映画大好き!


ぼくは怖くない........
  ☆2004

イブラヒムおじさんとコーランの花たち
雲の向こう、約束の場所
いま、会いに行きます
911ボーイングを探せ
ハウルの動く城
2046
東京原発
永遠の片想い
アメリカンスプレンダー
純愛中毒
スゥイングガールズ
ヴァイブレータ
父と暮らせば
華氏911
下妻物語
シュレック2
スキャンダル
チルソクの夏


金色に広がる麦畑の中で、無邪気に遊ぶこどもたち。
ひとりの少年、ミケーレが、穴の中に鎖で繋がれた少年を 発見する。
無邪気な子供の時代から、世界の負の部分を知って、そこに足を踏み入れてしま う少年の葛藤。
でも、逃げずに立ち向かっていった時に、新しい地平が開ける、 という希望を、ミケーレが全身で表してくれている。
お互いに警戒しながら近づいていって、心が通い合った瞬間の ふたりの笑顔の美しかったこと!
人と人との心が通う。これは奇跡だ。けれど、この奇跡の力を信じられれば、 もう怖がらなくてもいい。
ぐんぐんひっぱってくれる運びと、最後近くの衝撃のシーン、美しい映像、子供 たちの表情など、とても映画らしいつくりの、「映画を観た」という満足感が得 られる映画。

2003年 イタリア
監督 ガブリエーレ・サルバトーレス
原作・脚本 ニコロ・アンマニーティ
出演 ジュゼッペ・クリスティアーノ マッチア・ディ・ピエッロ
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スィミングプール
誰も知らない
白いカラス
カルメン
レディーキラーズ
世界の中心で愛を叫ぶ
ロストイントランスレーション
ぼくは怖くない
ジョゼと虎と魚たち
アタックナンバーハーフ
ディヴォースショー
幸せになるためのイタリア語講座
oasis
恋愛適齢期
25時
ほえる犬は噛まない
たそがれ清兵衛
嗤う伊衛門
半落ち
ブルース・オールマイティ
アイデン&ティティ
月曜日に乾杯
ファインディング・ニモ
ラストサムライ

ジョゼと虎と魚たち........


見終わった後、せつないけれどとてもいい恋愛をして、それが終わった時のよう な 哀しさとある種の満足感と、淋しさと愛しさで、いっぱいになった。
妻夫木もとてもいいし、池脇千鶴が、すごくいい。
ジョゼの、大阪弁のせりふが印象的。
妻夫木の表情が、魅力的。
だし巻き卵がおいしかった時、ジョゼが初めて笑ったのを見た時、わがままを言 うジョゼが一瞬重く感じられた時、あんなやつはこの世にひとりしかいなかっ た、と悟った時・・。それぞれの表情が素敵。
ジョゼが、恒夫との関わりを通して、海の底のまっくらな世界から、広くて明る い世界に出られたことを、池脇が、身体全体でよく表現している。
今の若い人らしいせりふが、随所でとても心に響く。
脚本の力なんだろう。
2回観てしまったけれど、次のせりふを予想できても、少しも飽きなかった。何 回も見たくなるような、不思議な空気のある映画。
・・・・・・・
この映画に恋をしてしまったので、全然冷静な感想が書けない(^^ゞ
死ぬ間際に、過去のなつかしい場面を思い出す時に、あの路地裏の夕暮れの場面 を思い出してしまいそう・・。

2003年 日本
監督 犬堂一心 脚本 渡辺あや
出演 妻夫木聡 池脇千鶴
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oasis........


韓国映画はすごい! と前から思っていたけれど、もうこれは すごいなんてものじゃない。
日本の俳優でこういう演技をする人はひとりもいないと思う。
同じ イ・チャンドン監督の「ペパーミントキャンディ」で さわやか系の青年を演じていたソル・ギョングが、 同じ人だとわかっていても全く人格の違う別人だとしか見えないほど、 役になりきっている。
ヒロインのムン・ソリの、ヴェネチア映画祭で新人俳優賞をとった演技は もちろんすごい。
映画や演劇において、確かな演技力がこんなにも表現の力になるんだ、と あたりまえのことを改めて思った。
誤解されそうな言い方になるけれど、障害者であろうと、人格障害者であろうと 誰かをたいせつに思う気持ちは、人間として、まったく同じなんだ、という あたりまえのことを、真正面から表現している。
いや、真正面、という表現では足りない。つきぬけてしまっている。
二人の愛が、痛い。すごい。そして、美しい。

2002年 韓国
監督・脚本 イ・チャンドン
出演 ソル・ギョング ムン・ソリ
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嗤う伊衛門........


原作の京極夏彦の世界を、とても良く実現している。
お岩の小雪がいい。美しい話。
「伊衛門さま、うらめしや・・」と泣くお岩の哀しさが 胸に迫る。
映画館で、隣の席の若い男の子が泣いているみたいだったのが、 なんだかちょっと嬉しかったりした。
エンディングの、俯瞰で四谷を見下ろすシーンが印象的。

2004年 日本
監督 蜷川幸雄
出演 唐沢寿明 小雪 香川照之 椎名桔平
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ブルース・オールマイティ........


こういうハリウッド映画は、大好き! 大笑いした後で、 ぐっと泣かせる場面があって、すごく気持ちのいい涙が出る。
笑いを自由に繰ることが出来たら、すごく表現の幅が広がるんだな。
ジム・キャリー、あんまり好きじゃなかったんだけど、見直した。

2003年 アメリカ
監督 トム・シャドヤック
出演 ジム・キャリー ジェニファー・アニストン モーガン・フリーマン
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アイデン&ティティ........


