十津川警部捜査行
宮古行快速「リアス」殺人事件

目次 主な登場人物
宮古行快速「リアス」殺人事件
小さな駅の大きな事件
殺意の「函館本線」
殺意を運ぶあじさい電車

解説
 ローカル線の鉄道ミステリーを満喫
   小梛治宣
ISBN978-4-396-20875-2

平成22年6月20日初版1版

祥伝社 N-875
838円(税引)
219ページ
荒木圭介
クラブママ・川田真由美
快速リアス車掌・岩本
容疑者・原田健太郎
山本由佳里・伊藤浩・長谷川亜矢
(宮古行快速「リアス」殺人事件)

他の3つの事件は、左のリンク参照

捜査陣
十津川警部・亀井刑事・三上刑事部長
岩手県警白石警部
前科2犯の荒木圭介が盛岡発宮古行「快速リアス」の車中で毒殺された。
直後、東京で起きたクラブママ殺しの容疑者として、十日以上前に検挙された男が、突然、事件当夜は荒木と 飲んでいたと言い出した。証言者はすでにこの世にいない。
なぜこのタイミングでアリバイを主張したのか?捜査を開始した十津川警部は、荒木がインターネットで 列車を使う怪しげな仕事を引き受けていたことを知る。
事件の鍵は岩手のローカル線にあるのか。十津川は、荒木が乗車した12時51分発「快速リアス」に乗り込んだ・・・
(裏表紙参照)
1990年10月ノベルズ化、刊行
この本は小梛治宣さんの解説でも書いてあるように、ローカル線を舞台とした事件の短編集です。最初の事件は、 東北の山田線を走る快速「リアス」で事件が起こります。この事件は、「小説NON」2010年2月号にて初出された事件で、 その時は『死を誘う宮古行「快速リアス」』という題名だったようです。私的には、改題する前の方が好きかな。
2つ目からは、私は他の本に収録されたものを読んでいるので、細かくは 紹介しませんが、「小さな・・・」はJR最南端を行く指宿枕崎線の西大山駅で起きた事件。「殺意の・・」は函館本線の渡島大野で 起きた事件。「殺意を運ぶ・・・」は題名の中でもわかるように、箱根登山鉄道を舞台にした事件です。
題名にある宮古は、3月11日に起きた東日本大震災で、津波により多大な被害を受けた土地でもあります。謹んで被害にあわれた方々に お悔やみを申し上げます。

評価
☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点)    ローカル線が事件を呼ぶ(帯参照)