フランス北西部2013 ⑪⑫⑬⑭⑮
12/13(金 シュノンソー城とシノン城へ
今日はほんとにゆっくりのスタートだ。シュノンソーだけ行ければいいや、と考えていた。
7:40朝食へ。なんと九州からの40代男性がいて、しばらく旅の情報をもらった。シノンとシュノンソーについて。シュノンソーは帰りの電車が運休になったらしい。
イタリア・フランス・スペインなどを2か月半でまわるとのこと。いいですね。
9:35トゥール駅へ行き、シュノンソーへのチケット購入。券売機で往きはシニアプライス5€、帰りは変更もあるかとノーマルの6.6€にした。
9:59トゥール発で10:24にシュノンソー着。
駅から門まで5分かからない。券売機で11€のシャトウ&庭園のチケットを買い、並木道を歩いてシュノンソー城へ。
シュノンソー城
速攻で見たい絵、部屋を進む。
すでに団体や小学生たちで混雑している。そう広くないからたいへんだ。
結果的に書斎あたりを見落としてしまい、あとで駅のホームで気づくという情けなさ。
ディアーヌ・ポワティエの部屋 ギャラリー
フランソワ1世のサロン
5人の王妃の居室 カトリーヌ・ド・メディシスの居室
庭園はゆっくり歩きたい、といって今の時期は花もないし。
急いで11:36の電車に乗る。次は2時間後の13:36までないのだ。いい季節ならばごはんも食べてのんびりすればよいが、冬場は時間つぶしが難しい。
シュノンソー駅は無人駅でホームがあるだけだ。小さい駅舎は使われていない。
11:36の電車でトゥールへもどる車内で、ロシュかシノンかと思ったが、やはりシノンへ行くことにしよう。12:01トゥール着。
タイミングよく12:32の電車がある。シニアプライスで7.1€。
ホットドッグ4.7€とアイスティ2.4€を買って、車内で昼食だ。
12:32のシノン行に乗ると、だんだん空が曇ってきた。13:20にシノンに着いた頃にはポツリと雨が降ってきた。
シノンは地図がない。駅前にいた男子に聞いたが、シャトウもキャッスルも通じない。
川沿いに歩いて年配女性に聞くと教えてくれた。高台まで上り坂、汗だくになる。
13:45シノン城Fotresse Royale de Chinonに着いた。
受付で7.5€を支払い、見学開始。空はグレー、建物はほとんどベージュなので写真は美しくない。
時計の塔の上が工事中。中へ入ってみたがなんてことはない。見物人もいないのに暖房が入っていて暑いッたらないよ。
廃墟の中に暖炉の跡があるあたり、ここがジャンヌ・ダルクがシャルル7世と会見した場所だろうか?
シノン城の王の宿舎 ジャンヌ謁見の場所? 内部ミュージアムにある展示
城の中はなにやらフィルムが流されていた。
タペストリーで謁見の場面が描かれていた。その他ジャンヌに関するポスターとか陶板などいろいろ展示。
シノン城内 シノン町並
場内には塔がいくつかあり、はるか昔を想像させる。城壁からは川やシノンの屋根並が美しい。晴れていればなあ。
反対側には葡萄畑の斜面が広がっていた。シノン城は見物人もまばらで、ゆっくりと見学ができた。
シノンの町中
シノンの町をてきとうに歩いて木組みの写真を撮ったり、猫にかまったり。15:30にはシノン駅へ。
Terの券売機で7.1€。
16:09の電車で16:58トゥール着。小雨。
19:00外出。
コルベール通りのレストランを物色。店頭のメニュー表は暗くてよくわからない。
プリュムロー広場あたりの店も当ったが、もひとつ。
結局ガイドブックに載っているコム・オートルフエに一番乗り。
24.5€のムニュとロワールワイン1/2は7€、コーヒーが1.7€で計33.2€。ワインは甘口でモーゼルワインに似ていた。 後日の引き落としで、4675円。納得の内容。