みうらじゅんの伝説のコミック、完全映画化、とある。
そのコミックは知らなかったけれど、70年代を 彷彿とさせる設定で、なにやら複雑な気持ち。
なつかしいような、あんまり触られたくないような。
あの頃の若者の固さや不器用さが、うまく出ている。
ボブディランの曲の歌詞が、おもしろい形で挿入されていて それがとても効果的。
ボブディランの曲、また聴いてみようかな、という気にさせる。
マドンナ役の子(麻生久美子)の清純さが、はまっている。

2003年 日本
監督 田口トモロヲ  脚本 宮藤管九郎 
出演 峯田和伸 中村獅童
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月曜日に乾杯........


家族から離れて一人で旅に出た男の話し。
 わたしも一緒に休暇で旅行に行ったような、  ずっと旅に出ているみたいな気持ちで観ていた。  ゴンドラに乗って、垣根越しに修道院を覗き込むシーンで  美しい教会音楽のコーラスが鳴っていた。いい!
 やっぱりこういう音楽はこの景色に似合うなぁ。

2002年 フランス=イタリア
監督 オタール・イオセリアーニ
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ファインディング・ニモ........


よかった!観終わってすごくやさしい気持ちになった。あったかい涙がいっぱい 出たし。こういう映画を一緒に観て一緒に泣けたら、それだけで恋人になれそう な感じ。片想いの人を無理やり誘って一緒に観たら、きっといいことがありそ う。わたしはひとりで観たけど^^;
吹き替え版だったけど、充分おもしろかった。もちろん字幕もいいだろうけど。 木梨も室井滋もすごく味があるし、ニモ役の子役(?)も上手。
ひとつだけ残った卵を、お父さんがそうっと抱いてなでるところで、もう泣いて しまった。単純な話なのに、誰かが誰かのことをすごく大事に想う、とか、絶対 あきらめない、とか、何故だか一緒にいると嬉しくなる、とか、そういう普通で 大切なメッセージがどんどん伝わってくる。棘や嫌味の無い、あったかい笑いに 満ちていて、画面もきれい。
こんなにいい映画を作ってしまうアメリカと、「世界の警察」「力が一番大事」 とか勘違いしているアメリカが、どうも一致しない。どっかボタンを掛け違って いて、それにみんなが気づいたら、すとんと情勢が変わるんじゃないか・・。そ んな幻想を抱いてしまった。

「お父さんクマノミが、鮫と闘ったりくらげの大群を潜り抜けたりしながら、息 子のニモを探してるんだって!」という噂が、魚たちや鳥たちの間で次々広がっ てゆく場面で、本当に大切なメッセージが、こんなふうに広がっていって、世界 が良いもので包まれる日が来るといいなぁ、と思ったら、なんだか胸がいっぱい になった。本当にそういう日がくるといいなぁ・・。

2003年 アメリカ
監督:アンドリュー・スタントン
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ラストサムライ........


えーと・・・^^;確かにアメリカがこんな風に日本を題材にしてこんなスケー ルの映画を作っちゃったのはすごいと思う。今までのこのたぐいの映画に比べ て、日本人が見ても違和感が無い、というのも、まぁそうだと思う。(いや、と ころどころ、「そんなはずは無いでしょー」「これ、どこ?」っていうところは もちろんあるんだけど)
それと、この時代のこういうことって、日本人でもあまりよく知らなくて、「そ うか、そうだよなー、今まで何百年も続いていた武士、という身分を、否応無く はぎとられる人たちの想いは、さぞ辛いものがあっただろうなぁ」とも思った し。
じーーんとする場面もつぼを心得ていて、どっぷり入れれば大泣きするような作 りになってるんだけど、残念ながら全然入れなかった。
ちょうど「タイタニック」や「アルマゲドン」を観た時と同じで、ぬるい涙は出 るんだけど、心の中が何も動かなかった。

理由その1。スケールが大きすぎる。大げさすぎる。これが同じストーリーで もっと小ぢんまりと丁寧に作られた映画だったら、わたしは大泣きしたかも知れ ない。渡辺謙も小雪もなかなかいいし、明治天皇役の中村七之助も、演技は下手 だけど「きっと明治天皇ってこんな感じだったんじゃないかな」と思わせる、い い空気を出してたし。

理由その2。さっきは違和感がまぁ、無い、と書いたけど、やっぱり違和感はか なりあった。日本人はこの場面でこういう心の動きをするはず、武士道はこうい うものであるはず、お金と身分が好きな役人はこういう奴であるはず、という、 ハリウッド映画独特のステレオタイプな捕らえ方が鼻につくし、その割りに、こ ういう人たちがこんなに英語を話せたはず無いよー、っていう違和感は、やっぱ りあるし。
あり得なくても、もっと描きたいことを突出させて表現してくれれば、それはそ れで面白いと思うけれど、違和感が無いように努力するあまり、表面的な捉え方 以上に、内面に踏み込めなかった、っていう感じかな。

戦闘シーンのスケールの大きさに、却ってしらけてしまって、「こんな大勢の人 たちや馬たちを使って、一体いくらぐらいお金がかかるんだろう」とか「CGは 使ってないのかな」とか、そんなことを考えて見てしまった。 ひとつ思ったこと。アメリカ人って、天皇のような絶対的(であるかのよう)な 権威が、密かに羨ましいのかな・・・。民主国家の理想みたいに一応思われてい る国が、実は、すべてを捧げたくなるような絶対者の存在に憧れてるとしたら、 かなりこわい。彼らはそういう風に意識してはいないかも知れないけれど。

2003年 アメリカ
監督 エドワード・ズウィック
出演 トム・クルーズ 渡辺謙 真田広之 小雪 中村七之助
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