ブリーク滞在

7/13(木)  レッチェン谷のさわりだけ

 6:30起床。今日も空は晴れ晴れ。
 7:15朝食室へ行ったら閉まっている。7:00からのはずだが??
 団体がいないので遅いのか? レセプションも閉まっている。

 7:35に再び行ったら用意されていた。コールドビュッフェだった。
 あの2日間のスクランブルエッグやらは団体向けのものだったのだ。
 私はおこぼれを預かっていた、というわけ。

 8:50チェックアウトする。
 カートを引いてツェルマットの駅へ。
 街は開店準備や掃除に忙しそう。

 ブリークまでの切符を買い、5番線から9:30発に乗った。
 よい天気。
 川沿いに歩道が作られているのが見える。歩きたい気分。

 10:51ブリークに到着した。
 ホテル・アンバサドールで荷物を預かってもらおう。2005年に続いて2度目の宿泊だ。

 ブリークの駅に行き、明日のロカルノ往復、後日のクール、そしてクール→インスブルックのチケットを購入した。
 ついでに今日の午後のゴッペンシュタイン往復も買った。

 少し早いが、ミグロに入って軽食。
 サラダとケーキとアイスティ。10SF以下でおさまるので、助かる。

 ブリーク発12:18で、ゴッペンシュタインに12:40着。
 駅前に停車しているファフラーアルプ行のバスに乗る。
 Wiler Seibahnまで往復3.8SF。13:00には到着した。連絡がいい。
 このあたり新しい家が多い。屋根が面白みのない素材だ。

 ロープウェイでLauchernalpへ。10人くらい乗客がいた。
 Lauchernalpの駅まわりは工事中。クレーンも組まれて大工事。
 標識にはファフラーアルプまで2h30とある。



 歩こうかと一瞬思ったが、足元は普通の靴だし、てきとうに散策することにした。

 あたりは高山植物が咲き乱れている。種類が多い。
 沢向かいのビーチェホルンは少し雲がかかっているが、なかなかの姿だ。
 氷河も大きい。
 そして、左手の方にアレッチ氷河の西端と思われるLanggletscherが白く光っていた。
 その右がアレッチホルンかな。4193mだが、もっと高く感じる。


ラング氷河                        ビーチェホルン

 ファフラーアルプ方向へ30分ほど歩いて、大きな岩の上で山を眺めた。
 14:30そろそろ引き返そう。

 レッチャーアルプあたりは建売の別荘(住宅か?)がどんどん作られていた。
 ヘリコプターがひんぱんに往復してなにやら運んでいる。
 売店でコーヒー、3.5SF。インスタントだった。
 
 16:00前になると空は雲行が怪しい。
 ロープウェイでWilerに下り、バスを待つ。
 スイス版なまはげ、の写真を撮る。

 16:12のバスでゴッペンシュタインにもどり、16:32の各停でブリーク16:58着。

 ミグロへ寄り、水や苺やサーモンカナッペ、ツナカナッペを購入。

 ホテルアンバサドールにチェックインする。
 カートはもう部屋に運んであった。
 シャワー付きシングルのこじんまりした部屋だ。
 室内は改装してあってきれい。
 洗濯に励んだ。


7/14(金)  アスコーナ現代美術館でヴェレフキンの絵と対面

 6:00すぎに起床。少し雲がある。
 7:00朝食へ。4組ほどの客。
 朝食内容は去年よりよいように感じた。
 ホットものがあった。スモークチーズとサラミでサンドイッチ。ヨーグルト+缶詰フルーツ、オレンジジュース、コーヒーで、満足の朝食。

 7:35外出。
 ツェルマットに較べると冷え込みはないが、日本の朝よりははるかに涼しい。

 7:48のチザルビーノはゆっくり座れた。
 発車すると即検札に来た。パスポートも見せるように言われた。半額カードとチェックしたのか?

 8:05イタリア側の係員が乗り込んできて、パスポートチェック。
 日本人は表紙を見るだけだが、近くの人は中を見たりメモを取られている人もいた。
 こういう時はほんと、日本国籍でよかったと思う。

 ドモドッソラに8:18着。
 下に下りてチェントバリ鉄道のホームへ向かう。
 2両しかないので、すぐに満席。8:32出発する。
 ゴトゴト、キンキンとレールをきしませながら、緑の中を列車は進む。
 家々にイタリアの国旗がかかっている。何かの記念日?


