3. その他 ◇
目次:
チャット RPG で気をつかうところ / 0. 用意するもの / 1. サイコロの出目の表示と保存 / 2. 混乱しない発言 / 3. その他
人間同士の RPG とチャット RPG では, その雰囲気が若干異なります。
その場のノリというものが違うのです。

普段の人間同士の時と違って, きちんとキャラクターを演じてやらないと,
地に足のついてない, なんだか浮き足立ったゲームになってしまいます。
せめて, キャラクターの台詞くらいは事前に固定しておいた方が良いかも知れません。
(あとでログを読んだ時に, 自分が二人も三人もいるように見えてしまいます)

チャットという性質上, ダンジョンシナリオは難しいと思えます。
紙に図を描いて説明することができないからです。
(特に, 自然洞窟などの規格化されていない複雑な地形が舞台の時)
(開始当時はそうでしたが, いまは自作ツールでダンジョン探索シーンに対応しております)

視覚的情報を, 文章だけで伝えるのはとても困難な作業です。
百聞は一見にしかずの言葉が示すように, 見せればすぐに伝わる情報でも,
それができない状況ではそうもいきません。
インターネットを使った様々な画像処理技術に長けていれば,
いくらか, あるいはそれ以上に問題を解決できるかも知れません。

ダンジョンものが難しいのならば,
チャット RPG におけるシナリオの基本コンセプトは,
人と人とのコミニュケーションを基盤とするシティアドベンチャーや,
視覚に頼らない文章による謎解きものが一般的になるかもしれません。

コミニュケーションが必要になってくると言うことは, 自ずと,
PC の個性もはっきりさせておかなければなりません。
さもなくば, 単なる情報収集ゲームになってしまいます。
コミニュケーションが大事なので,
PC のきちんとした明確なロールプレイも重要になってくるといえます。

普段の人間同士の RPG では, こっぱずかしくてなかなかできなかった,
キャラクターのロールプレイを重点的に行うこともできます。
というか, PC の台詞でその PC の個性を表現できるように気をつかわないと,
誰が喋っているのかわかりません。
薄っぺらい数字だけの存在になってしまいます。

がしかし, 人間同士の場合でもそうであったように,
ゆきすぎた役割演技は,
自分は楽しくても他の参加者が不快に思うことも有り得ます。
やはり限度というものに注意を払わなければなりません。


ウェブに通じた友人がいれば, その人に,
ウェブを使ってみんなにイメージを伝えることができるかも知れません。
シナリオの準備段階で場面事の挿し絵などをスキャナでとりこんだり,
CG を使ってイメージを用意したりして,
実際のゲームでそのシチュエーションに遭遇したら,
そのイメージの置いてある URL を参加者に配り,
彼らに見てもらうことができるかもしれません。
また, 戦闘時の微妙な位置関係の視覚的把握にも役立つでしょう。
(戦闘シーンも, いまは自作ツールで対応しております)

チャットは, ネットワークを介してコンピュータで会話するものです。
コンピュータが介在しているので, 記録を残すことが非常に簡単にできます。
「ログを残す」というたった一つのコマンドだけですむのです。

また, 記録を簡単に残せるということは,
あとから簡単にその記録を参照することができるということでもあります。
実際のゲームを終えてから,
その回のゲームで何が起きていたのかを客観的に捉えるために読み返すこともできます。

ゲーム中だったが故に見落としてしまったヒントも,
冷静になったいま, 改めて考え直すこともできます。
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