中高年の女性における運動と関節炎との関係
最新疫学研究情報No.9
オーストラリアのクィーンズランド大学の研究者が、「70代で定期的に運動している女性は、関節の痛みを避けることができる」と報告しています。研究チームは、「中年の女性4780人(48~55歳)」と「年配の女性3970人(72~79歳)」を対象に、運動と関節炎(こわばりや痛み)との関係について3年間追跡調査しました。
その結果、年配の女性では、適度な運動を週1時間以上すると、その後3年にわたって関節炎が起きにくくなることが明らかになりました。また週2時間の運動が、関節炎の予防に効果があることが確認されました。一方、中年の女性では、運動と関節炎との関連性が見られませんでした。
出典
- 『Arthritis Research & Therapy Vol.9 2007年3月29日号』