台湾旅行記 観光編

※ 1元=約3円(2009年4月当時) ※

 2日目の夜以降は自由行動。この間の食事や買い物についてはそれぞれ食事編買い物編で。

士林夜市
士林夜市(屋外)

士林夜市(屋内)

ろうそくで何を?

 台北市内にはいくつかの夜市があって、それぞれに特色があるようなのだが、とにかく規模が最大で一番有名なのが士林夜市。
 丸林魯肉飯で夕飯を食べてからMRT圓山駅に戻り、一駅だけ乗って劍潭駅で下車するともうそこは夜市! (劍潭駅のさらに一駅先に「士林」という駅があるが、最寄り駅はそちらではないので要注意)

飴かけ串屋台  まずは両側にいろいろな店が立ち並ぶ大東路へ。路上はかなりの混雑ぶり(左上写真)。 観光客だけではなく、意外に地元の人もたくさん来ているような印象を受けた。ハナキン(死語)だったから?
 もっと縁日みたいな感じなのかと思っていたが、むしろアメ横っぽいイメージだった。バッタもんの店が多いし。

 女王様6号がガイドブックで目を付けていた飴かけプチトマト串(右上写真)の屋台を見つけたので早速チャレンジ。 味的に絶対ハズレようのないイチゴ串もあったけど、やはりここはあえてプチトマトなのだ。
 若干覚悟しつつ食べたが、トマトの酸味+はさまれているプラムの甘酸っぱさ+飴の甘さが不思議なハーモニーを奏でていると言いましょうか。 全然ノープロブレムでした。1串30元

 通りはかなり長く続いているが、にぎわっている割に日本人観光客のココロを掴むようなものは少ない。しもべ2号が会社にしていく200元のネクタイを購入したくらい。
 途中、警察の見回りがあったようで、「警察が来たぞ!」的な声が遠くから伝わってくる(多分)と、路上で許可なく店開きをしていた人々はあっというまに商売道具を片付けてダッシュで台車ごと脇道に撤収していった。 その速さたるや、しもべ2号のビデオの起動も間に合わないくらいでした(笑)。

 駅付近まで戻ってきて、今度は屋根のある食べ物屋台エリアへ(左中写真)。「美食広場」というらしい。 さまざまな食べ物の店があって、よくガイドブックやTVでも見かける顔くらいのサイズの巨大フライドチキンの店などは大行列になっていた(ので食べていない)。
 他にもゲーセンっぽい一角があったり、広場の前がミニ遊園地になっていたり。

臭豆腐調理中  ここでは、怖いもの食べたさで臭豆腐を注文。40元
 臭豆腐は野菜などを発酵させた汁に豆腐を漬け込んで揚げたもので、文字通り臭い。いわゆるトイレ系の臭さ。 臭豆腐を調理しているねーさん(右下写真)がマスクをしているのは衛生上の理由ではなく臭いを防ぐためではないかと思ってしまうほどキッツイ。
 王子1号は最初から食べる気ナシ、女王様たちは頑張ってトライしてみたが2、3切れが限度。口に入れて噛みしめると中から汁がジュワッと染み出てきてますます臭うのだ。 小さい店で残すのもなんか気まずいが、仕方ないか…と思ったその時!
 「えー臭い? 俺、全然わからないんだけど」としもべ2号が爆弾発言。 ナゼこの臭さがわからないのか?と女王様たちは不思議でならなかったが、これ幸いと残る臭豆腐をすべて平らげてもらってメデタシメデタシ。 海外旅行でしもべ2号がこれほど活躍したことがあったろうか(いや、ない)。

 口直しのデザートにレモン愛玉 30元。愛玉はツル植物の種から作られたゼリーで、それ自体には味がないのでシロップなどをかけて食べる。さわやかな酸味とツルッとした喉ごしで美味。
 さらに喉が渇いたのでタピオカミルクティー 30元も。太いストローでタピオカごと吸って飲みます。 ミルクティーにタピオカという組み合わせがミスマッチなようで意外にイケる

 結局夜8時~10時ころまで夜市にいたが、大混雑でスリに注意ということを除けば危なそうな雰囲気はなかった。 翌日になってもお腹の方も全員無事だったし。夕飯を食べずに直接夜市に行って、もっとあれこれ食べてみてもよかったかも。

 最後に左下写真は、美食広場前のテントで行われていたナゾの施術。ビンの中に火のついたロウソクを入れて耳の上にかざしている模様。 真空状態を作り出すことで耳垢がとれやすくなる…とかなのか???
 さすがにコレをやってもらっているのは観光客じゃなくて地元のオジサンだと思うけれど。真相をご存じの方はゼヒご一報ください。

