目次 | 主な登場人物 | ||
第1章 夜行列車 第2章 東京警視庁 第3章 合同捜査 第4章 一枚の切符 第5章 尾行の男 第6章 A寝台 第7章 一つの仮説 解説 新保博久(ミステリー評論家) |
ISBN978-4-16-745401-2 1987/9/10第1刷 2008/11/5第20刷 文春文庫 に3_1 495円(税別) 265ページ |
中央交易東京支社販売課長・井崎勉 太田由美子 井崎の妻・井崎治子 中央交易、井上管理課長・田沢販売課長補佐 5日の急行「銀河」、青木専務車掌・浜田車掌長 東西電気・山田祐一郎 Mデパート勤務、小林みどり・真田久仁子 通商省課長・星野貞祐 星野の妻・星野悠子 12日の急行「銀河」、西尾専務車掌・後藤車掌長 新見かな子、奈美、慎一郎 私立探偵・藤沼貢 捜査陣 十津川警部・亀井刑事・日下刑事 本多一課長・三上刑事部長 大阪府警捜査一課三浦警部・沼田刑事、初動捜査班米谷警部 | |
ビジネスマンに人気のある大阪行き寝台急行「銀河」で女が殺された。容疑者は警視庁・十津川警部の同級生。 さらに同じA寝台に乗り合わせていた乗客が、なぜか次次に殺されてゆく。 逮捕が迫り追い詰められた知人の窮地を救おうと、十津川は部下の亀井刑事とともに銀河A寝台に試乗したのだったが―。 (裏表紙文参照) 初出掲載紙「オール讀物」昭和60年1月号、単行本 昭和60年3月文藝春秋刊 |
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テレビ朝日・東映版西村京太郎トラベルミステリーシリーズ第9作、寝台急行「銀河」殺人事件、原作。初回放送、1986年2月1日 サブタイトルは、「東京−大阪A寝台車に殺意が走る! 京都嵯峨野の女」 十津川警部役三橋達也さん、亀井刑事役愛川欽也さん、ゲスト 加賀まりこさん、中野誠也さん、三浦リカさんなど 月曜ゴールデン十津川警部シリーズ第16作、寝台急行「銀河」殺人事件、原作。初回放送、1999年1月4日 → 十津川警部役渡瀬恒彦さん、亀井刑事役伊東四郎さん、ゲスト 池上季実子さん、大杉漣さん、細川ふみえさんなど | |||
この事件は、上に書いてあるように、TBS系の十津川警部シリーズの16作の原作となっております。このドラマの特記すべき
事とすれば、現在では人気の俳優・三浦春馬さんが、まだ幼い頃に登場し、新見慎一郎役を演じています。ちょっと原作とは年頃が異なっておりますが、
事件の転機となる場面として、重要な役割となっているようです。又、原作では、おそらく男役の三浦警部ですが、ドラマの方は、池上季実子さん
演ずる三浦理恵警視が登場。微妙な女警視を演じておりました。 この寝台急行「銀河」ですが、現在はすでに廃止されていますが、「富士・はやぶさ」が最後の東海道本線を走ったブルートレインでしたが、その 1年前まで走っていた列車で、単独で運行するブルートレインがなくなった後でも運行していた寝台急行でした。東京〜大阪間の夜のビジネスマンの足と 宿を程よい時間帯で走っていた便利な列車だった事を表していました。ブルートレインみたいに、ヘッドマークはありませんでしたが、牽引機関車で 当時「ゲッパ」と呼ばれ親しまれた赤色塗装をしたEF65の1118号車が、銀河を牽引し、釜好きの鉄道仲間では「今日、銀河に運用された」など 親しまれていました。私も、その話を基に、写真を撮りにいった者でございます(笑)。 解説には、私が知らなかった十津川警部の矛盾点が書かれてあったり、それに対しての京太郎さんの反応など書かれてあり、 又、文春文庫では、この事件が初の十津川警部シリーズだった事。この後、寝台急行「天の川」殺人事件、 座席急行「津軽」殺人事件、 ミニ急行「ノサップ」殺人事件と続く、急行シリーズとなった事などなど、参考になりました。 ☆☆☆☆ 星4つ(星5つで満点) 急行シリーズ、第1弾 |