今出川から丸太町通りまでの間にはたくさんの寺が点在している。一条通りには大将軍八神社があり、この辺りは大将軍商店街になっている。
 一条通は妖怪ストリートとも呼ばれ、平安京の昔から道具や傘、鍋釜などが妖怪に化けて行進するという「百鬼夜行」の伝説がある。

 丸太町通りの手前に通称「達磨寺」と呼ばれる法輪寺がある。ここへは、親戚の家が近いこともあって、お祭りの日以外にも年に何度か訪れる。
 四条通を渡ると嵐電(京福電鉄)と交差する。五条の手前に市立病院があり、ここを通ると長男が生まれた頃のことを思い出す。長男は帝王切開で、かつ未熟児で生まれてきたので、しばらくの間保育器に入っていた。父親になりたての自分は、毎日のように仕事帰りに病院の未熟児室を訪れた。日によっては、近くの串かつやで一杯飲んでから、二度目の面会をして帰ることもあった。毎日育児日誌を書いていた。よほど心配だったのだろう。

 通りは八条通りでJR線と交差して(高架下を行く)、九条通りで終わる。終点の手前に西寺跡があり、今は児童公園になっている。
 御前通の名の由来は、北野天満宮の御前の道というところからきているらしい。平安時代の西大宮大路にあたるというから、随分と狭くなってしまった。

 北の起点は北大路御前であり、ここから三条辺りまでは、ほとんど一方通行の狭い道である。三条から二車線の道になり、終点の九条通りまで続く。
 歩いた距離は11.2km、2時間16分、消費カロリーは約893CAL (NIKE+の測定値)。曲はNIKE+用に編集された「Natural Woman」+椎名林檎のスーパースター。

 北大路からは、通りは柏野小学校を迂回して北野さんまでは、右へ寄ったり、左へ少し曲がったりして直線ではない。途中御土居跡とここでも出くわす。

 通りと平行に紙屋川が流れているが、天神さんを過ぎた辺りから、この川は天神川と呼ばれるようになる。

 今日は天神さんで梅花祭が行われていた。境内は祭りに合わせたように、梅の花も満開である。豊臣秀吉公が行った北野大茶会の古事にちなんで、本殿の前の参道脇で、野点が催されていた。 北野さんの辺りは、平安京の頃は軍人や警察官の馬場があったとされ、右近馬場址が記されている。

御前通