台湾旅行記 観光編

※ 1元=約3円(2009年4月当時) ※

 まずは2日目に総勢29名で大型バスに乗って見て回った観光地のご紹介。みやげものや3店(烏龍茶セミナーを含む)強制連行込みで、拘束時間は朝8:20~夕方6時くらいまで。

中正紀念堂 【HPはこちら】
総統府  ホテル数軒から本日のツアー客をピックアップして市内観光に出発。
 左上写真は車窓観光のみの総統府。日本統治時代の台湾総督府の建物をそのまま使っている。ちょっと東京駅っぽい雰囲気?

 まずは本日最初の観光地・中正紀念堂へ。「中正」というのは蒋介石の「名」(介石というのは「字(あざな)」)で、要するにここは蒋介石を讃えている場所。
 そのため、蒋介石に批判的な前政権(民進党)の時代には「台湾民主紀念館」と改名され、親・蒋介石の国民党に政権交代した現在は名称は「中正紀念堂」に戻されたけど、女王様たちの訪問時は建物に掲げられている額はまだ前のまま…という状態でした(右上写真参照)。
 紀念堂に上る前にガイドさんに「この階段の段数は蒋介石が亡くなった年齢と同じ89段」という説明を聞いたけど、朝イチの運動にぜーはー言っている間にすっかり段数を数え忘れてしまった…。

 階段を上りきって振り返ると正面に見えるのが「自由広場」と書かれた青瓦の巨大な門(左中写真)。こちらが正門なのだが、紀念堂まではかなりの距離がある。 そのため、ツアーでは紀念堂に向かって左サイドの門から入り、紀念堂を見たら右サイドの門から出て行くという経路で、正門は遠くから見るだけ。
 正門~紀念堂の間にはチャイナっぽい建物の音楽ホールや美しい花壇あり。

 さて紀念堂の中に入ってみると、大きな蒋介石の銅像が鎮座ましましている(右中写真)。背後の壁には「倫理・民主・科学」というスローガン?が。
 そして、台の上では衛兵くんが人形のように微動だにせず見張っていた(左下写真)。制服の色についてはカーキ色=陸軍、白=海軍、青=空軍ということなので、彼は空軍ですね。 1号の観察によれば、まばたきの回数も極限まで減らしていたように思う。あっぱれ。

中正紀念堂
正門 蒋介石像
衛兵  紀念堂は中正公園というだだっ広い公園の一角にあるのだが、見学を終えて公園から出る前に立ち寄ったのが健康歩道と呼ばれている一角(右下写真)。 ご覧の通り、楕円形の石を突き刺すように一面に敷き詰めた歩道で、おそらく距離は30mくらいあった。
 近くには足ツボ解説板もあって、この上を歩けば健康に良く、身体の悪い箇所もわかるというシロモノなのだが、想像に違わず、足裏が痛すぎてロクに進めない! 1号も5mでギブ。他のツアーメンバーも、あまりの痛さに身悶えしながら逃げ出すか、逆に身動きがとれなくなるかのどちらか。 体重も軽く、まだ悪い箇所もないハズの王子1号も、大人たちよりはるかに遠くまで行っていたが、やはり痛そうだった。
 そんな中、何事もないかのようにヒョイヒョイと進んでいく地元民らしきおばちゃんが1人。毎日ココで鍛えればすっかり健康になり、あんな風に歩けるようになるのか?
 紀念堂に向かって右サイドの門方向に進んだところにある健康歩道、自分の健康さと若さに自信がある方はぜひチャレンジしてみてください。
健康歩道


行天宮&占い横町 【HPはこちら】
行天宮  続いて訪れたのは行天宮(左上写真)。ここは三国志でおなじみの関羽を祀った関帝廟(関羽はなぜか商売の神様なのだ)。 建物全体にカラフルな色彩が炸裂している。屋根の上にある飾りの龍の爪は4本(皇帝用=5本、寺院用=4本、一般人用=3本)。

