レッドタイガー・惨劇の虎(5)

 

 ミカエルのバケモノまであと数ミリのところまで・・・・

あと少し指を伸ばせば手が届く・・・・そんな間合いだった。

奴は瞬時に動き俺の視界より消えた・・テレポーテーションだ!。

次の瞬間俺は奴の背に負ぶさる格好で担ぎ上げられ、1番上の両手で顎を

2番目の手で俺の両腕を4番目の手は左右の太股をロックし、奴の3番目の手

そう・・・奴の手はレッドタイガーの・・男のシンボルである股間の膨らみを

確りと握って「レッドタイガーー。さっきはよくもよくもバケモノ呼ばわりし、

俺のお気に入りの宿主をズタポロに切り裂いてくれたなぁー・・・。

今度は俺がお前の体をボロボロの雑巾の様にしてやっても良いんだが

それでは面白くない・・・・・。さて、どうやってお前を玩具にするかなぁ?」

と言いながらも俺の股間を握った手を緩め様ともしない・・・・。

そして、奴はまるで胡桃を手の中で転がすように俺のモノを転がしだした。

「イッテェーーーーーーーー。こ、このバケモノヤロー手、手を放せー。

俺のはお前たちバケモノに触らせる為に在るんじゃねぇー!!」と力んだが

奴は面白がって、手の中で段々と形が変わり硬さが増して行くのを感じていた。

 

 「正義のヒーロー等と気取っても所詮は人間の男・・・・。

ここを弄ばれると言葉とは裏腹に体は正直に反応するな。ガハハハハ・・・・」

と奴の濁声の笑いが響く。

奴は俺のシンボルを鷲掴みにしながら「レッドタイガーよ、今度はこんなのは

どうだ?」と言いながら建物の天井近くまでジャンプすると個々の手で握っている

俺の体を力いっぱい引き締め出し激しく床面に着地する・・・・・・

その衝撃がモロに俺に伝わってくる・・・・・・

「ぐわぁぁぁぁ・・・・、ああぁぁぁ・・・・・・。

ほ、骨・・・・・・、がぁ・・・、ぐうぅぅぅぅ・・・・・・・、うおぉぉ・・・・」

と悶え声が俺の口から漏れ出る。

奴は「どうだ?、俺様の得意の地獄攻めミカエルバスターを食らった感想を

聞かせてくれよ。ガハハハハハハ、まさかヒーローがたった一撃で

気絶なんてしないよな?」と言いながら5度、6度と繰り返し繰り返し

この技に俺は苦しめられる。

俺の全身の間接はボキボキ、ミシミシ、と情け無い悲鳴を上げ始めていた。

 

 遠のく意識の中で何とかこのピンチを切り抜ける事を模索していたが、

奴はそんな俺の希望を打ち砕き嘲笑う様に言った。

「お前はまだ気がつかないのか・・・・。愚かな奴だ・・・・。

お前が今掛けられているこの技に・・・・・・?」

やや間があり・・・・・

俺は「ま、まさか??・・・・・これは、何時も俺自身が妖獣司祭達を冥界へと

送り返してきたスペシャルホールドの〈マッスルバスター〉なのか????」

と、思わず技の名前が口を突いて出た。