フランス北西部2013 ③④⑤
12/5(木) オンフルールの家並みにうっとり
2:00に目が覚め、6:30起床。
7:30に2Fの踊場?で朝食。といって客は私一人。コーヒーとジュースにパンだけ。7€だとこんなもん?!
8:25にチェックアウトし、明るくなりつつある駅横のバスターミナルへ。出勤する人たちでそこそこのにぎわいだ。
窓口でオンフルールまでのチケット購入。20番のバスで4.65€。
ノルマンディー橋を渡るのを楽しみにしていたが、わりとあっけなかった。
9:13にオンフルールのバスターミナルへ着いた。
団体バスの降車場にもなっているようで、ツアーのひとたちがぞろぞろ歩いていた。
徒歩3分のホテルibis stylesへ。ここはすでに引き落とし済み。
9:25だがもう部屋使用OKとのこと。ありがたい。3Fの明るいダブルルームをくれた。窓からはノルマンディー橋も遠くに見える。
なかなかデザインのよいインテリア。バスタブもありタオルも2人分ある。カードキー。1Fには無料のコーヒーと水があった。
10:00すぎに出かける。
まずは旧港へ行き、家並みや旧総督の館をカメラにおさめる。このあたりはいろんな画家が絵に描いていて、その時代から変わっていない感じがする。
オンフルール旧港 旧総督の館
サント・カトリーヌ教会へ。なんと木造の渋い建物。けっこう大きい。
ちょっとノルウェーを連想させるね。バイキングが共通しているのか。
中を見物していると、日本人がパラパラ入ってきた。若い人が多いから個人旅行かな。
鐘楼も趣があるが、外から眺めるだけ。
サント・カトリーヌ教会 内部とプレセピオ 鐘楼
ゆっくり歩いて11:00サティの生家のオープン。英語のガイドフォンを貸してくれた。
ここの展示はユニーク。サティは傘とか服とかたくさん持ってたのね。
自動演奏のピアノはヤマハ製だった。
マル・ウォルドロンが先か「ディーバ」が先かわからないが、サティの不協和音の心地よさは一度聴いたら忘れられない。
最後のフィルムはよく理解できなかった。1h以上いた。
サティの生家
チェックしていたレストランは休みのようだった。てきとうにLA GRENOUILLEへ入る。
16.9€のムニュとミュスカデの中瓶9.8€ 計26.7€は後日の引き落としで3788円だった。納得。
アントレは生牡蠣3個と貝2種。小さいのはほじくるのに苦労した。牡蠣は日本の方が肉厚だ。
メインはタラ系のあっさりもの、付け合わせのナスやトマトも好みの味だった。デザートはソルベにした。
このレストランは大正解だった。オンフルールは12月でも観光客はたくさんいた。レストランは休業のところも目に付いた。
14:00いったんホテルにもどって休憩。酔っぱらったかしらん。
15:20再び外出。予報通りに雲が出てきて風も冷たくなってきた。
木組みの家並みを鑑賞しながらウージェーヌ・ブーダン美術館へ。撮影禁止。
上階からの眺めがよい。屋根並と橋と。
オンフルールの木組み家々
ウージェーヌ・ヴーダン美術館前の通りと上階からの眺め サンシメオン
お屋敷地区を歩いてサンシメオンへ。今は高級ホテルだが、昔はモネたちの定宿だったらしい。
入り口には茅葺の建物があり、いい感じ。
16:30はもう薄暗い。キッシュとペリエを買ってホテルにもどった。
オンフルールで1泊したホテルibis Styles Honfleur
12/6(金) ドーヴィルとトゥルーヴィルをそぞろ歩く
6:30起床。
7:15朝食へ。コールドビュッフェだが、種類があってなかなかよかった。欧系個人客が多い。
TVはネルソン・マンデラの追悼番組ばかりだ。天気予報にめぐりあえない。
ゆっくり支度して、10:00チェックアウト。快適な1泊だった。
どんより空の下、カートを引いてバスターミナルへ。窓口でドーヴィルへのチケット2.4€購入。
10:20発のバスは林をぬけ、農場やら海沿いのきれいな風景の中を走る。牛や馬が放牧されていて緑も多い。
家々や小屋がまた素朴で絵画的だ。なごみますね。
10:51ドーヴィルのバス停に着いた。sncfの構内をのぞくと店は閉まっている。自販機があるだけ。外は風が冷たい。
ガイドブックの地図にしたがって西へ歩く。インフォメーションに入りシティマップをもらった。ドーヴィルにはミュージアムはない、とのこと。
見るべきところは?と聞くと、マップに載っているとのお返事・・・。
予約しているホテルHeliosはすぐにわかった。2Fのツインをくれた。
窓も明るくて広々だ。バスタブ付とよい待遇。シーズンオフのメリットかも。
11:30出かける。
ドーヴィルの市庁舎 ドーヴィル中心部 魚市場あたり
シャネルが初店を開いたというあたりに行ってみたが、標識はなにもなく、よくわからなかった。
ノルマンディー・バリエールは遠目にも由緒ありげな佇まいだ。敷地も広い。北欧ぽいかな。
海岸へ出た。風が強く冷たい。遊歩道プランシュを少し歩き、有名人の名前が入っている休憩所、なるほど。
