【廃墟マニヤ File070】
H遠部鉱山(秋田県)
(その2)
東北鉱山ツアーと称して、今回は秋田県にやってきました。高速のインターを降りて国道をしばらく走ると、分岐の先に目的の「H遠部鉱山」を発見!
いつものごとく一旦通り過ぎて、まず敷地の外から様子を伺うことにしました。
木々の間から見える建物は、比較的新しい、たとえば石灰工場などを思い出させる外観です。
色が褪せてペールオレンジになった壁の色が、なんとはなしに昭和を感じさせますね。
鉱山の横を流れる川の対岸にはこんな建物が。元は鉱山関係の施設だったような雰囲気です。
さて、いよいよ門のほうへ近づいていくと、なんとゲートが開いています。様子を伺うと移動式の飯場が設置され、ヘルメットを被った作業員の姿が見えるじゃないですか!?
「ここにも解体の魔の手が!?」
……衝撃を受けつつ、ちょうど門の外に出てきた作業員の方に挨拶をして、さりげなく話を聞いてみることにしました。
すると、どうやら手前の国道の橋を整備するためここに事務所を置いているとのこと。ほっとひと安心して、そのまま見学の交渉に移ります。
わざわざ東京から来たということをアピールしたのが効いたのか、外側だけならということで、なんとか敷地内への立入を許されました。
正面の建物は、鉱業事務所と選鉱場を兼ねたものだったようです。この鉱山で特徴的なのは山神社で、写真でわかるようにビルの屋上にあります。これは従来の鉱山には見られなかったスタイルで、合理化が進められていった鉱業の変遷の過程を今に伝える貴重なものといえるでしょう。
建物に向かって右側の様子。貯水タンクでしょうか? 階段は外されていて内部をのぞくことはできませんでした。
左手にあったシックナーを見に行ってみることに。
(続く)
(この頁最初へ)