【珍スポ観光 File038】
獅子の里の彩色彫刻(埼玉県)
(その2)
先日、十数年ぶりに埼玉県の鳥居観音を訪問したときのことです。真っ直ぐ帰るのも面白くないので、林道で山を越え、秩父を経由して帰ることにしました。峠を過ぎ、ようやく人里に出たあたりで、視界の端を何やら山里にそぐわない派手な色彩の物体がかすめたのです。
あわてて引き返した私が見つけたのは、道路沿いに並べられた、怪しい彫刻作品たちでした。
どうやら「昌安寺前」というバスの停留所が、彫刻作品展示のスタート地点(秩父市街側)のようです。
この「昌安寺前」バス停の一画には屋根がかけられ、村人が集まって、なにやら行っている様子。近づいてみると……
どうやら餅つきをしている模様です。
餅をついているヒゲの濃いおじさんの頭部は、木彫りですが……
性別不詳で、不気味な村人の顔の素材は布でした。ちょっと徳島の「かかしの里」を思い出す造作ですね。
こちらの第3村人が頭に被っている手ぬぐい、よく見たら般若心経手ぬぐいですよ!
この餅つきに何か意味があるのかと、小屋の横の張り紙を見てみますが、秩父歌舞伎のポスターで関係なさそうです。
あたりを見回していると、こんな看板を発見!
餅つきの理由は不明ながら、これらの作品、どうやら「獅子の里アートクラブ会」という団体が制作したもののようです(「クラブ」と「会」って、意味が軽くダブっているような気がしますけど……)。
(続く)
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