データサイエンティストの結論、中央銀行の警告、7月のバリュー投資塾、
ミイラになったミイラ取り、オンデックの久保社長、食品副材料専門商社のオーウイル、
「光通信の投資銘柄(2024年版)」音声データ
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ショートコラム(2024年7月)
■「光通信の投資銘柄(2024年版)」音声データ(2024年7月31日) |
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7月27日(土)に開催したバリュー投資塾「光通信の投資銘柄(2024年版)」音声データが出来上がりました。 光通信の投資銘柄に関するセミナーも、今回で4回目です。 1回目:光通信の投資銘柄 2回目:光通信の投資銘柄(2021年版) 3回目:光通信の投資銘柄(2023年版) あくまで私見ながら、個別銘柄の目利き力を高めるには、光通信のようなバリュー投資の達人が株主となっている投資先を自分なり分析し、「なぜ、この会社に投資しているのか」仮説を立てる作業を繰り返すことに尽きると確信しています。 ご購入を希望される方はメールにて、氏名、電話番号(メール不達など、何かあった際の連絡にのみ使用します)を記入してお申込みくださいませ。折り返し、振込口座のご案内をいたします。
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■食品副材料専門商社のオーウイル(2024年7月23日) |
光通信が投資している会社の中で、思わず「なるほど」と感心したのが食品副材料専門商社のオーウイル(3143)です。 大手商社と競合するボリュームゾーンを追わず、ニッチ分野でシェアナンバーワンを維持する戦略を採用してきました。 主なナンバーワン商品として、ビタミンC(国内シェア13%)、業務用殺菌乳(国内シェア4.6%)、トロピカルピューレ(14.5%)があげられます。 主要顧客である大手飲料メーカーからすれば、副材料の調達まで手間をかけていられないはずで、必然的にオーウイルから仕入れることになります。それゆえ同社は強固な顧客基盤を有しており、今後も安定した収益を期待できそうです。 私自身、同社に関しては全くノーマークでした。ひょっとすると、永遠に自力で見つけることはできなかったかもしれません。 光通信というフィルターを通じて、投資のヒントを得られることも多いです。 |
■オンデックの久保社長(2024年7月18日) |
光通信の投資銘柄に、オンデック(7360)というM&A仲介会社があります。7月5日付で大量保有報告書も提出されています。 早速、業績推移をエクセルにまとめてみました(下表)。数字を見る限り、経営が順調とは言い難いです。しかしバリュー投資の達人がそんな「負け組」に投資するはずがありません。 同社について調べているうち、目に留まったのがM&Aマーケットの理念なき膨張を食い止めるという記事です。久保良介社長の「漢」な発言が、ことごとく琴線に触れました。 このまま「理念なき膨張」を続けた先に、M&A業界の未来はありません。 M&A業界は国内有数の成長マーケットです。それ故に新規参入も多く、急拡大に伴ってモラルの低下が甚だしい状況にあります。 とにかく「M&Aが成約しさえすればいい」と考え、クライアントのために最善を尽くそうとしないM&A支援業者が後を絶ちません。 昨今のM&A業界に関して、私も久保社長に近い認識を持っています。そう遠くない将来「とにかく儲かればいい」という業者の淘汰が起こっても不思議ではない状況です。 そんな中で、同社は残存者利益を確保していくのではないでしょうか。それが光通信の狙いのようにも思えてきました。 【オンデック 業績推移】
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■ミイラになったミイラ取り(2024年7月16日) |
JKご愛用プリ機会社フリュー社長は、プリ機文化の救世主!?という記事にて、フリュー(6238)の三嶋隆社長が当時の状況を振り返っています。
ただ、この事業は最初は赤字続きで上手くいかずに苦労しました。そしてようやくヒット機が出て業績が上向いてきた、そんな折にオムロンはメインの事業に集中するためにプリ機から手を引こうとしたんです。そこに送り込まれたのが私でした。救世主として? いえ、潰す側の人間として(笑) でもいざ自分の目で見てみると、ビジネスモデルとしてとても素晴らしいものでした。しかも、社員たちがとても楽しそうに仕事していたんです。すっかり心を奪われた私は、ミイラ取りがミイラになり…当時のリーダーだった田坂が社長になる形で、’07年にフリューとして独立しました。 すっかり心を奪われたのは、どうやら田坂前社長と三嶋社長だけではなかったようです。現に同社の経営陣は、ミイラになったミイラ取り(オムロン出身者)で占められています。 【フリュー有価証券報告書 役員の状況】
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■7月のバリュー投資塾(2024年7月13日) |
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7月27日(土)に開催するバリュー投資塾のご案内をいたします。今回のテーマは「光通信の投資銘柄(2024年版)」です。 光通信の投資先には、一見、つまらない会社が多分に含まれます。また業績のパッとしない会社も散見されます。しかしバリュー投資の達人が買っているからには、何かれっきとした理由があるはずです。 ゆえに銘柄分析においては「なぜ、光通信はこの会社に投資しているのか」自分なりの仮説を立てることがゴールとなります。イメージ的には、ジグソーパズルを頭の中で解き明かしていくような感じです。 骨の折れる作業ですけど、粘り強く続けておくうちに「そうか。理由はこれだったのか」と謎が解けたります。「やった」と小躍りしたくなります。地道にこのルーチンワークを繰り返せば、投資家としての実力が上がるに違いありません。 ご参加を希望される方はメールにて、氏名と電話番号(列車が遅れた際など、非常時の連絡にのみ使用します)を記入してお申込みくださいませ。折り返し、振込口座などのご案内をいたします。 なお申し込みの締め切りを7月24日(水)とさせていただきます。まだ残席がございます。
ご注意:ケーススタディを盛り込んでいますが、銘柄推奨を行うセミナーではありません。
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■中央銀行の警告(2024年7月9日) |
7月5日付の金融政策レポートで、FRBが株式市場について言及しています。 バリュエーションはさらに上昇し、主要資産クラス全体でファンダメンタルズに比して高水準となった。 株式価格は予想収益を上回るペースで上昇し、株式リスクに対する報酬(フォワードPERの逆数と10年物国債の予想実質利回りの差)は2007年以来の最低水準に達した。 ちなみに日銀の金融システムレポートでも、ヒートマップの株価に過熱を示す「赤」が点灯しています。 私には、日米の中央銀行が揃って「株式市場は割高である」と警告しているように受け取れました。皆さんはどうお考えでしょうか。 |
■データサイエンティストの結論(2024年7月5日) |
『ジェイソン流お金の増やし方』を読みました。厚切りジェイソン氏の主張は、データサイエンティストであるニック・マジューリ氏の著書『JUST KEEP BUYING』とほぼ相違ありません。説明の平易な分だけ、本書のほうが万人向けといえそうです。 著者は17歳の時に、飛び級でミシガン州立大学に入学。卒業後、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校へ進み、エンジニアリング学部コンピュータサイエンス学科修士課程を修了しています。 また本書の冒頭にて、次のように述べています。 僕はもともとデータを調べること、そしてそのデータを基に一番効率よい方法で効果を得るということを大切にしています。投資においてもその考えは変わりません。 過去のデータ、著名な投資家たちの考えをベースに、毎日の仕事や家族との時間を犠牲にすることなくお金を増やす方法を導き出しました。 つまり厚切りジェイソン氏もデータサイエンティストであるわけです。二人の結論が一致するのも納得できます。 |
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