 下段は夜市で一行が食べたものです。

飴かけプチトマト串
飴かけプチトマト串
臭豆腐
臭豆腐
愛玉
愛玉
タピオカミルクティー
タピオカミルクティー


TAIPEI 101 【HPはこちら】
高速エレベーター

巨大ダンパー

 3日目の午前中は世界第2位の高さ508mを誇るTAIPEI 101へ(ドバイのビルができるまでは世界一だった)。「101」というのはビルの階数。
 一行の泊まっているホテル最寄りの民権西路駅からはMRTを台北車站駅で乗り換えて市政府駅で下車。この時点で10時ちょっと過ぎくらい。 駅から無料シャトルバスが出ているハズなので探してみたら、TAIPEI 101内のお店がオープンする11時からしか運行していなかった(展望台は10時からオープン)。
 やむなく一行はそびえ立つTAIPEI 101(右上写真)を目指して徒歩で出発。 このビルのデザインは竹をモチーフにしており、8が縁起の良い数字ということで、竹の節が8個ある形になっているそうな。
 駅からの距離は実質的には徒歩10分くらいなのだが、TAIPEI 101をバックに入れる絶好のポイントとなっている交差点のあたりで入れ替わり立ち替わり記念撮影をしたりしていたため、到着までに30分近くかかってしまった。(^^;

 ビルに入ったら、まだ開店前なのでガランとしているショッピングフロアを通って、まずフツーのエレベーターで5階のチケット売り場へ。展望台の入場料は400元
 5階から先は展望台直行の超高速エレベーターに乗ります。どれくらい超高速かというと、高さ382mにある89階までわずか37秒で達する速さ。
 そんなに高速だとさぞ耳がキーンとなるのでは?と思いきや、エレベーター内部が気圧制御されているということで、(ほとんど)キーンとならないのもウリ。 女王様1号は元々あまり耳がキーンとならないタイプなので、あまり有難味は感じなかったけど、耳がキーンとなりがちな人にはもっと感動的かもしれません。
 左上写真はエレベーター内に表示されている、現在位置を示す画面。この画面の高度表示を見ながら「速~」と思っているうちにもう到着。

 展望台に着いたら、インフォメーションカウンターでパスポートを提示して、無料の音声ガイドを貸してもらう。 フロアの各所に書かれている番号を押すと、その辺りから見える景色などについての解説がイヤホンから流れる仕組み。
 右中写真は展望台から見下ろした台北市内。左の方に写っている黄色い屋根の建物は孫文の事績を讃える国父紀念館。 ちょっと靄がかかったようになっているが、これでもこの日は一行の滞在した4日間では最も天気がいい日だった。 他の季節はどうかわからないが、春先はあまり視界がよくなさそう。
 展望フロアには他にもエレベーターの仕組みや工事の過程を説明するパネルなどもあって、しもべ2号はやたら熱心に見ていた(女王様たちはかる~く流していたが)。
 また、国内向けと海外向けのポストもあって、記念スタンプも用意されているので、女王様6号は売店で買った絵はがきを王子1号宛に出していた(売店で絵ハガキを買うと「切手も要るか?」と聞かれる。日本までは10元)。

 展望フロアを一通り見終わったら、音声ガイドを返却し、階段で下の88階へ。 この階にあるのは巨大な球体のダンパー(左下写真)。ダンパーとは強風や地震による揺れを制御する装置のこと。直径5.5m、重量660トンとのこと。
 88階ではこの巨大ダンパーを間近で見ることができる。しもべ2号はダンパーにも興味津々だった。 超高速エレベーターといい巨大ダンパーといい、TAIPEI 101は実は男子のハートをくすぐる観光ポイントなのか?
 女王様1号も一応写真を撮ってみたが、巨大すぎて「TAIPEI 101の中心で揺れを防ぐ」ダンパー全体を写すことは不可能だった。

 最後に、TAIPEI 101のゆるキャラ「ダンパーベイビー」をご紹介(右下写真)。これはフツーのエレベーター乗り場の前で「展望台はコチラ」と案内しているヤツです。 全部で4体いるようで、ダンパーの近くには銀色のベイビーがいた。なんかタコっぽく見えるが、目と口が「101」で身体がダンパーでできているワケね。
 TAIPEI 101のホームページでは、ダンパーがどうやって揺れを制御しているのかなどをダンパーベイビーが説明していたりします。グッズも多数。

 帰りは無料 シャトルバスに乗って(乗り場がなかなか見つからなかったけど)、5分程度で駅に戻ることができた。

TAIPEI 101

展望台から

ゆるキャラ「ダンパーベイビー」


九イ分 【HPはこちら】
 
台湾のお墓

芋圓

 昼食&永康街でのショッピングのあと、日本から申し込んでおいたJTB台湾主催のオプショナルツアー「ノスタルジック九イ分半日観光(夕刻発)」に参加して郊外の九イ分(←正しくは「にんべんに分」という漢字)観光へ。 「半日」といっても実際には17時~21時まで4時間ほどのコースで、料金は1,500元
 グランドフォルモサリージェントホテル(地下の免税店に前日のツアーで来た)に16時40分に集合し、その後も何カ所かで参加者をピックアップして、合計12名でミニバスに乗って出発。

