興奮状態の中で過ごす不自然な生き方が、現代人の心の病気を招いている
コラムNo.41
心の病気を引き起こす大きな原因が“神経の過剰興奮”です。現代では社会全体がスピードアップし、大半の人が毎日を忙しく、興奮状態の中で過ごしています。神経をすり減らし、クタクタの状態で一日の生活を終えています。大半の現代人には、一人になって静かに自然と触れ合う時間がありません。
「霊的存在者」である人間にとっては、静かに霊的雰囲気に浸る時間が不可欠です。それによって心と神経を休めることができ、霊的エネルギーが補充されるようになります。
ほとんどの現代人が、きわめて不自然な生き方をしています。不自然な状態に身を置いて、毎日を送っています。これでは心の病気を引き起こさない方が不思議です。心の病気の大きな原因は、不自然な生き方にあります。その結果、必要な心の休息や健全な睡眠をとれない状態にあるのです。
「自然界と触れ合う静かな時間」「一人静かに大霊(神)に話しかける時間」「霊的エネルギーを補充する質の良い睡眠」は、心の健康にとって不可欠の条件です。これらは“心の栄養素”と言うべきものですが、現代人はこうした必要なものをことごとく失っています。失っているどころか、“スマホ中毒”のように、あえて心をアンバランス(不調和状態)に陥れ、心の健康に決定的にマイナスとなるような生活を送っています。先進国の大多数の人たちが、単なる道具に過ぎないスマホなどの器械に振り回されるといった、人間として本末転倒した生き方をしています。
そうした不自然で不調和な生き方が、心の病気を招いているのです。