旅行費用     203436円

                     1ドン=0.007円
                     1$  =114円 として円換算

項目 費用 内容
ツアー代 153000円 6朝食3昼食3夕食
ベトナムでのスルーガイド付
最終日のホテルデイユース付
成田使用料 2040円
燃油サーチャージ
航空保険料
5200円
前泊ホテル代 5510円
ホテル2hユース代 210円
観光 12817円 ガイド料
ジープ&運転手
opツアー代
入場料など
2718円
1400円
7410円
1589円
交通費 16441円 日本で
ベトナムで  
15720円
721円
食費 5446円 6食とビール代
みやげ 1597円
チップ 1175円 ガイドへのお礼を含む

 この旅行費用203436円は名古屋から成田往復の交通費、成田での前泊ホテル代も含まれている。
 それを除くと、180000円くらいか。

 ベトナムの物価からすると153000円はとても高いツアー代だ。

 しかし、ホテルはニッコー・ハノイヴィクトリア・サパを使用。
 ヴィクトリア・エクスプレス・トレインで往復する。
 そして、日本語のスルーガイドがハノイから同行。
 などを考えると妥当な料金だろう。

 じっさいホテルと航空券は個人で簡単に取れる。
    航空券は80000円くらい。
    ホテルは4泊で1人3万円くらいだろう。

 だが、ヴィクトリア・エクスプレスは個人手配がめんどうなようだった。
 それにホテルのデイユースは予約の自信がない。
 やっぱりパックされたツアーがなにかとラクだわ。

 サパで2日間はフリータイムだった。
 1日はサパ近郊のトレッキングでガイドとジープと運転手で2768円(私1人の分)、食事も入れて1日で3548円。
 2日目は中国河口訪問。ガイド料や電気自動車やホテルの2hユースと食事で2499円。


旅の感想

《旅行社の倒産》

 今回は3回目のベトナム訪問だった。
 行き先もサパという中国に近い小都市。
 少数民族の市場や棚田のトレッキングという、いつもとは毛色の違った旅だった。

 それに旅行社の倒産という初めての経験をした。
 F社というアジア方面では名前を知っている旅行社だったし、内容もまあよさそうだったので申し込んだ。
 ほとんどメールでのやりとりだった。
 ツアー代の振込請求が1ヶ月半くらい前で、ちょっと早いなとは思った。

 出発10日前に航空券と日程表が送られてきた。
 日程表の内容がアバウトなのでメールで問い合わせたが返事がない。
 HPも閉鎖されたようだ。
 と、親会社Wというところから電話がかかってきた。
 それもこちらから質問して、ようやくF社が倒産したとわかったのだ。これが出発の1週間前くらい。
 航空券はあるからベトナムへは行けるが、その先のヴィクトリア・エクスプレスの手配やハノイとサパのホテルはどうなっているのか?
 現地手配会社Aの連絡先を調べてもらい、その東京支社に電話し、私たちの名前がリストにあることを確認した。

 それでも現地に着くまでは、果たして現地ガイドが迎えに来ているものやら、多少心配だった。
 ハノイ・ノイバイ空港にガイドのLさんが迎えに来ていてホッとした。
 それにスルーガイドだというではないか。そのことは日程表には書かれていないし、現地手配会社AもF社の親会社Wからもぜんぜん聞いていなかった。まあプラスのことだからよかったが。

 F社からは倒産の連絡はない。
 だがまあ無事に旅程をこなして、帰国できた。
 まだ良心的な会社だというべきでしょう。
 早めに振り込んだツアー代も現地手配会社に支払われてなければ、それまでだものね。

 パックツアーも便利だが、こういう倒産なんてことがあるとねー。
 まったくよい経験をしたと思う。


《両替について》

 ベトナムはドンだが、観光地ではアメリカドルが流通している。
 名古屋の近所の銀行は両替にすごく待たせるので、成田でいいやと軽く考えていた。
 ところが、成田は2時間前に行ったがチェックインにすごい混雑。日本出国前にドル両替ができなかったのだ。

 名古屋で1$紙幣をたくさん用意していくべきだった。
 そうすれば物売りへの対処ももう少し余裕を持って当たれたと思う。
 小金がないものだから、つい冷たく当たってしまった。
 とくに少数民族の女の子からは1$2$のものを買ってあげればよかった、とちょっと反省。
 楽しみ方が賢くなかったわ。


