掲載内容 | 主な登場人物 | ||
殺意の「函館本線」 北の果ての殺意 哀しみの北廃止線 愛と裏切りの石北本線 最果てのブルートレイン |
ISBN4-575-50974-4 2004/11/20第1版 双葉文庫に 01-20 648円(税引) 390ページ |
十津川の先輩刑事・川島正、十津川の妻・十津川直子 田畑孝・特急おおとり車掌・松下 (殺意の「函館本線」) 10/21のノサップ、車掌・田島、運転士・米倉 JR北海道責任者・青木 11/9のノサップ、車掌・佐々木、運転士・新井 杉浦重夫、杉浦の妹・真理 中央新聞社・田口 月刊トピックス編集責任者・有田祐一郎、本西春男 ねむろ新報・三浦デスク (北の果ての殺意) 哀しみの北廃止線はリンク参照 井上、片桐収、片桐の恋人・仁科ゆり子 白石哲雄・仁科東一郎 (愛と裏切りの石北本線) 最果てのブルートレインはリンク参照 清水刑事 北海道警函館警察署山口署長 (殺意の「函館本線」) 北海道釧路署三崎刑事部長 (北の果ての殺意) 北海道警遠軽警察署皆川刑事 (愛と裏切りの石北本線) | |
函館本線・渡島大野駅近くで、警視庁を定年退職した元刑事・川島が絞殺死体で発見された。 函館署は殺人事件として捜査を開始。川島は、かつて担当していた殺人事件をあらためて調べていたことが判明した。 地道な捜査の末、重要容疑者を割り出した十津川警部だが、容疑者には完璧なアリバイが…。 (裏表紙参照) 1990年10月ノベルズ化、刊行 |
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殺意の「函館本線」は、テレ朝系鉄道捜査官(主演、沢口靖子さん)シリーズ第5作、殺意の「函館本線」、原作。初回放送、2005年6月4日 | |||
最初の事件は、表紙裏の説明のように、十津川の先輩刑事・川島正が北海道で絞殺死体で発見されるという事件。 函館本線の大沼付近に8の字を描いている部分、開業当初は左側の渡島大野を経由する路線しかなかったが、下り路線の勾配がきつい為、 右側の迂回路線を作ったという。 その開業当初からある渡島大野駅付近で、川島は死体で発見された。 ポッケには、上り特急おおとりの切符が 発見された。そのおおとりに乗っていたとすれば、手前の停車駅・長万部で下車し、普通列車に乗り換えたのだろう。 窓が開かない特急車両 では、渡島大野で落とされたと見るより、普通列車に乗り換えたと考えた方が理屈にあった。 川島は退職後、自分が担当した事件を調べていたという。その事件を調べていくと、ある関係者が北海道に行っていた事が判明。しかし・・。 北の果ての殺意は、10/21、釧路を発車し、釧路を目指す「快速・ノサップ」。厚岸を過ぎ、終着駅の釧路に向かっていた時、 強烈な閃光が走り、横転した。死者は出なかったものの、原因がはっきりしないまま、忘れられていった。 11/9、同じ事件が起きた。ただ全く同じではなく、今回は乗客一人が死んだのである。 愛と裏切りの石北本線は、井上が羽田空港に向かう高速道路で、前を走っていた車が突然爆発炎上した。 火だるまの車から、瀕死の状況で 這い出てきたものがあった。差しだしてきたものは雑草の生えた野原を写した写真だった。この火だるまになった男は死亡し、ルポライターの 片桐収と判明。 この一枚の写真から十津川たちの捜査が始まった。片桐の恋人の仁科ゆり子の部屋も荒らされていたが、本人は海外へ旅行中だった。ゆり子を調べる と何か隠しているそぶりから、ゆり子を尾行。その行き先は、北海道だった。 他、二編も北海道を舞台としたものとなっており、当初はこの本の題名は「十津川警部 捜査行 -北の事件簿-」で実業之日本社から出版されたもの を、この題名に改題したとの事です。こういう風に、都道府県の中で短編集をまとめられるのは、北海道ぐらいかもしれません。 評価 ☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点) 北海道の短編集 |
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