チェントバリ鉄道沿線

 10:25ようやくロカルノに着いた。

 POSTの機械にVISAマークがあったので、100SFをキャッシングした。週末になるのでね。

 自販機で2.2SFのチケットを購入し、31番のバスに乗った。
 15分ほどでアスコーナに到着。
 暑い。さすがに南国だ。
 向かいのインフォメーションに入って、現代美術館とブリッサーゴ島への行き方を聞いた。
 地図とパンフレットももらった。
 
 まずは、今回の第一目的のアスコーナ現代美術館へ向かった。
 通りにはポスターが並んでいた。


アスコーナ現代美術館前の通り

 7SF払って入場した。
 2F3Fが展示室。
 
 2Fにはユトリロやクレーが少しあった。 
 先秋松本に来た山のベンチにカップルが座っている絵「Hors la vie(La vita alle spalle)」1928もあった。
    緑の肌の女性は意志的に前面を向き、男性はうなだれて見える。
    遠くの山は白く赤く輝き、空はイエロー。
    岩山はブルーから緑、茶と微妙な陰影だ。

 3Fはほとんどヴェレフキンだった。うれしくなる。  マリアンネ・フォン・ヴェレフキン
 1914「Posto di polizia a Wira」
 1917「Der Lumpensamnler」
 1930「Die Alten」
 1922「La famiglia」

 いちおうざっと見て、置かれているカタログを眺めていたら、12:00に閉めるから、と館員が言いにきた。
 なんと15:00まで昼休みだそうだ。
 絵葉書を購入。数種類あるカタログも欲しかったが、ドイツ語だし値段も安くはなかった。
 レジの女性とちょっと会話。
 「赤い木」は浮世絵の影響を受けているそうだ。
 緑に黒服の行列の絵はパリに2カ月貸し出しているとか。

 港へ出た。


アーケードのある街角                港からピエトロ・エ・パオロ教会

 レストランの外席に座った。
 生ハムメロンは25ユーロとあったが、食べようと思った。
 しかし注文を聞きに来ない。
 12:50の船に乗れないと次は15:00前までないので、食事はあきらめて席を立った。

 12:50の船でブリッサーゴ島へ。
 船の中のスタンドでプロセッコとパンで小腹を満たした。
 このワインはとても冷えていて美味だった。

 船は15分くらい乗るが、往復で15.4ユーロもした。高すぎ。
 ブリッサーゴ島も入場料が8SF取る。ちょっとなー。
 島内を一周して見学したが、たいした島じゃなかった。
 まあ南洋植物などは繁っているし、蓮とか蘭は珍しいのかも。


ブリッサーゴ島内部は花いっぱい              孔雀も日陰で涼んでいた

 30分くらいで観光終了。
 予定は大幅に早く終り、13:40の船でアスコーナにもどった。

 街角に張られている地図を見て、コレッジオ・パピオへ。
 回廊の紋章はまあまあだが、内部のフレスコ画がよかった。

 まだまだ時間は十分ある。
 路地の地図を参考にモンテ・ヴェリタ方向へ行くことにした。
 もらった地図には載っていなかったが、カーサ・アナッタの場所が書かれていたのだ。
 だが、モンテ・ヴェリタへはお屋敷街の坂道を上り続けなくてはならない。
 ようやくたどりついたモンテ・ヴェリタだが、カーサ・アナッタへ行くのにけっこう迷った。
 人にも聞いたが、教えてもらった看板が木に隠れて見えなかったり・・・・。

 へとへと状態でカーサ・アナッタに到着。
 6SF払って入場。英語の説明プリントをもらった。
 このカーサ・アナッタは1Fが石造り、2Fから上は木造というスイス式の頑丈なつくりだった。
 各部屋に所縁のパネルが展示されている。
 バクーニンの影響があったとは、知らなかった。
 マリアンネ・フォン・ヴェレフキンは1918年にこの地に来たようだ。

 菜食主義とかヌーディスト村とかヒッピーも顔負け。
 20世紀初頭にそういうコロニーがあったとは驚きだ。
 当時の新聞や写真がとても興味深かった。
 シャルロッテなんとか(女優)の衣装がたくさん展示されていた。今も使えそうだ。


カーサ・アナッタ                  シャルロッテ着用の衣装

 カーサ・アナッタは行ってよかった。

 またまた暑い道を歩いて下り、ちょうど31番のバスが来たので飛び乗った。

 ロカルノ駅近くで水を買った。500mlが3SFだった。

 当初の予定より1h早い16:42の電車に乗った。
 あいかわらず混んでいる。

 18:25にドモドッソラについたが、18:30のチザルビーノは来ない。
 なにやらアナウンスが入り、別の電車が18:45ころブリークに向けて発車した。
 のりごごちはぜんぜん違う。
 19:15ころブリークにもどってきた。

 あー、アスコーナは暑かった。
 でも、ヴェレフキンの絵を見れて満足だ。

 夕食はホテル・アンバサドールのレストランへ。
 ビールを2杯、食べたかった生ハムメロン、トマトスパゲティ、エスプレッソでチップも入れて40SF。


夏はプロシュート・エ・メローネ!