 このお寺は、日本人観光客にとってはおみくじ体験ができるところとして有名。 おみくじといっても日本のようにひょいっと引けるわけではなく、住所氏名&願い事を唱えながら三日月型の赤い木片2枚を投げて3回連続で表と裏の組み合わせが出たらおみくじを引いてOKになり(出なかったら願い事の内容を変える)、さらにおみくじを引いた後にまた木片を投げて3回連続で表と裏の組み合わせが出たらやっと「そのおみくじでOK」になる(出なかったらおみくじ引き直し)という相当に面倒くさい手順を踏む必要があるのだ。
 面倒くさいけどせっかくの機会だからチャレンジしてみるか!と中に入った一行だったが、ちょうどお坊さんによる祈祷タイム?にかちあってしまったようで、おみくじコーナーは機能停止中だった。 実際にやっていたら連続3回表と裏が出るまでどれくらい時間がかかるかわからないし、まあこれでよかったのか?

 境内には青い服を着たボランティアのおばちゃんたちがいて、長いお線香2本を無料で配っている(右上写真)。 これを2ヶ所にある線香立て?に1本ずつ立ててお祈り。台湾の人々は非常に熱心に祈っていたが、おみくじを引くときだけではなく、願い事を口に出して唱えるので周囲は騒がしい

線香配りのおばちゃん
占い  参拝が終了したら、すぐそばの出入り口から地下道へ。この中に小さい占い店舗が並んでいて、「占い横町」と呼ばれているのだ。
 左下写真のように「日本語OK」の看板を出している店もあり、ガイドさんが「占いたい人はいますか?」と聞いたが、ツアーメンバー中に誰も手を挙げる人がいなかったので一行もパス。 フリーで訪れていたら、ちょっとやってみたかったかも。
 ガイドブックによれば値段は占いの種類によって違い、米粒占い 500元~、四柱推命 1,000元~、紫微斗数 2,000元~といったところらしい。 四柱推命や紫微斗数で占ってもらうには、生年月日だけでなく出生時刻も必要らしい。って占ってもらっていないので、具体的にどんな感じなのかは不明ですが。

 この地下道で見かけてギョッとしたのが右下写真の挽面(うぶげ取り)。 ここでそういうものをやっているということはガイドブックで知っていたけれど、薄暗い地下道で(写真は見やすいようにかなり明度を上げている)コールドクリームっぽいものを塗られたおばちゃんがゴム紐で顔面をこすられている姿にはちょっとビビりますよ。 (^^;
 勇気ある人はこれもゼヒ試してほしい!(←他人事)…でもやった後はすっぴんになってしまうのでご注意。

うぶ毛取り


故宮博物院 【HPはこちら】
 全部見ていたら1日かかっても終わらないし、ツアーだから「さわり」しか見ないだろうことは想定内だったのですが。 予定では見学時間90分となっていたのに、ツアー全員分のイヤホンセットを借り出すのに時間がかかったり、次の忠烈祠の衛兵交代タイムが迫っていたこともあって、実際には1時間くらいしか滞在できなかった! ムキー! (-_-#
 これだったら市内からの意外な遠さ&交通の便の悪さを乗り越えて自力で行くか、故宮博物院オンリーのオプショナルツアー(JTB台湾などに午前 or 午後半日観光や土曜夜のコースなどあり)に申し込めば良かったなーと思っても後の祭りでした。 台北で一番の見どころと期待していただけに残念。

 2007年に改装完了した建物はどーんと広い(右上写真)が、平日でも混んでいる。 その中を縫うように「この部屋は混んでいるから後にしましょう」「こっちが空いているから先に見ましょう」と臨機応変な判断で足早に進んでいくガイドさん。 迷子にならないように必死でついていくツアーメンバー(ガイドさんの声は無線を通じてイヤホンから聞ける仕組み)。
 そんなノンストップゴーゴーな感じで館内を巡ったので、どこに何があったかなどは忘却の彼方。 後から考えてみれば、古代のものよりも清代の文物をメインで見たような、見なかったような(爆)。