まずは、アミューズにチーズ入りフアスが出た。フアスにホタテのホワイトソース煮、ファスはもっちりと美味しい。目の前のカウンターで練っては後ろの窯で焼いているのだ。
デザートはクリームブリュレ。撮り忘れたが、単品のチーズ(ブルー系)も出た。
メインの皿にはなめこのから揚げに唖然、これはいただけません。ソーセージはとても柔らかい。
客が次々と入ってきて、お兄さんは千手観音波の大活躍だ。チップも多めに置いてきた。
トラムに乗って帰る。20時台はもう本数が少なくて、20分ほど待った。1.5€。
12/14(土) ブロワ城 アンボワーズ城 ル・クロ・リュセ城
今日は曇りに雨。2℃と厳しい天気予報。
7:40朝食へ。欧系一人客の年配者が2名。ホテル側も年配夫婦が朝から食堂その他を切り盛りしていた。
バナナやゆで卵まで目いっぱいで満腹。
9:00前に外出。霧が出ている。
トゥール駅の券売機でいつものクレジットカードが通らない。他の券売機もダメ。しかなく別のVISAカードでブロワへのチケット10.6€を購入した。ICのためかシニア設定はなかった。
9:20発に乗り、霧の中、9:55ブロワ駅に着いた。
徒歩5分強でブロワ城に着く。なかなか迫力のある建物だ。様式がちがうのがはっきりしていておもしろい。
ブロワ城 ルイ12世棟 ルイ12世騎馬像
チケット9.5€で入場。ここの日本語パンフレットも説明がよくわかった。順路にしたがって見学。
フランソワ1世の居室と紋章 カトリーヌ・ド・メディシスの居室
執務室 アンリ3世時の国王の居室・ギース公暗殺の場所
カトリーヌ・メディシスが亡くなった部屋。ギース公暗殺の部屋など見学。
美術館にはレンブラント(の弟子か?)の絵があった。
中庭に出てフランソワ1世の階段を眺める。フランソワ1世の紋章であるサラマンダー(火トカゲ)がいっぱいいて可愛らしい。
フランソワ1世の階段
ブロワ城からの町の眺め
11:40ころブロワ城を後にした。
ブロワ駅へ向かい、12:03の電車でアンボワーズへ。12:19着。
駅構内の発車表を見ると、なんと土曜は15:00台、16:00台のトゥール方面が無くなっている。
けっこう歩いて12:40アンボワーズ城に着いた。だが、12:30~14:00は閉まっている。
橋を渡ってアンボワーズ城へ
ならば腹ごしらえ、とレストランを物色し、BISTROT HIPPEAUへ入った。
白ワインと鯛のグリルとコーヒーで20.1€。ロワール川の魚はないんかい? これで、2904円。
14:00すぎにアンボワーズ城へ。10.5€。ここもわかりやすい日本語ガイドパンフレットがあった。
聖ユベール礼拝堂は凝ったファサードだ。レオナルド・ダ・ヴィンチの墓がある。
聖ユベール礼拝堂とアンボワーズ城
聖ユベール礼拝堂 ダ・ヴィンチの墓 アンボワーズの家並み
城壁からはロワール川やアンボワーズの家並みがきれいだ。晴れてきたのでよけい。
アンボワーズ城内の見学。オルレアンーパンティエーブル家の書斎にはルブラン作のオルレアン侯爵夫人の肖像画があった。
次の部屋にはヴィンターハルター作の肖像画があり、麗しい姿だ。さすがにエリザベートの秀作を描いた画家だけあるね。
会議の間とプレセピオ オルレアン侯爵夫人
庭の写真も撮り、15:10までいた。
ここでは日本人女性(私より年上)とちょっとお話。パリから日帰りでアンボワーズとブロワへ来られたらしい。
次はル・クロ・リュセへ。ダ・ヴィンチが最後の3年間を過ごした城だ。11.5€。
ル・クロ・リュセ入口 内部の展示 秘密の地下道入口
2Fがクローズだったのは残念だ。庭のミュージアムにダ・ヴィンチの居室が再現してあったが、実物を見たかったね。
庭園の展示物も鑑賞し、16:30までいた。
ル・クロ・リュセの庭園レオナルド・ダ・ヴィンチ・パーク