7/15(土)  エッギスホルンからアレッチ氷河を見学

 6:30起床。天気はよい。
 洗濯物もよく乾く部屋だ。
 今日はアレッチ氷河を見に行く。

 7:15朝食へ。日本人が3組。挨拶のみする。
 
 8:20ホテルを出た。
 ブリーク駅でフィーシュまでのチケット購入。
 朝食でいっしょだった夫婦が後ろに並んでいた。おしゃべりする。
 偶然行き先が同じだった。
 昨日サース・フェーから移動されたようで、私と同じくスイスは3度目とのこと。
 スイスのみを22日間回られる。ゆっくりできますね。

 11番線から8:54発の電車に乗る。
 キャンプに行くらしい小学生で混んできた。
 みんなもほとんどフィーシュで下車した。

 フィーシュの駅からロープウェイの駅までは歩いて5分くらいかかった。
 行きはエッギスホルンで、帰りはフィーシュアルプまでのチケットを購入した。19.2SFをクレジット払い。
 先ほどの京都からのご夫婦とエッギスホルン頂上まで行動を共にした。
 ロープウェイの中でまた別の日本人夫婦といっしょになった。
 この方々もスイスのベテラン。今回は5週間の旅で、ツェルマットに2週間滞在とのこと。すごいね。
 
 10:18エッギスホルン駅に着いた。
 晴れ渡っていてアレッチ氷河がはっきり見える。

 アレッチホルンも凛凛しい。
 ユングフラウヨッホも中央に小さく見えた。メンヒも見た。アイガーは違う山のような形だった。

 右にのびるエッギスホルン頂上まで、ガレキの道をおそるおそる上った。


エッギスホルン山頂へ            右下の湖 トレイルがたくさん

 この頂上で日本人女性1人と会った。
 ベットマーアルプに泊まっているそうで、団体での単独行動のようだ。
 この方もこのあたりに詳しいらしく、いろいろ説明してもらった。
 スイスの山はリピーターを作る。それほど魅力があるという証明だ。
 
 頂上で少し休憩し、ハングライダーの飛行などを眺めた。
 私は一足先に下った。
 下りの道はちょっとスリルがあった。

 11:45のロープウェイの途中駅フィーシャーアルプで下車。
 見晴らしのよいレストランでビールとサラダ。
 サラダはチーズがたくさん入っていて、少し残した。15+3.7=18.7SF。

 12:45フィーシャーアルプから歩き始める。
 道は幅もあるし整備されていた。
 土手には黄色やピンクの高山植物が咲きみだれていた。
 歩く人も多いし、マウンテンバイクも多い。

 13:50ベットマー湖に着いた。ちょっと休憩する。


ベットマーゼー

 ベットマーアルプの町は新しいシャレーが多いみたいだ。
 屋根がみんな今風。
 エッギスホルン頂上に1人でみえた方に再会し、少し話した。
 リーダーアルプまでの道は舗装されていて、照りかえしがきつく、林の中を歩くように勧められた。
     だが、迷うのを恐れて舗装道を歩き、暑さに疲労が増した。
     アドバイスは聞き入れるべきだね。


 15:00ころリーダーアルプに着いた。 
 ロープウェイ横のインフォ?でヴィラ・カッセルへの行き方を聞いた。
 リーダーフルカの方向らしかった。

 そちらへ歩いていく。
 アルペンガーデンとの表示があったので、多分近くだろうと思った。
 暑いし上りはちょっとこたえた。
 歩く人はたくさんいた。
 あたりはミニゴルフ場や遊具施設があるレクリエーションゾーンになっていた。

 40分だと言われたが、50分は歩いた。
 ようやくヴィラ・カッセルたどりついた。丘の上に見える姿はけっこうよい。
 だが、内部の見学は1Fで観光ビデオを見るだけ、だという。
 2Fから上はホテル営業しているので一般公開はしていないらしい。なーんだ。
 アルペンガーデンも共通で8SFだというが、遠慮した。
 裏へ回って写真だけ撮った。
 別館もよいデザインだった。ここもホテル?


ヴィラ・カッセルの後姿                  別館もいい感じだった

 リーダーフルカで氷河を眺めながら少し休憩した。このあたりもハイキングルートがあるようだ。

 来た道をもどった。
 リーダーアルプのロープウェイ駅前にコープがあるのを目にしていた。
 先にロープウェイのチケットを買ってからコープに入った。
 ツナサンドとリベラと水を購入。

 15:00のロープウェイでモレルに下りた。4.3SFと安い。
 下界は暑い。

 ブリークまで2.3SF。
 ベンチで休む。チョコレートはドロドロになっていた。

 17:50の電車は少し遅れ、18:10くらいにブリークに到着した。
 部屋にもどると、窓が全開だった。
 夜9時過ぎまで陽が落ちないので、けっこう暑い。
 タオルが余分に補充されていたのは助かる。
 このアンバサドールはバスタオル・フェイスタオル・ハンドタオル・バスマットと完璧だ。
 バスタオルもデカい。

 水出し玄米茶を制作して、コープの食材で夕食。




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