トライアル宝来店、ヤクルト本社、パーティーが始まったら我々は帰ろう、
逆張り派の投資チャンス、金融システムレポートのヒートマップ、投資の代償
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ショートコラム(2024年4月)
■投資の代償(2024年4月28日) |
『サイコロジー・オブ・マネー』から引用します 投資の代償とは、ボラティリティや恐怖、疑念、不確実性、後悔などに耐えることだ。 これらは、実際に投資を始めてリアルタイムでさまざまな問題にぶち当たるまでは、その存在に気づかないものばかりだ。 株式投資でけっこう辛いのが、新たに買った銘柄で直ちに含み損を抱えてしまうケースです。 「なぜ、もう少し待てなかったのか」と自己嫌悪に陥ったり、「何か、悪材料が潜んでいるのでないか」と疑心暗鬼になったりします。 そのくせ、含み益に転じた途端に「どうして、あそこでもっと買わなかったのか」と自分自身に腹が立ったりします。 投資はつとめて合理的に振る舞いたい自分を、もう一人のやたら感情的な自分が振り回そうとするゲームです。 |
■金融システムレポートのヒートマップ(2024年4月20日) |
日銀HPにて、金融システムレポート(2024年4月号)が公表されています。 この中で、個人的に注目しているのがヒートマップです(下図)。今回は「株価」に過熱を示す「赤」が点灯しました。2015年以来9年ぶりです。 ちなみに前回は、2015年後半から2016年にかけて、株式市場が調整局面に見舞われました。果たして今回はどうなるのか、株価の動向にも注目しておきたいです。 |
■逆張り派の投資チャンス(2024年4月18日) |
逆張り派にとっての投資チャンスを4つのレベルに分けてまとめてみました。 足元のような相場の高値圏においては、ある程度のキャッシュポジションを確保して、こういった投資チャンスを待てるようにしたいものです。 特にレベル4は狙ってみてもいいと思います。普段からウォッチリストを整備していれば、今年中に数回の投資チャンスをものにできるかもしれません。 【レベル1:大きな投資チャンス】 【レベル2:突発的に訪れるクラッシュ】 【レベル3:個別銘柄の一時的な悪材料】 【レベル4:個別銘柄で散見される株価の下落】 |
■パーティーが始まったら我々は帰ろう(2024年4月12日) |
『わが投資術 市場は誰に微笑むか』より引用します。 ニトリについては、我々の役目は2003年にはもう終わっていたのです。私は部下にニトリ株の売却の指示を出しましたが、その時こう言いました。「パーティーが始まったら我々は帰ろう」 この言葉に多少は救われたような気がします。かつてニトリへの投資で述べたように、私も清原氏とほぼ同じタイミングで、当時の主力銘柄であったニトリ株をすべて売却し、その後の大幅な上昇を逃してしまいました。 でも、これはバリュー投資家の宿命かもしれません。今後も人気が出て、もはや割安でなくなった持株は売ることになると思います。「パーティーが始まったら我々は帰ろう」と口ずさみながら。 |
■ヤクルト本社(2024年4月10日) |
2021年5月号の銘柄分析レポートでヤクルト本社(2267)を取り上げました。 当時の株価は2,660円(株式分割調整済)。120月(10年)移動平均線を下回っており、長期的な投資チャンスとも受け取れたからです。 【2021年5月号の銘柄分析レポートから抜粋】 その後「ヤクルト1000」の大ヒットもあり、2023年5月に5,215円の上場来高値をつけました。 ところがそこから反落し、足元では再び120月(10年)移動平均線を割り込んでいる状況です。さて二匹目のドジョウはいるのでしょうか。 【ヤクルト本社 月足チャート】 |
■トライアル宝来店(2024年4月4日) |
本日、3月21日に上場したばかりのトライアルHD(141A)が運営するスーパーセンター宝来店をはじめて訪れました。 私の地元奈良県では、学園前や生駒の高級住宅地を避けるように数店舗が出店しています。どうやらトライアルのメインターゲットは「生活に余裕のある層」とは違うような気がしました。 店舗の前で真っ先に気づいたのは、入口と出口が分かれていたことでした。ドラッグストアのゲンキーと同じ方式です。万引き防止策でしょうか。 スーパーセンターを名乗っている割に、店内はそんなに広くありません。イオンやオークワの大型店とほぼ同じです。 価格は大手スーパーより総じて安め、ゲリラ的な価格競争を仕掛けてくる地場スーパーといい勝負です。もっとも品揃えは地場スーパーより充実していますので、あちらこちらを見て回る余裕がなければ、トライアルが行きつけになりそうです。 肝心の客層ですが、成城石井のような高級スーパーとは明らかに異なりました。神戸物産(3038)の運営する業務スーパーに割と近い感じです。やはりトライアルのメインターゲットは「生活に余裕のある層」ではなかったみたいです。 さて、そろそろまとめに入りましょう。 初の現地調査を通じて受けた、トライアルの印象を端的に述べれば「生鮮食品も扱う、大きな業務スーパー」です。今後も消費の二極化はさらに進むでしょうし、より大きなパイは「生活に余裕のある層」の反対側に位置しています。 そう考えれば、同社の出店余地は大いに残されていると言えるかもしれません。 |
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