フランス北西部2013 ⑨⑩
12/11(水) アンジェ美術館とトゥール旧市街
6:20起床。7:00に朝食室へ行った。
すでに先客が何人もいたし、次々と現れるおっさんの個人客。ここはまあ、駅前のビジネスホテルだね。
内容はバゲットにクロワッサン、コーヒーとジュース、ヨーグルト。
8:30チェックアウトしてナント駅へ。
8:50のパリ・モンパルナス行きのTGVに乗り込む。とてもすいている。今朝も戸外は氷点下で白い。
9:37アンジェ着。
当然ながらロッカーがない。ああ。ドイツやスイスが懐かしい。旅行者にやさしいんだよね。
アンジェは起伏がないのが救いだ。だが、地面は凍っているし石畳には車輪も腕も疲れる。
10:00アンジェ美術館へオープンと同時に入る。小学生のグループがもう来ている。
常設展だけでいいので、4€で入場。カートは受付で預かってくれた。
ヘリット・ダウの絵やミレーの目に残る絵。あとは当然だがフランスのものが多く、イタリアものもアッタ。ルカ・ジョルダーノとか。
1hほど滞在。
アンジェ美術館 ヘリット・ダウ ミレー
アンジェ城へ向かうが、上り坂がこたえる。思案の末なんとか裏の入り口にたどりついた。
ところが、受付ではカートを預かれないという。坂下のインフォメーションへ行って預けなさい、とのこと。隅に置かせてくれと食い下がったがダメだった。受付係りとガードマンが口をそろえて絶対ダメ!だと。
これでここを見学するのはあきらめた。坂を往復するのはいやだ。インフォメーションの場所もよくわからないし。
さっさと駅へ引き返した。まったくフランスの途中下車観光は悲惨だ。
見学できなかったアンジェ城と堀割にある庭園
アンジェ駅では12:01発のチケットが買えたので、飛び乗った。
12:54にSt Pierre des Corpsに着いた。だが、13:04のTerは取りやめになり、13:23のTGVが遅れてやってきたのでそれに乗った。
こんな運行状況だと12/15のパリへの電車も不安になる。
13:30ころトゥールに着いた。けっこう大きい駅だ。
予約していたde L’Europeにチェックイン。ちょっとレトロなフロントまわり。部屋もかなり古めいていた。
バスとトイレが別になっているバスタブ付のダブルをくれた。
14:00Cafe Leffeでグラタンとビールとコーヒーで18.5€。あまり美味しくなかった。 これで、日本円2665円なのだから、フランスは高い。
トゥール駅と左側のカフェ ビールは美味だったが・・・・・
インフォメーションへ行き、明日午後のシャンボール城、シュヴェルニー城のミニバスツアーを申し込んだ。33€。
新しくできたトラムが走る通りを歩いてロワール川に向かった。観光客だか地元民だかけっこう人出がある。この寒いのに。
ロワール川 駅近くのクリマル
道の両側にはZARAなどよく見かける店がいくつも並んでいた。
ロワール川は川幅も広くて風光明媚だ。風が冷たい。
橋の途中で引き返し、旧市街方向を歩きまわった。
プリュムロー広場付近には木組みの家がいくつもあって、なかなか見ごたえがあった。
トゥール旧市街のプリュムロー広場あたり
駅近くのスーパーでサーモンサンド、ジュース、水などを買い、17:00ホテルにもどった。
トゥールで4泊したホテルDe L'Europe
12/12(木) トゥール美術館 ツアーでシャンボール城、シュヴェルニー城へ
昨夜は風邪をひきかけた。
今朝も零下の世界だ。トゥールは冷える。ゆっくり行動しよう。
7:30朝食へ。ゆで玉子や果物もあり、久々にバナナを食べた。
9:30外出。駅へ行き電車の時刻調べとバスの窓口へ行ってロシュへのタイムテーブルをもらってきた。検討。
サン・ガシアン大聖堂とトゥール美術館の門
10:00すぎにトゥール美術館へ。ここはなかなか趣のある建物だ。
木彫り装飾の暖炉や組木床がぎしぎしいう部屋など。5€で入場。
VINCENT展をやっていた。1746~1816年。パリ生まれでペール・ラシェーズ墓地。イタリアっぽい絵が多かったかな。
マンテーニャの1506年物が2点。祭壇画の一部のようだ。
11時過ぎまでいた。
マンテーニャ グロテスクな絵皿 階段付近も注目
猫の相手をし、象の写真、大きい松の木もカメラにおさめ、隣りのサン・ガシアン大聖堂へ。
ステンドグラスがすばらしく、それぞれに説明がついていた。
サン・ガシアン大聖堂のステンドグラス
川べりのトゥール城まで行き、引き返して12:30通りすがりの店でタルトとコーラの昼食。学生で混雑していた。
13:20前にインフォメーション前へ行く。サンテロワ・エクスカーションズのツアーは私のほかにチャイニーズの2人組、欧系の女子1人参加が2人の計5人。
8人乗りのバスなのでゆとりがある。
けっこう飛ばしたがシャンボール城まで1h以上かかった。14:40くらい。敷地がとても広く、昔の貴族は狩りを楽しんだと、さもありなん。
城自体とてもバランスが取れた美しい佇まいだ。ツアー割引で7€で入場。(11€のところ)
シャンボール城正面 駐車場からの裏面
まずは見学ポイントの螺旋階段を見、各部屋をざっと眺めるが、まあなんてことはない。
上階というか屋上テラスへ行く。いくつもの塔の飾りなどを眺める。大人数のチャイニーズたちは写真撮影に夢中。ポーズをとるのに笑える。
庭の景色もよい。冬枯れているがそれでも緑はある。ほんとに広いわ。
駐車場に16:00集合。だが私以外の4人は遅れてきて、揃うのに10分以上待った。ガイド氏は当然不機嫌だ。
次はシュヴェルニー城へ。16:35に着く。ここも少しディスカウントで8€だった。こじんまりした城だが、内装はすばらしい。
シュヴェルニー城
特に入り口横の廊下と食堂はスパニッシュで、凝った天井の柄が圧巻だ。壁にはドンキホーテの板絵が飾られていた。
シュヴェルニー城の玄関脇廊下
廊下から続く食堂 ドンキホーテの板絵 2Fの子供部屋 大サロン
日本語のパンフレットが子細な説明でわかりやすい。2Fには武具のコレクション部屋や子供部屋。また暖炉の装飾などが凝っていて見ごたえがあった。
17:30集合でもう暗い中をぶっとばして、18:45にトゥール駅前にもどってきた。
このミニバスツアーは33€だったが、けっこう快適だった。(冬場はブロワからの巡回バスがないので、タクシー料金を考えるとほんとに利用価値ありだと思う)
シャンボール城は迫力ある佇まいだったし、シュヴェルニー城はインテリアなどすばらしかった。
いったんホテルへもどり、19:00再び外出。
わりと駅に近いContinental Pubへ入った。12Place Jean Jaures市庁舎の前あたり
デュンケル(Franziskaner)5.8€と鴨のコンフィ13.8€とアイスクリーム7.4€で27€のディナー。まあ満足。活気のある店だ。 後日の引き落としで、3920円。アイスは余分だったね。