【廃墟マニヤ File002】
M峰ロープウェイ(埼玉県)
(その1)
埼玉の山奥にあるM峰神社は「お犬さま」、つまり狼を奉る「御眷属信仰」の発祥(?)の地として有名ですが(とんまつりマニアの方には「ごもっともさま」の方で知られているかもしれません)、かつてこちらの神社に詣るには自動車道路の他に、麓のO輪から山の上の神社までをつなぐロープウェイが存在していました。
「いました」と過去形なのは、このM峰ロープウェイ、施設の老朽化等の理由で2006年5月に運行を休止。そしてそのまま2007年12月1日をもって廃止となってしまったためです。
さて、このロープウェイですが、廃止になる前から廃墟マニアの間では非常に有名でした。というのは、40年以上前に使われていたM峰山上駅(「鉄道廃線跡を歩く」の中で山上駅とあったのと、新しい駅と区別するためにこのように表記していますが、M峰山頂駅が正しい名称かもしれません)の旧駅舎が山の中に残っていたからです。
私がこのロープウェイ駅の存在を知ったのは、丸田祥三氏の写真によってなので、たぶん10年以上前になると思います。それからいつか行こうと思いつつ、いつものごとくそのままになっていたのですが、今年(2008年)の春、M峰ロープウェイ自体が廃止になってしまったという話をきき、そちらの様子もあわせて見るべく、ようやく重い腰をあげたのでした。
満足度:★★★★
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