印西・谷津田だよりの11ページ

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2005 1.24	◎『今って、ホトトギスの声が聞こえるの？』　朝のＮＨＫ・ＴＶの連続テレビ小説「わかば」を見ている方いらっしゃいますか。今日の放映は、わかば（主人公）の弟・光と従兄弟・慶太の高校卒業期の場面でした。その中で、気になったのは、何度かホトトギスの声（キョッキョ、キョ、キョ、キョ・・・）　がしていました。いくら南の宮崎でも３月には鳴かないと思います。何せ、ホトトギスは、夏鳥ですので。見ていた皆さん、気がつきませんでしたか。	◆ホトトギス…ホトトギス科の野鳥。時鳥とか不如帰とも書く。夏鳥として九州以北に渡来する。托卵習性をもち、ウグイスに托卵する。鳴き声は、「てっぺんかけたか」とか「特許許可局」と聞きなされる。 ◆クイズ　「子規」と書いて、何と読むでしょう？　ヒント…鳥の名前です。この鳥は、この漢字のほかに何通りもの漢字が当てられています。今回の里山でのお目当ての鳥です。・答えは、ここをクリック
2005 1.30	◎『梅に鶯！』って本当？　今朝の朝日新聞の声の欄に「庭にウグイス・春を見つけた」という横浜市の主婦の方の投書が載っていました。　自宅の庭木に輪切りにしたミカンを刺し、やってきた小鳥を窓越しに見て楽しむというほのぼのとした文でした。　でも、文を読んでいて、ふと疑問に思ったのです。それは、「若草色（ウグイス色）のウグイスが、」と書いてありました。　日本は、昔から蒔絵や屏風画に花鳥風月というテーマで多くの花や野鳥が描かれていました。その中に梅の木にとまる鳥が描かれている物がありました。　歌の世界にも「梅に鶯」という言葉が遣われていました。これらのことから、梅花にやってくるウグイス色の鳥を「ウグイス・鶯」と思っている方が多いようです。　実は、この投書に出ていた若草色の小鳥は、ウグイスではなく、おそらく「メジロ」だと思います。　蒔絵や屏風に描かれている梅の花をつついている鳥もメジロです。　ウグイスは、茶褐色の地味でほとんど藪の中で過ごし、目立つ所にはあまり出てきません。 ◆ウグイス…ヒタキ科の小鳥。全国に留鳥としてすむ。茶褐色の体、淡い眉斑。冬は、市街地の庭にも現れるが、茂みの中を動き回って虫を探す。冬は、木の実を食べることもある。	【印西市小倉台在住Ⅰさん撮影】 ◆メジロ…メジロ科の小鳥。全国に留鳥としてすむ。スズメより小さく暗黄緑色、いわゆる鶯色で市街地の公園や民家の庭にも現れる。昆虫も食べるが、ツバキやウメ、サクラの密を吸いにくる。ウメの木に描かれているいわゆる鶯色の小鳥は、本種である。 ※ウグイスのさえずり（初鳴き）を聞いたら連絡下さい。
2005 2. 2	最高温度が１０度以下の日が、今日で５日連続しているとＴＶで言っていた。道理で、外は寒い訳ですね。 ◎『草の先に褐色の小枝が・・・・？？？』　トクサの先端に茶褐色の小枝がくっついている？でも、近づいてよくよく見ると、羽もある、足もある、そして目もありました。　実は、この茶褐色の小枝に見える物は、越冬中のイトトンボ・ホソミオツネントンボだったのです。よほど、気をつけて見ないと見逃してしまうほど、トクサの枝にとけ込みマッチしています。これでは、小鳥も気がつかないでしょう。なにか、見つけて得をしたような気になりました。	ほとんどのトンボは、幼虫（ヤゴ）か卵で越冬します。しかし、このホソミオツネントンボは、成虫（トンボの形）で越冬するのです。図鑑では、知っていましたが、本当に越冬している姿を見たのは、初めてでした。写真が、撮影したお見せできないのがちょっと残念です。 ◆ホソミオツネントンボ…アオイトトンボ科、成虫で年を越すイトトンボ。越冬中は目立たない褐色ですが、春になるときれいな青色になる。３４～４１㎜　漢字で書くと、細身越年蜻蛉です