湯屋?  九イ分までの道のりは高速道路で1時間くらい。ちょうどこの日(4/5)は清明節といって先祖を祀ってお墓を掃除する日だそうで、日中は高速道路も墓参り渋滞していたそうなのだが(ガイド氏談)、もう夕方なのでスイスイだった。
 左上写真はたまたま高速道路から見えた台湾の墓地。最初、「このハデハデな家は何?」と思ったらお墓でした。 遠くから見た感じではこぢんまりした家くらいの大きさがあるので掃除も大変そう。

 レトロな街並みで近年人気急上昇中?の九イ分は、「千と千尋の神隠し」の舞台と言われている。 高速道路を下りて、クネクネとした山道を上っていく途中で見え隠れしていた右上写真の建物が湯婆婆の湯屋のモデルだとガイド氏は言っていたが、本当のところは宮崎駿に聞かないとわからない。
 なお、「千と千尋の神隠し」以前は「非情城市」という映画の舞台として有名だったそうなので、女王様1号は旅行前に見ようと思っていたのだが、レンタル屋に全然置いていないのでいまだに未見。

 九イ分に到着したら、まずは基山街というメインストリートをガイドさんに率いられて徒歩でざっと見て回った。 メインストリートといっても小さい店が軒を連ねる細道で、週末ということもあって激混みだし、ガイドさんは早足だし、迷子にならないようについていくのに必死。
 左中写真は有名な頼阿婆芋圓というお店の店先。「芋圓」というのはタロイモと小麦粉を練って団子にした台湾風ぜんざいのこと。

 その少し先に基山街と交差する形で豎崎路という階段状の通りがあって、週末の夕方になると赤提灯に灯が入ってなかなかイイ感じになる。
 右下写真のように、豎崎路の途中に建つ「非情城市」の看板を掲げたレストラン(例の映画の撮影に使われた)を階段の下から見上げる形で写真を撮るのが定番中の定番…なのだが、とにかく人が多すぎて写真撮影も一苦労だった。

非情城市の階段  30分くらいでガイド氏の案内は終了して、以降は自由時間に。 ここでガイド氏が「お茶を飲みたい人、食事をしたい人はご案内します」と言うので、一行は面倒くさくなってついついそれに乗ってしまったのだが、結果的にはこれが大失敗
 食事希望者が連れて行かれたのは、やはり豎崎路にある海悦楼というレストラン。その名のとおり、テラスから海を一望できて、眺めは非常に良い。 なので最初はのんびりと待っていたのだが…最初にお茶請けが出てきたきり、いつまでたっても食事が出てこない!
 自由時間はどんどん残り少なくなってくるし、お腹もどんどん空いてくるし、こんなことなら自分たちであれこれ買い食いすればよかったよ、と思っても後の祭り。 ようやく食事が出てきたら出てきたでかなりの品数があってなかなか食べ終われないし(値段も1,000元とボリボリ価格なので、これで少なかったらそれもまた腹が立つが…)。
阿妹茶酒館  結局、食べ終わったらもう自由時間は残り30分。食事のお味自体はまあまあだったんですけどねー(1品だけ見た目が臭豆腐っぽい料理があって思わず身構えてしまったが、卵豆腐の料理で美味しかった)。
 左下写真は海悦楼から見た阿妹茶酒館という、これまた「千と千尋(以下略)」に出てきそうな茶店。お茶希望の人はこのお店に連れて行かれたらしい。

 女王様たちはわずかな残り時間に大急ぎで絵ハガキ紙模型をお買い物。 最後に前述の芋圓も買おうとお店に戻ったのだが、なんと行列ができていて時間内に買えそうになくあきらめた。つくづく無駄にした時間が惜しまれる。
 なお、九イ分は別名「雨の九イ分」と言われるほど雨が多い土地で、出発前にその話を聞いた女王様6号はわざわざホテルに傘を取りに戻ったのだが、この日はまったく降らずじまい。 悔しいので「いやいや、もし傘を取りに戻らなかったら降っていたに違いないよ」と言い合って自分を納得させようとする女王様たちだった(笑)。
 帰りはピックアップ場所ではなく各自の宿泊ホテルまで送ってくれ、予定時刻よりやや遅い時間に無事帰着。 そしてしもべ2号&王子1号を残し、女王様たちはさらに足つぼマッサージへと向かったのでした。詳細はいろいろ編にて。


≪ 観光編1へ

[TOP] [食事編] [買い物編] [いろいろ編]

海外旅行記一覧へ
旅好き3女王様の小帝国トップへ