ミニ急行「ノサップ」殺人事件
目次 主な登場人物
第1章 根釧原野
第2章 焼身自殺の周囲
第3章 一枚の写真
第4章 過去の事件
第5章 人間狩り
第6章 サイレンサー
第7章 仙台へ
第8章 終局への疾走

ISBN978-4-19-893179-7

2010/6/15初版
徳間文庫
571円(税引)
254ページ
カメラマン・田原恒夫
急行ノサップ運転士・横井、車掌・鈴木
河野浩
田原の妹・田原由美
仙台地検・小野検事
伊東謙・岡本勇次
園田祐一郎
鳴子温泉で死体で発見された女・本橋ゆう子

清水刑事・ 三上刑事部長・本多捜査一課長
北海道釧路警察署・三浦警部
愛知県中村警察署・中村警部、鈴木刑事
福島県警藤田部長刑事
道東・根釧原野を走る二両編成のミニ急行「ノサップ1号」が突然急停車した。ついで車内に響く銃声。
列車強盗に襲われたのだ。だが、シーズンオフで乗客は少なく、三人の犯人が奪ったのは五十万円足らずの現金だけ。
怪我をした乗客のひとりが自殺したことから、警視庁の十津川警部も捜査に加わることになったが、その直後、殺人事件が起こり…。
(裏表紙文参照)
この作品は1987年7月文藝春秋より刊行されました。
現在は急行ではなく、快速として運行されている「ノサップ」です(下写真は、釧路で出発を待つノサップ号)。
1号と書かれているので、ウィキュペディアで調べてみると、
1959年登場。命名は納沙布岬からという事。当初は準急列車として
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1961年に2往復に増便。
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1966年に急行に昇格。
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1972年急行「狩勝」の下り1本の釧路〜根室間を分離し、下り3本上り2本に。
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1981年1往復廃止。
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1984年急行「狩勝」の上り1本の釧路〜根室間を分離し、再び2往復となる。
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1989年快速列車となる。
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1992年ノサップの1往復を快速「はなさき」に名称変更、命名は釧路〜根室間の路線の愛称名「花咲線」から。

という事。ちなみに、ちょっと訛ると、ノシャップとなり、稚内駅の北にある岬の名前になってしまうので、ご注意を。
事件は、宮城の鳴子温泉で起きた事件と結びつき、意外な方向への進みます。寝台特急「さくら」でも事件が起こります。 さて結末は・・。

評価
☆☆☆ 星3つ(星5つで満点) ノサップ、列車強盗にて緊急停車!