第二ステップ　応用練習

５．クリス・クロス前　難度４　
すでに練習した、二方向フロントクロスの交替ターンである。飛燕の実用ターンになる。交差の幅を意識して、体を後ろに座るようにして足を左右に大きく送り出す。左右のバランスを均等になるまで繰り返せよ。
目標：　イメージ映像

• 左右のバランスのいいクロス。
• パイロンを通過に余裕を持つこと。
• ジグザグの交差ではなく、弧の交差である。　

６．クリス・クロス後　難度５　
これが出来る人は、上級者の中でもほんのわずかの数。
からだはどっちの方にねじって後ろへの視野を確保する必要があるのだから、バランス均等の動作はまず不可能だ。
上半身傾ける側の足が操作しやすく、反対の足は姿勢の問題で非常に運べにくい。足の肩幅の開きは先ず無理だから、精々バイロンを倒せない程度、努力せよ。
これがうまく出来ると、何処に行っても、まちがいなく、あなたはヒーローになる。
注意：

• 軸足（加重）でバランスを取り、反対の足（非加重）を活かして交差方向に差し込むように幅を稼ぐ。
• 軸足の上に座るような感じが重要である。
• ウェールの接触による躓き顛倒を注意せよ（危険！）。 

第三ステップ　方向転換の練習イメージ映像

７．前→後の方向転換（利き足から）　　 難度３
８．前→後の方向転換（利かず足から）　難度５
９．後→前の方向転換（利き足から）　　 難度４
１０．後→前の方向転換（利かず足から）難度５

これは要するに飛燕の練習になる。前後、左右を併せれば四方向の回転。全部マスターすれば、もう飛燕どころではない。超一流のスケーターになる必須条件。
注意：

• 転換のコツは、転換する直前のクロスターンは、普通よりさらに足を大きく開き、姿勢も普段よりさらに抑え、高→低→高の姿勢移動で座りから立ち上がるようにターンに入ること。
• ターンは円をなぞるように回すこと。回転時、カカトを出来るだけ地面に擦りつけること。難しいだが、かかとを挙げるとターンの完成度が落ちることになる。 
• 苦手の方向を意識してチャレンジせよ。

以上のように、計画を立て、目標を定めて一歩一歩練習せよ。コーチのない世界において、自分の思考、反省と計画的練習はなにより重要である。（完）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ご質問があれば