すしや刺身を毎日食べていれば健康になれるのでしょうか?
Q&ANo.11
欧米では「健康によい」という理由から、伝統的な日本食が流行しています。すしや刺身を毎日食べていれば健康になれるのでしょうか?
欧米で人気があるすしや刺身は伝統的な日本食であり、肉や油料理を多食する欧米人から見れば確かに健康的な食べ物といえます。しかし、すしや刺身を食べ続けるといった食生活では健康になることはできません。それどころか間違いなく病気を引き起こすようになります。
現在の日本では、すしや刺身を日常的に食べることができますが、そうした食事は、かつての日本人にとっては“ハレの日の特別なご馳走”でした。よほどのお金持ち以外は口にすることはできませんでした。長寿村においても、すしや刺身を食べることはめったになかったのです。すしや刺身を食べ続けるといった食生活をする人は、毎日のぜいたくな食事によって通風などを患うようになった、かつてのヨーロッパ貴族と同じような道を歩むことになります。
私たちが何よりも見習い真似るべきものは、かつての「長寿村の人々の日常の食生活」です。彼らの健康と長寿を支えていたのは“質素な庶民の食事”だったのです。こうした食生活を取り入れることが、ホリスティック栄養学における生活改善の基本なのです。