【廃墟マニヤ File002】
M峰ロープウェイ(埼玉県)
(その3)
作業の人たちが去ったあと、気を取り直して、じっくりその姿を瞼とフィルム(じゃないですね。デジカメの場合CMOSセンサー? それともCFカード?)に焼き付けていくことにします。
あらためて駅舎を見てみると、さすが神社への参拝用の駅らしく、神社風の外観になっていますね。
この駅舎、途中建て直しがなかったという確認をとれなかったのですが、もしロープウェイが開通した1939年に建てられた最初の建物がそのまま残っているとすると、およそ70歳。仮に建て直しがあったとしても、使われなくなって40年以上の歳月が経っていることは確かです。
そんな古い建物の割にはかなり良い状態で、よっぽどしっかり建てられているか、聖域ゆえになにか特殊な力が働いているのかもしれません(そんなわけない!?)。
とはいうものの、斜面が崩れ、基礎が怪しい状態になっている部分もありました。
それでは中に入ってみることにしましょう。
ちなみにこの写真、傾いて見えるのは、建物自体が傾いているせいです。
……えー、すみません。ウソをつきました。たぶんカメラが傾いているだけでしょうね。
薄暗い建物の中に入ると、待合室でしょうか。正面に券売窓口らしき部分が残っていました。
細い縦の桟が、なかなかオシャレに使われていますね。
窓口の前に置かれている急須は、元々この駅にあったものなのか微妙な感じです。
逆に入り口側を振り返ったカット。窓ガラスがこれだけよく残っていましたね〜。
改札部分には、今ではあまりお目にかからない木の柵(ラッチというのでしょうか)が残されています。
改札の先に進むと、階段状になったロープウェイのホーム部分が見えてきました。なんかロープウェイというよりケーブルカーのホームみたいですね。
(続く)
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