故宮博物院
翡翠製白菜  中でも1番有名なのが左写真の「翠玉白菜」清廉潔白を象徴する白菜に子孫繁栄を表すキリギリスがとまっているという様子を翡翠に彫ったモノ。 濃い緑色のところに彫られているキリギリスがデカくてちょっと不気味。確か、北京の故宮博物院にも同様のものが展示されていた。
 右下写真はどう見ても豚の角煮にしか見えないが、「肉形石」という石彫(着色はしてあるそうだ)。こんなものを飾ってどーするんだ?という気もするが。
 他にも、舟&それに乗っている人々を指先サイズくらいのオリーブの種に彫った超ミニサイズの彫刻や、縦横高さ20cmくらいの玉でできた乾隆帝の巨大印章などを鑑賞。

 最後に15分ほどの自由時間があり、外観写真を撮った後は1階のショップに猛ダッシュ。しかし、このショップも広くて短時間では見切れない
 1号が探していた絵ハガキがなぜか見あたらず、迫り来る時間にパニクりながら白菜フィギュア付きストラップのみを購入するのがやっと。 なお、ここで使用している翠玉白菜と肉形石の写真は、帰りの空港内の故宮ショップでようやく見つけた絵ハガキセットから転載しました。

肉形石


忠烈祠
交替中

交替完了

 忠烈祠は台湾のために戦死した人々を祀っている廟。ここでは9時~16時の毎正時に陸・海・空軍合同で衛兵交代が行われている。
 ツアー一行が見学したのはこの日最後の16時~の回だったのだが、故宮博物院を出発したのが16時直前。 「あれだけ故宮見学を省略したのに衛兵交代に間に合わないってどーゆーこと?!」と内心でキレるが、ガイドさんは「25分頃までやっているので大丈夫」と落ち着いたもの。
 いや、大丈夫とかじゃなくて、故宮もロクに見れない、衛兵交代も最初から見れないならお茶セミナーやDFSのショッピング時間をもっと短くしてほしいって言ってるんじゃーい! 行進中

 というわけで、一行が忠烈祠に到着したとき、衛兵さんたちは廟の前ですでに粛々と交替中であった(左上写真)。
 号令もないのに一糸乱れず、指先までピシッと伸ばし、不思議な緩急をつけて動く。このパラパラマンガ風の画像でなんとなく雰囲気が伝われば幸いです。
 彼らの動き&ニコリともしない表情をじっと見ているうちに、1号は「そこはかとないオカシサ」がこみ上げてきて困った。

 廟の前での一連の儀式が終わると、クルリと向きを変えて正門の方へ行進(右写真)。行進のときの足はもちろん直角上げ
 観光客たちも至近距離で写真を撮りつつ一緒に移動していくが、このとき行進の邪魔をしそうになると、衛兵の周囲で目を光らせているエージェントっぽい黒服くん(右写真の左端の人物)にささっと排除される。 彼らは衛兵交代を滞りなく進行させるのが任務らしい。

 正門の手前で再び交替の儀式が執り行われ(左下写真)、最後は2人の衛兵くんが正門外のお立ち台?に上って微動だにせず構えたところで交代完了。 動けない衛兵くんの代わりに、例の黒服くんが軍服の乱れを直してくれる。まるでかいがいしい新妻のよう(?)。
 観光客はその横で次々に記念撮影。ガイドさんの話によれば衛兵はエリートで、容姿端麗であることも選抜基準の1つだそうなのだが、このときの衛兵くんたちは1人は確かにイケメンだけどもう1人は補欠合格レベルだった(爆)。
 そして観光客たち(含 1号)は、あまりにもロコツにイケメン衛兵くんの方の横で記念写真を撮りたがっていた…。


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