波打ち際を馬が走っている。訓練かな。
ドーヴィルの遊歩道と海辺
レストランを物色しながら来た道をもどった。
市場が開かれている奥に魚市場があり、そのあたりのレストランへ入った。ここは失敗だった。
表のランチメニューにムール貝があったのでそれを注文すると、無いという。で、アラカルトのムール貝14.8€とソーヴィニヨンのグラス5.6€を頼んだ。コーヒーも飲んだ。
ムール貝は未だ見たことのない小ささで、貝殻も粉々になりがち。 これで、3254円の引き落としだったのは、損した気分。
14:00に店を出、トゥルーヴィルへ行く。
ここの魚市場はよさげな建物で、向かいにレストランがたくさんあった。このあたりにすればよかった。
トゥルーヴィルの魚市場あたり デュラスが食事したかも
海べりの木道を歩く。並ぶ邸宅もなかなか壮観だ。ドゥルーヴィルは庶民的だというが、どうしてどうして・・・。
Les Roches Noiresをなんとか見つけた。マルグリット・デュラスはどのあたりに住まわったのかはわからないが、大きな建物だ。
後日にオルセーでモネがこの建物を描いた絵を見た。1870年当時ここはホテルとして営業していたようだ。
Les Roches Noires ドーヴィル方面を望む
トゥルーヴィルの町中 サヴィニャック
またドーヴィルにもどり、ホテル近くの店で切り売りのピザとシュウェップスと水を購入。5.6€。
ドーヴィルで1泊したホテルHelios
12/7(土) カーン市内観光
6:30起床。よく眠れなかった。広い部屋は寒く感じる。でも室温は21.5℃あった。
7:30朝食へ。オプションで9€だけあり内容は、質はともかく種類はまあまあ。ゆで玉子の制作に失敗したけど。
8:45チェックアウト。部屋代は引き落とし済みだったので、市税と朝食をカード払い。ドーヴィルにしては★★ながらお手頃なホテルだった。
カートを引いて駅横のバス停へ。待つ人もちらほらいる。空はどんよりとして冷える。ストールを頭から被る。帽子が必要な気温だ。
9:10発のバスに5.8€を支払って乗り込んだ。
海に近い道を走り、風景がよくて退屈しない。
10:21カーンに着いた。
目の前のイビス・バジェット・カーンにチェックイン。ここも入室OKで助かった。
35€に朝食5.95€も頼んでカード払い。なぜか市税はいらないという。
ここのキーはナンバーを押すタイプで、上段にベッドが付いた3人部屋だ。日本のビジネスホテルにも同じようなタイプがあったな。
洗面台は室内にあり、その分シャワーとトイレはゆとりがある。洗面台は栓がなかった。
10:50出かける。
sncfカーン駅の窓口で明日のサン・マロへのチケットを購入する。シニア割引がないかと聞いてみた。
14時台の海回りならあるが、私が乗りたい9:02発のル・マン経由はノーマルしかないとのこと。サン・マロに早く着きたいので値段には目をつぶろう。
46.9€もする。TGVが入るとはいえ、フランス国鉄もノーマルだと高いわね。アロマンシュへ行くことも勘考していたので、事前にチケットは買えなかったし。荷物に付ける名札を渡された。
トラムのホームで1.35€のチケットを券売機で購入。サン・ピエールで下車。インフォメーションがわからず、ガイドブックが頼りだ。
サン・ピエール教会 カーンの城 城塞内の遺構 左の遺構の説明
まずは、城山にあるカーン美術館へ。現代的な建物だ。
コレクションはイタリアもの、カラッチョーロやリベーラも楽しめた。ウージェーヌ・ブーダンやデュフィもあり、デュフィはとてもよかった。12時過ぎまでいた。
リベーラ デュフィ ブーダンだったか?
12:30てきとうな店に入る。時間的に込んでいた。本日のムニュ13€を頼む。サン・ピエール通りのLe Cafe Latin。
ゆで玉子、メインはサーモンソテー、クリームブリュレの3品。久々にビール2.8€も飲んだ。満腹。 後日の支払いは2280円だった。安く上がった部類だ。
男子修道院をめざす。ガイドツアーは今日はない、とのこと。12月の土日はないらしい。アロマンシュを取りやめてカーン市内に集中したのに、なんてこった!
ただ階段とキオストロは自由見学できるというので拝見した。あっという間よ。
カーン男子修道院 キオストロ サンテティエンヌ教会
また城山へもどり、ノルマンディー博物館へ。まあなんということはない。
奥の施設で開催している鉄鋼関係の写真展は面白かった。
城壁へも上がって遺構を見学する。昔は可愛らしい建物があったらしい。カーンもル・アーヴルと同じく1944年に連合軍にやられている。
サン・ピエール教会で旅の無事を祈り、トラムへ向かうと通り雨だ。
カーン駅構内の店でサラダとタルトと買ってホテルにもどった。
どうも夏とちがって夜の食事に出かけるのがおっくうだ。いけません。
日中の観光も寒さで体力を消耗する。還暦のおばさんは無理がきかないのです。
カーンで1泊したホテルibis Budget Caen Gare