にゅういんにっき11月前半


11月1日

もう11月、早いな。
ヒヨとミーは風邪で病院通い。
焼き芋を作ったけど、飽きて誰も食べてくれない。
今日もパパは早く帰ってきてくれるから、心強いです。
治ったときの楽しいことだけ考えて頑張ろう。

11月4日

0病院診察の日。
病院はとてもきれい。乳腺センターが確立されていて
全国から患者が集まっている。
エコーを撮ってA先生の診察。
しこりは2cm弱だが、管内進行があるため全摘が必要。
摘出と同時に再建ができる。
お腹の腹筋と脂肪を使う方法(お腹に傷が残る)
シリコンをいれる方法(胸筋を広げる時間がかかる)
細胞診の標本をS病院から持ってきて欲しいとの事。
A先生も、形成の先生も夫に詳しく説明してくれた。
手術は6〜7時間かかるので、日にちが決まらないのが
不安だけど、先生に任せるしかない。
一つ一つ先に進んでいるのだから、あせらず
ベストな時を待とう。
11月5日

S病院に細胞標本をもらいにいきました。
すぐにもらえたので、O病院に予約。10日に診察。
実家に子供たちをお迎えに。一晩いなかっただけでも
顔を見たら胸があったかくなった。
こんなにかわいい2人を大きくするために頑張ってくれた
オッパイ…。病気にしてしまってごめんね。
11月6日

何もない1日。
ヒヨは幼稚園へ行かれて嬉しそう。
ミーは疲れたのか昼間でよく眠っていました。
ふと自分がガンであることを忘れて、
でもすぐに現実に戻り、ずっしり重くのしかかる恐怖。
くり返し、くり返し…
夜になると不安で泣いてしまう。
パパごめんね。
人間はいつかは死んでいくと知っていても
年をとって自然にと思ってた。
まだまだ先のことだと思ってた。
何も準備してないよ。
11月7日

霧の中、幼稚園の登山。
ヒヨちゃん、頑張ったね。
ママは朝からあまり調子が良くありません。
右のこめかみあたりが痛くて薬を飲みました。
ムカムカもあります。治療が始まったらう、もっともっと
苦しくなると思うと、動ける今頑張らなくちゃ!と思うんです。
でも、体が思うようになりません。
外で遊びたいよね。連れて行ってあげられなくてごめんね。
元気になったらいっぱい遊ぼうね。
11月8日

今日は幼稚園もお休みだったので、何もせずにずっと
寝ていた。おかげで頭痛も治りスッキリ。
夕方お母さんが来てくれた。
安心したせいかお腹もすいてきた。
こんな日は自分がガンであることを忘れてしまう。
夫も、少しでも帰宅が遅くなりそうだと、ゴメンネと
メールをくれる。いつもなるべく早く帰ってきてくれるから
仕事溜まっててないかな‥いつもありがとう。
11月10日

O病院へ。
入院17日、手術18日に決定。
後は治ることだけを信じて治療を頑張るだけ。
この1週間で心の準備、周りの身支度をして、18日元気に
手術に臨もう。
なみちゃん(夫)、どうぞよろしくおねがいします。
ヒヨちゃん、ミーちゃんおりこうに待っててね。
お父さん、お母さん、おばあちゃん、
トントン(姉)、アユ(妹)、心配かけるけどよろしくお願いします。
ほかへ転移もなく、完治しますように。
11月13日

あっという間に一日が終わります。
病気のことを避けていたほうが、よい方向に動いていく気が
します。怖がりなので…
でも、治療法などいくつか自分で選択していかなければ
いならないみたい。
少し勉強して、ガンと後の人生と向き合わなければ
いけないようです。つらいです。
11月15日

今日お母さんが来て、明日子供を連れて行きます。
しばらくお別れ。
でも普段どおりに過ごそう。
子供を不安にさせてはいけないから。
でも、ちょっと怒りんぼすぎたかも…。
可愛がってもらえるように、おりこうでいて欲しいと思うと
つい小言になってしまう。
見てあげられない不安で私もイライラ。
ごめんね。
11月17日

いよいよ入院。いい天気です。
輸血検査のため採血とCT検査。
病室は個室で窓から鎌倉芸術館がみえます。
午後は、特別することもなくテレビを見たり。
明日の今頃は手術をしているのかな。
転移のこと等不安はいっぱいだけど、とりあえず手術が
成功しますように。
看護士さんが、今までの経過を聴きにきた。
検温・血圧・抗生剤のテスト注射。
いつしこりに気づいていたのか、いつ病院へ行ったのか
など確認。
お金のこと、転移や告知のことをものすごい勢いで聞いた。
泣いてしまった。
でも1つ1つ丁寧に説明してくれた。
話したことで落ち着いた。

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