十津川警部捜査行
阿蘇・やまなみ殺意の車窓

掲載内容 主な登場人物
阿蘇で死んだ刑事
阿蘇幻死行
小さな駅の大きな事件
ある刑事の旅
西の終着駅の殺人
2008/3/20初版
双葉文庫
619円(税引)
十津川の部下・加東刑事 K興業副社長林田
(阿蘇で死んだ刑事)
十津川直子 直子の友人・戸田恵
(阿蘇幻死行)
警視庁捜査1課・加倉井刑事 法務省政務次官・飯島
(小さな駅の大きな事件)
十津川の部下・若林刑事 川上ゆき子
(ある刑事の旅)
十津川の部下・清水刑事 新井はるみ
(西の終着駅の殺人)

本多捜査1課長・三上刑事部長
熊本県警伊知地警部
鹿児島県警伊東警部
阿蘇外輪山ののどかな田園地帯を走る南阿蘇鉄道が爆破された。 事故の被害者に警視庁の現役刑事が含まれていた。どうやら迷宮入りの事件をひとりで追っていたらしい。 レールバスの爆破とその刑事が追っていた事件との関係を調べる為に十津川警部は九州に飛んだ。
その他、十津川の妻・直子が関係する事件など、5件の事件を収録した短編収録版(表紙うらのページ参考)

阿蘇情死行 初出誌「オール讀物」 平成11年8月号(下田情死行より)
この短編集の中で、一番おもしろかったのは、2つ目の阿蘇幻死行でした。
十津川の留守に、友人に誘われ熊本まで来た直子が運転中、交通事故を起こしてしまう?刑事の妻である直子は 考えたあげく熊本に行き自首をする。その事実を知らされ、熊本に向かう十津川。関係資料を読んで、調べたところ 十津川はある事に気づき、直子の無罪を確信する。
南阿蘇鉄道やその頃の最南端の駅・西大山、当時、西鹿児島行きだった寝台特急「はやぶさ」などが登場するなど、 バラエティーに飛んだ九州の鉄道が登場するのもおもしろい。
評価
☆☆☆☆☆ 星5つ(星5つで満点)
短編集なので、読みやすい!