ウォーキングやヨガは更年期を助けるかもしれません
最新疫学研究情報No.8
これまでの調査では、ウォーキングやヨガが、ほてりなどの更年期症状を緩和するという証拠は示されてきませんでした。しかし米国ペンシルバニア州立大学運動学助教授Steriani Elavsky博士の研究チームによって「ウォーキングやヨガのような適度な運動が更年期障害を緩和する」との報告がなされました。研究者は、ほてりや寝汗、その他の更年期障害に悩まされている164人の女性を対象に、「運動をするグループ」と「運動をしないグループ」に分けて4ヵ月間の比較調査を行いました。
その結果、運動をしたグループは、しなかったグループに比べ、より「幸福感」を持てるようになり、「更年期における生活の質」が向上することが確認されました。
研究者は、「ウォーキングまたはヨガクラスに通うといった、日常的な規則正しい運動を始めることが、女性に健全な情緒をもたらすことになります。しかしウォーキング・ヨガや別の運動が、ほてりや睡眠障害などの更年期障害を減少させるかどうかを確認するためには、今後より多くの研究が必要とされます」と述べています。
出典
- 『行動医学年報2007年4月号』Medline Plusより