《天候について》

 ハノイやサパはベトナム北部で、9月は雨季の終りと聞いていた。
 行ってみると台風のシーズンでもあるのだ。
 日本では海外というとアメリカのハリケーンのニュースばかりやっているので、ベトナムの情報は少ない。
 じっさい私たちがサパに滞在した9/17〜18あたりはベトナム中部に(フエあたり?)に台風が来ていた。その影響で夜にすごい暴風雨だった。

 したがって稲穂が金色に揺れる光景を期待していったが、見ることができなかった。
 刈り取り寸前の穂は茶色く地面にヘタばっていた。

 不思議に私らが歩くときは、降っても小雨程度だった。
 ダメかと思われたサパ近郊のトレッキングもなんとか歩くことができた。
 まあ、ぬかるみトレッキング、裸足になるところもあった。なかなかできない経験よ。

 雨が降ると気温は低くなる。
 ホテルではヒーターを入れてちょうどという日もあった。
 また、湿度は高い。
 洗濯物は乾かない。
 ヴィクトリア・サパ・ホテルは部屋とバスルームにヒーターがあるので、乾燥に利用させてもらった。


《ホテルについて》
  ニッコー・ハノイヴィクトリア・サパともとってもよかった。

 ハノイ ニッコー・ハノイ 
    さすがに日系のホテルだけあってなにかと便利だ。フロントには日本人のスタッフもいる。
    設備もよい。
    ミネラルウォーターが無料提供。
    朝食に和食があるのもよい。 
    中華レストラン桃季はもひとつ味があわなかった。
    また、チェックアウト後にシャワーを使用できるサービスもよかった。(タオルも貸してくれる)

 サパ ヴィクトリア・サパ
    ベトナムにいることを忘れる
    設備は完璧。
    嵐の夜にルームサービスを頼んだ。20分で持ってきたし、味もよかった。
    サービスはちょっと過剰気味。
       ミネラルウォーターやワインや民芸品(帽子、布)はもらってうれしい。
       洗濯物満開の部屋に(夕方や夜)無断で入られるのはどうも・・・
       フロントの両替で桁を間違える。こちらの指摘で気づく。損するところだった。
    利用しなかったが、トレッキングツアーなど企画もたくさんあるようだった。


《少数民族について》

 同じ人間なのだが、あまりにちがいすぎるのでうまくコメントできない。
 私にとっては旅先での被写体。
 それ以上深く考えてもしかたがない、というところ・・・。

 まあ少数民族といっても50以上もある。
 私たちが今回見た人たちだけでも民族によって生活レベルがずいぶん差があるようだった。
 彼らはベトナムという国に所属している。
 観光資源として扱われている感じもする。

 日本の目から見ると、少数民族は貧しくつらい暮らしをしている印象を受ける。
 しかし、文明的なのが人間的に幸せかどうかは疑問だ。

 ガイドによると、風呂もない家でのホームステイがとても気に入った日本人観光客に付き合わされて、ひどい目にあったらしい。(少数民族の家に滞在するツアーで延泊したのだろう。1週間も滞在したらしい。)食べ物も悲惨だったということだ。30前の男性1人客とのこと。
 自然と共に暮らすのがよほど気に入ったのだろう、その人は。


《ガイドについて》

 現地ガイドは日本に官費留学1年の経験のある20代後半の青年だった。
 なかなか勉強熱心で、電子辞書を持ち歩くあたり感心した。
 彼はサパで見かける日本人観光客などけっこう観察しているようだった。
 私たちも逆に彼を通してベトナムの若者の考えというか、感じ方を観察できたと思う。
 宗教は特定的にはないというが、儒教的価値観で行動しているようだ。
 親や兄弟などを大事にし、友人との人間関係も大切にしていた。
 お金にはしっかりしている。
   ※ 65$のオプショナルツアー代は負けてくれなかったし、自分の買物が目的の中国訪問も私たちのガイド代に便乗した感じ。

 ガイドに言わせるとサパまでやってくる日本人には[モンダイのあるヒト]も多い、とのこと。
 ショッピングに興味がなく、エステも拒否の私たちは彼からすると[モンダイのある]日本人の範疇かもしれない。
 また、サパに住み着いている西洋人観光客もいるらしい。




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