熊野古道 中辺路 小雲取越 熊野古道とは 新宮市の熊野速玉大社と田辺市の熊野本宮大社。そして那智勝浦町の熊野那智大社。これら熊野三山を詣でる路が「熊野古道」です。熊野古道には伊勢神宮から熊野三山を目指す参詣者が歩いた「伊勢路」。田辺市から東に分岐する「中辺路」。高野山と熊野本宮大社を結ぶ「小辺路」。「吉野・熊野」と熊野三山を結ぶ修験道信仰の道「大峯奥駈道」。紀伊田辺から海岸線を歩く「大辺路」。京都・大阪と熊野を結ぶ「紀伊路」など6つのルートがあります。新宮市には中辺路(大雲取越・小雲取越・高野坂・川の熊野古道)など4つの古道が通っています。(新宮市観光協会HPより
中辺路 田辺から東に紀伊山地に分け入り、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社を巡拝するルート。平安時代から鎌倉時代にかけて、上皇・貴族たちが熊野三山を目指した「熊野御幸」では公式参詣道として使われました。道中には九十九王子と呼ばれる神社があり、古の人たちはそこで休憩したり歌詠みを行ったりしたそうです。新宮市内には山道の「大雲取越」と「小雲取越」、新宮市と熊野那智大社を結ぶ海辺の「高野坂」、そして熊野川を川舟で下る「川の熊野古道」の4つの中辺路が通っています。(新宮市観光協会HPより
小雲取越 小雲取越と大雲取越の中継点・小口で一泊し、熊野本宮大社に近い請川を目指す山道。大雲取越とは打って変わって、杉と檜が混生する比較的自然林に近い森の中を歩きます。アップダウンの激しい箇所はあるものの、途中、絶景ポイントの百閒ぐらなどもあり、全体的に快適な尾根道ハイキングが楽しめます。(新宮市観光協会HPより
 今回は、コース名「08.熊野古道 中辺路 小雲取越【上級者】」のオプショナルツアーに参加して歩きました。
 観光バスで小和瀬のバス停に着きました。全員で30人なので2班に分かれて歩くことになりました。  ここには昔は渡しがあったそうで、小和瀬渡し場跡の説明板があります。
 小和瀬橋を渡り、対岸の住宅の間の石段を上ります。中辺路の標識は500mごとにあります。小雲取越の最初の標識は30番で、54番までの約12㎞の行程です。間もなく尾切地蔵があります。尾根の切れたところの意だそうです。
 石積みの階段が続きます。  しばらく登ると展望が開け、赤木川の河原が見えます。
 石畳の坂道を登り、スギ林の道をしばらく進むと桜茶屋跡に着きました。小和瀬のバス停から40分ほどです。ここには明治末まで茶屋があり、庭さきに山桜の大木があったことから名付けられたそうです。東屋もあり、展望が開けています。
 桜茶屋跡からは急な登りになります。一番の難所だそうです。  桜茶屋跡から20分ほどで36番の道標です。ここが今回の最高地点、466mの桜峠です。
 桜峠で記念撮影です。とげの先で馬酔木の花が咲いていました。道端には三界万霊の供養碑が建っています。
 なだらかな道が続き、茶屋跡や関係者の墓などが幾つかあります。石堂茶屋跡には東屋もあり、休憩スポットになっています。  しばらく行くと賽の河原地蔵が祀られています。積まれた石は巡礼中に亡くなったものへの供養だということです。
 桜峠から1時間10分ほどで林道に出合います。林道を少し下るとトイレがある展望の開けた場所に出ます。ここで山又山の景色を見ながら30分ほどの昼食休憩です。空がきれいでした。
 休憩の後、再び上り坂です。林道から25分ほどで百間ぐらに着きました。ぐらとは高い崖のことをいうそうです。小雲取越随一の眺望ポイントです。
 百間ぐらからのパノラマです。遠く真中あたりに見える三角錐の特徴的な山は野竹法師という971mの山です。更に右の方は、果無山脈の山々です。「はてなし」と読むそうで、1,262mの冷水山を最高峰に、大和と紀伊の境をなす峰です。しばし、絶景を楽しみました。
 百間ぐらを後にします。このあたりから歩きやすい尾根道になります。百間ぐらから25分ほどで万才(ばんぜ)峠の分岐です。ここで熊野古道伊勢路と分岐します。緩やかな下りが始まります。
 もうすぐ請川です。民家の間の階段を下ります。左に行くところをショートカットしてバス停に向かいます。観光バスが待っています。万才峠の分岐から1時間5分ほどで終点です。万才塔がから1時間5分ほどで下地橋バス停に着きました。公衆トイレに寄って、観光バスで熊野本宮大社へ向かいました。
 熊野本宮大社に着きました。ここで案内をしてくれた語り部さんとはお別れです。有難うございました。
 熊野本宮大社は、昭和56年12月以来となります。この石段は何となく覚えていました。158段あるそうです。
 左から、①夫須美大神②速玉大神③家津美御子大神④天照大神⑤結ひの神です。お参りは、③→②→①→④→⑤の順だそうです。
 1時間ほど滞在して、観光バスでにっぽん丸に帰りました。
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