2005 2. 2	ネットで見つけたサイトを開いて下さい。 http://www.biology.tohoku.ac.jp/garden/aobayama/49-otunen.html
2005 2. 9	立春を過ぎた日の寒さを余寒というそうですが、まだまだ寒いですね。インフルエンザＢ型が流行っています。みなさん、お互いに気をつけましょう。 ◎『クマンバチって？』　子どもの時に、クマンバチには、気をつけろ！と教わりました。少し、昆虫が分かるようになった時、なんか変だなあと思いました。其れは、クマバチとは、まるまっこく黒いがいっぱい生えているミツバチ科のハチなのです。大形ですが、案外おとなしいハチです。そこで、よく調べて、分かったのですが、クマンバチとは、クマバチ（熊バチ）のことを指す他に、あのこわーいスズメバチの俗称だったのです。　千葉県で、普通クマンバチといえば、スズメバチを指すのでした。それで、納得しました。　先日、ＴＶでスズメバチの生態について放映していました。大きな巣を作るキイロスズメバチの生態をやっていましたが、冬は次期女王蜂以外は、全て死んでしまいます。ですから、冬期に樹の根元や小屋の屋根裏などにそっと冬越しをしているハチがいましたら、其れは次期の女王なのです。女王バチを見つけたら触らずに教えて下さい。	【写真はオオスズメバチ】　　　 ◆キイロスズメバチ…スズメバチ科のハチ。軒下や崖、橋の下などに大きな長円形の巣をつくる。樹液に集まる。庭木などの中に巣を作るのは、似ている種のコガタスズメバチである。
2005 2.17	インフルエンザが、流行っていますが皆さんいかがですか。このところ一日おきに冬と春が交互に来ているようで、私も体調を崩してしまいました。 ◎『７４８…なんと本埜村の白鳥の里に来ているハクチョウの数です。』　先日の日曜日に人を案内して、本埜の笠神に飛来している白鳥見学に今冬初めて行ってきました。「居ました。居ました。」双眼鏡で数えたら６５０位で分からなくなりました。そしたら、看板に現在数の表示がありました。　　平成4年にたった6羽が、やってきた。とても警戒心が強く餌をやっても近づいてこなかったということでした。いまでは、一日2回の給餌の時に一斉に集まってくるのが考えられなかっとようです。ここまでになるための守る会の人たちのご苦労には頭が下がりました。	◆守る会の人達のご苦労は、さておき一つ、私の考えをほんの少し述べたいと思います。これだけ、多く集まると次の2点で問題があると思います。 ①一つは、ウイルス等に因る感染症の危険です。1箇所にこれだけ多く集まると感染症の危険性も増すのでは、ないか。 ②もう一つは、もっぱら給餌に頼っているハクチョウたちの子育てに問題が出てくるのではないか。野生の厳しい状況のなかで餌を得ることは、子どもに対する生き抜くための教育なのです。子育て段階でこの、厳しさを教えられていないハクチョウたちの将来が気になります。以上、皆さんはどう思いますか。
2005 2.28	『上空をタカが飛んだ！』 ◎子ども達と「鳥合わせ」をして、帰途についたその時でした。上空をカラスが一斉に羽ばたいていた。ざっと、15～20羽は、居そうだ。　その、カラス達は、一点に向かっていた。そこには、カラスより随分小さいくスマートだが、威厳のある勇壮な飛び方の猛禽が居た。　ひらひらと羽ばたき、まっすぐに飛ぶ。その繰り返しであった。この鳥は、タカ目ハヤブサ科の鳥、「チョウゲンボウ」でした。場所は、松戸市と流山市の市境を流れる富士川の上空のことでした。	このチョウゲンボウは、印西の企業庁の上空や印西の谷津田上空でもよく見られる猛禽です。 ※タカは、案外皆さんの上空を飛翔しているのかもしれませんね。気がつかないだけかもしれませんよ。 ◆チョウゲンボウ…タカ目ハヤブサ科の鳥。全長オス30センチ、メス32センチ。ハヤブサ類の中でもっとも尾羽が長く見える。ヒラヒラと飛び、停空飛翔（ホバリング）を行い、急降下して獲物を捕らえる。　本来は、海岸や川岸、山地や丘陵などの崖の窪みを利用して集団で営巣する。しかし、近年市街地のビルやベランダなどに営巣する例が増えている。
