注意して見よ。一見して風のようにターンをこなす「名人」は、実に同じ方向しか回れないものが多い!

インラインスケートの世界は、科学的理論に基づく技術指導はなく、みんなかつてに技を思案し、練習するものだから、偏った発展になってしまいがち。利き足だけを先に出す習慣はそれである。利き足だけによる方向転換は、二種類のターンしか出来ないことを意味し、すなわち、片方へしか回れないスケーター誕生の理由だ。上級者の中でも多いケースだが、飛燕を目指すスケーターにとって、致命的欠陥になる。

だから、完璧の飛燕をマスターしたいなら、根気よく四種類のターンのバリエーションのマスターを目指して、基礎から練習する必要がある。この講座の目的はまさにここにある。

飛燕の基礎の基礎はクロスであり、クロスをしっかりマスターすれば、飛燕は自然に出来る。本講座の手順に従って、第三ステップの方向転換にいたると、飛燕そのものの練習になる。基礎から、理論からの勉強によるものだから、ここから生まれた、四パターンの方向転換をマスターした飛燕は、本当の名人の飛燕になるわけだ。
クロスには約10種類があり、分類するとつぎのようだ。