ブラつきながらアンボワーズ駅へもどる。外にあるTerの券売機ではまたしてもカードがハネられ、窓口でチケット購入。シニア料金。
17:38の電車に乗り、17:56トゥールへ帰ってきた。明日の追加チケット(トゥールからサン・ピエール・デ・コール)1.3€を買っておく。今度はクレカOKだった。
19:00再び外出。おとといのコンチネンタルへ行きく。
ムール貝(白ワイン&シャンピニオン蒸し)と白ワインとコーヒーで20.7€。ここのはまともなムール貝でとても美味しかった。(ドーヴィルの屑貝とは大ちがい) これで、3005円は良心的だ。
この店は角地にあり、中は広く外にはテント席もある。一人客でも気兼ねしないで入ることのできる雰囲気だ。
オーダーはすぐに取りに来るし、料理が出るのも早い。TVはサッカーなどスポーツをやっているが。
12/15(日) パリ、オルセー美術館
6:40起床。7:40朝食へ。欧系女性が一人。
バゲットをハムチーズでサンドイッチ。林檎とバナナ、オレンジジュースにコーヒーで満腹だ。
9:00早めにチェックアウトし、4泊分255.96€をカード払い。ルームチャージは55€だったが、朝食と市税プラスでこの金額。
難点もあったが、駅のすぐ前で待遇もよかった。住めば都でゆっくり滞在できた4泊だった。
9:39のSt Pierre des Corps行に乗り、5分ちょっとで着いた。ホームの待合室でちょっと待機。
10:15のパリ・モンパルナス行きTGVに乗る。これは日本でPrem's券を購入済みだった。検札はなかった。
後ろ向き席で太陽がまぶしく隣席の香水がきつい。旅の疲れがどっと出てきた感じ。
11:17にパリ・モンパルナスに着いた。ホームには機関銃を携えた兵士?が何人も巡回していて、ほんと物騒な感じだわ。
地図を頼りに予約しているホテル・クレールフォンテーヌへ。徒歩10分弱。
部屋は中庭に面したバリアフリーのシングル。内装はなかなかお洒落だ。金庫もある。
だがバスルームはかなり広いのだが、床がフラットで、長いカーテンでも水は外に流れ出る。スノコは海水浴場みたいで笑える。
このClaierfontaineに決めたのは、室料49€と立地だ。(ロワールと空港へのアクセス)
12:10外出。今日の予定はオルセーだけだ。
明日の下見も兼ねて、RERのロシュフェール・ダンロー駅へ。こちらも徒歩10分弱。
ダゲール通りは日曜でも営業している店があり、人でも多い。チャイニーズの果物屋がたくさん。ベーカリーとかスーパーもあった。
RER駅寄りには市が立っているようで、さらに人が増えていた。
空港へのRERⒷ線の券売機はクレカと札、コインとも受け付けるようだ。窓口もある。時刻表を確認。
オルセーへ行くべく、1.7€の交通チケットを買い、B線に乗る。サン・ミッシェル乗り換えでC線で一駅。12:50にオルセー駅に着いた。
オルセー美術館
オルセー美術館前にはさすがに観光客がいっぱい。セーヌ川の写真を撮る。
セキュリティ検査にちょっと並び、9€のチケット購入。ダウンとリュックを預ける。
まずはRestraurant Musee d'Orsayへ行っておなかを満足させよう。
ムニュ22€はポタージュとリゾットにし、ビールに久々のハイネッケン4.7€コーヒー2.6€も頼んで29.3€のランチだ。 後日の引き落としで、4254円。
ポタージュは濃厚でとても美味、リゾットも好みの味だった。14:00すぎには食べ終わった。
2Fを少し見てから5Fへ移動。
Alegro barbaro1905-1920展は知らない画家のばかりだった。Sandor Zifferの1910「Paysage
d'hiver a la bqrtiere」はヴェレフキンぽい絵だった。
オルセーには10年ぶりくらいに行ったが、以前とちがって写真撮影厳禁なのがおもしろくない。実際は撮って怒られている人もけっこういた。スマホだとわかりにくいよね。