2005 3. 5	昨日の降雪により、今日は骨休めの一日となりました。まだ、悪い風邪が流行っていますが、皆様如何お過ごしですか。 ◎『啓蟄や蚯蚓の紅の透きとおる』　この句は山口青邨です。蚯蚓は、ミミズです。地中で冬ごもりしていた虫たちが春の到来を感じ、地上に這い出してきた様を詠んだものと思います。	今日、5日は暦の二十四節気のひとつ「啓蟄（けいちつ）」にあたります。陰暦の二月の節。意味は、冬ごもりの虫が這い出る。　ＴＶのニュースでも、立ち木に巻いた菰をはずし、火にくべている様子を放映していました。私も、雪がとけたら虫探しをやってみよう。 ◆山口青邨（せいそん）…俳人。本名、吉郎。盛岡生まれ。（1892～1988）高浜虚子に師事。句集「雑草園」「雪国」「冬青空」など。
2005 3. 9	『春告げる農鳥現れる』　今日のＴＶのニュースで農鳥（のうどり）が現れたと言っていました。　山肌の残雪が鳥のような姿に見える「農鳥」が、8日、富士山八合目付近に現れたそうです。　農鳥は、春の訪れを告げるとされ、昔は、この形が現れるのを合図に農作業に入ったということです。今年の形は、鳳凰のように見えるそうです。　昨日は、千葉ＮＴ中央駅前の空き地の上空をヒバリが囀っていましたし、公園のベンチ下にあったバケツの底裏には、ワラジムシが見られました。いよいよ全国的に春ですね。　これから、谷津田が面白い時です。「谷津田へ出かけませんか」	◆ワラジムシ…ワラジムシ科の昆虫。殆どの人は、ダンゴムシと間違っているようです。この虫は、一寸見には、ダンゴムシに似ているが、体が、平べったく触っても丸くならない。 ◆ヒバリ…ヒバリ科の小鳥。はるか空高くで鳴く。草地の地面に巣を作る。ニュータウン駅近くでのさえずりは、昨年より遅いようです。
2005 3.15	◎『今年は、一個もならないよ。(-_-;)』　家のそばの公園を歩いた。樹木がすっきり（？）していた。例年、年度末になると公園の樹木や街路樹に造園屋さんが入るのだ。市も予算を残してはいけないのでしょうね。　確かに、スッキリしてきれいにはなったようです。でも、昨秋、随分収穫した「スダジイ」の木も丸坊主だった。スダジイは、昔から「シイの実」と呼ばれ、炒ったり、生のままで食べられてきたドングリです。皆さんもきっと食べたことがあるのではないでしょうか。炒って食べると甘く香ばしく美味しいですよね。　昨秋は、この公園を通るたびにポケットに詰め、炒って食べたり、子供会や自治会の散策会の折に子ども達に食べさせたものです。	この種は、ドングリが成長するのに２年かかるのです。ですから、今、既に小さいドングリの赤ちゃんが枝先にあるのです。それを樹形を整えるためきれいに剪定してあり、今年は一粒も出来ないようです。　もっとも、いっぱいできても拾う人も居ないでしょうし、食べられることすら知っている人は少ないのでしょうね。せめて、全ての枝を剪定せず、一部を残しておくという配慮も欲しいなあ。　そんなことを考えているのは、私くらいですかねー。皆さんは、いかが思いますか。 ◆スダジイ…ブナ科シイノキ属。果実は食用となる。また、材は椎茸のほた木に利用。近似種に葉が小さくて、ドングリの形が異なるツブラジイがある。
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