印象派のエリアはさすがに激コミだ。
モネのルーアン大聖堂の連作やサンラザール駅、エトルタも何枚かあってフムフム・・・。
1870のRoches Noiresを描いた作品をしばし鑑賞。絵の建物は白っぽいが、私がトゥルーヴィルで見た今の実物は茶色っぽかった。
各国の旗がたなびき、青い空の下、談笑する人々・・・・140年前のリゾートの華やぎが伝わってくる。
オルセー美術館 館内は暑いくらい
1Fに下りてクールベの大きな絵やナルシスト的自画像(20代)をフと笑う。
ヴィンターハルターに美しい人の絵あり。1864「Madame Rimsky-korsakou」 帰国後調べたところ、バーバラ・リムスキー・コルサコフ夫人はウジェニー妃も顔負けの社交界の花だったらしい。
16:30になると足が悲惨に疲れ、17:00はもう限界だ。あとはパス。シャンゼリゼのイルミネーションどころではない。
帰りも同じRERルートでもどる。電車のタイミングも良かった。
ダゲール通りの小カルフールで水とアイスティ、ケーキ店でエクレアとパンを買いホテルにもどった。
レストランも営業していたが、最終日はガマン
パリで1泊したホテルClairefontaine
12/16(月) パリから帰国
もう帰国日だ。
6:00前に起床、荷物を片付ける。
7:00朝食へ行ったら、まだこれから用意するところだった。ジュースとアップルゼリー?を食べながら待つ。残り物のバゲットをボソボソ食べていると、レセプションにいた兄さんがクロワッサンを買って来た。
コーヒーが見当たらない。レセプションに行き、兄さんに聞く。めんどうそうにネスプレッソマシーンで入れ始めた。(初めて見た)バナナを食べる。
これで朝食終了。7:20すぎにバゲットをカットする音が聞こえたけど、もうタイムリミットだ。これで10€とはひどいわ~!!
7:30チェックアウト。49€に朝食10€と市税1.5€で計60.5€。後日の引き落としで8730円だった。
今回はほんとにホテル代がかさんだ。
7:35カートを引いてダゲール通りを東へ歩き、RERの駅へ。まだ暗いが、開店している店もあり通勤人も歩いているので安心できる。
ダンフェール駅の窓口でCDG空港まで9.5€のチケット購入。モンパルナス駅から空港バスに乗るルートもあったが、渋滞を考えるとRERの方が信頼できるとの判断だ。
8:00発のCDG2行きに乗る。通勤客でけっこう混雑している。車両の端にカートを置き、近くの席に座った。
8:46だかに終点に着いた。
2EのJALカウンターでチェックイン。といってもエールフランスだったけど。共同運航便みたい。羽田で荷物はピックアップし、再度国内線で預けて、とのこと。
手荷物検査と出国にけっこう並ぶ。スタンプは押してくれない。
Tに移動して搭乗ゲートに着いたのは10:00ころ。洗面所へ行ったりしてたら、もう10:25の搭乗開始になった。出発2時間前に空港に来てもゆとりがないなあ。
JL042はわりあい混んでいて隣は欧系の体格の良い男性。通路側でもちょっと窮屈だった。
ビール、チキンと白ワイン。
12/17(火) 羽田から名古屋へ
朝ほぼ定刻の6:30に羽田着。
荷物を待ち、国内線にチェックインする。連絡バスで国内線第1ターミナルへ移動。これは10分以上かかる。
7:50ころに第1ターミナルのゲート20に着いた。やれやれ。
8:00すぎに搭乗開始。8:20のところ8:35に離陸し、9:25中部国際空港に着いた。
セントレア国内線到着
9:47の名鉄特急に乗車。
2週間のフランス旅行は毎度ながらあっという間に終わった。名古屋もけっこう寒い。
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