奇門遁甲をはじめて学ばれる方に奇門遁甲をより分かりやすく |
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五分で解る〜はじめての奇門遁甲〜 |
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●奇門遁甲● 奇門遁甲の読みは、「きもんとんこう」と呼びます。 その起源は古く一説には中国の黄帝の時代にまで遡るという説があるくらいです。 実際は、残された書籍の数からみて中国の宋〜清時代に隆昌しています。 ゆえに現在の奇門遁甲は中国の明王朝や清王朝に確立された説を根底としているようです。 では、奇門遁甲はどういうことに使うのかと申しますと・・・ ズバリ奇門遁甲は方位の吉凶を見定める術として伝わっています。 日本では主に開運法として著名な遁甲家の先生方が書籍を書かれております。 また、古くは奇門遁甲は戦争などの戦いに用いられてきました。 このように開運としてだけでなく兵法としての一面もあります。 現在では、個人の運勢をより良くするための開運術として用いる方がほとんどです。 ある程度奇門遁甲に慣れますと多くの方が遁甲と略して呼びます。 奇門遁甲にはこの他色々な側面がありますが、とりあえず 初めての人は、「奇門遁甲は方位術」であるという認識レベルで十分でしょう。
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●どんな開運法なの?● 奇門遁甲は方位術であるというのは先述しました。 ではどういう風に用いるのかといいますと、簡単に言えば、 奇門遁甲によってある日時の吉方位を割り出して、その吉方位に旅行したり、引っ越したりするというものです。 単に、営業活動や通院、デート、プロポーズなどを行うときにも使用できます。 奇門遁甲の良いところは細かく目的別に方位が選べるということにあります。 恋愛に良かったり、病気に良かったり、旅行に良かったり、交渉事に良かったり、営業によかったりと様々です。 その目的別に選ぶ際に一番注目するのは八門というものです。 ちょっと難しい話になりますが、奇門遁甲の名前にもある「門」というのは、 これは八つの門、つまり八門(はちもん)の門をあらわしています。 八門には開門、休門、生門、傷門、杜門、景門、死門、驚門の八つあります。文字をみていただければ なんとなく分かると思いますが、この中で開門、休門、生門が吉門とされ吉方位を見分ける一つの指標となります。 八門は人事百般を表すともされるので吉方位を見分ける際にとても重要なウェートを占めております。 この八門を東西南北、北東、南東、南西、北西の八方位に配置して それぞれの八門が廻る方位を目的別に選んで利用するというものです。 それに加えて開運などに用いるには天盤に三奇(乙、丙、丁)が廻ることも重要になります。 この他、精密に、正確に吉凶を断じるには八門以外にも、十干の剋應や九星、八神など色々とあるのですが、 まずは奇門遁甲は八門、とりわけ三つの吉門(三吉門)と三奇を利用して 人生を有利に持っていける術だとご理解いただければいいかと存じます。
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●奇門遁甲を使うには?● 奇門遁甲を使うには奇門遁甲の盤というものを作成しないといけません。 奇門遁甲の作盤にはいくつか種類や方法が存在します。(←ここが奇門遁甲を難しくするポイントの一つです) そのなかで最もオーソドックスなのが黒門先生が紹介されてます活盤式とよばれるものです。 これらの作盤の方式のキーワードはグルグル回転するということです。 奇門遁甲には天盤と地盤というのがあるんですが、この天盤を作る際にグルグル廻す手法をとることから こういった呼び名があるのだと思います。 この活盤式は別名、排宮式や転盤式などとも呼ばれています。 また、奇門遁甲には時盤、日盤、月盤、年盤などが存在し、目的別に使い分けられているようですが、 今日、最も多く用いられているのは時盤と日盤であります。 時盤とは時(奇門遁甲は二時間を一刻としていますので一刻の間の)の方位をみるための、 日盤とは日の方位をみるための盤ということになります。 作盤の方法は、まず局数を求めることから入ります。局数を求めるにはその日の二十四節気を知る必要があり そのためには各遁甲家の先生達ご自慢の遁甲暦という遁甲専門の暦を参照すればわかります。 ですが、これまた暦も統一されたものではなく流派や先生によってバラバラです。 黒門先生の方式が最もオーソドックスであり、採用されている方が多いです。 局数がわかれば次にり地盤を作成します。地盤を作成すると次は天盤を作成するわけですが そこらあたりはそれぞれにあった書籍を見つけて学ばれることが一番いいと思います。 多くの遁甲家が第一に薦めておりますのが高根黒門先生著『活盤奇門遁甲精義』であります。 当ホームページもその書をお薦めしております。
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●効果の程は?● 奇門遁甲の効果は、私の経験からしてあると思います。というかあります。(笑) ただ、奇門遁甲はそれを扱う先生方や流派の考えにより 種々入り乱れており初心者の方だと難解に思えるかも知れません。 私のホームページでは、中国で最も多くの遁甲家・老師が使用している奇門遁甲を国際標準基準として推奨しています。 国内にはこの国際基準とも呼べる水準の奇門遁甲を学べる機会が圧倒的に少ないです。 ただ、これら標準基準だけがすべて正しいとは限りません。(私はひねくれてるのですべて疑ってかかる傾向があります。笑) 占術にはそれぞれに特徴を有する流派というものがあります。 流派というものは代々術を受け継ぎ研究する集団のようなものですので その流派の本意を汲み取るには長年流派に属さない限り判らないものであると思います。 ですから自身で納得するまで研究するには、ぶっちゃけとことん色々な奇門遁甲を試す必要があるのでしょう。 その過程で必ずこれは駄目、あれは良しというのが分かってくると思います。 なお、奇門遁甲以外にも方位を見る方法はいくつも存在し、いつもどの占術が一番などという質問を受けますが それぞれの占術に特徴があってどういう目的で使用するのかという観点で使い分ければいいのではないかと思っております。 もちろんこれが答えではないでしょうしこれからも色々研究する必要はありますが。 奇門遁甲に限ったことではないですが、運ばかりにたよるのではなく実力を身につけることも大事なことだということを 忘れてはいけません。実力あって初めて運も活きてくるように思えます。 奇門遁甲は何でも叶える打ち出の小槌ではないというのも事実だという認識はもっていただきたいと思います。
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●奇門遁甲をもっと知りたい● ちょっと専門的な話になりますが、奇門遁甲は三式占の一つだと言われています。 奇門遁甲と太乙神数と六壬神課とをあわせて三式と呼びます。 太乙神数は天を表し、六壬神課は人を表し、奇門遁甲は地を表し、 天人地すべてを占える術として古くから伝えられてきています。 いわば、太乙神数と六壬神課は奇門遁甲の親戚のようなものと言えます。 日本では太乙神数を専門的に扱う方は少ないし、台湾や中国でも少ないと聞きます。 本来は天下国家の命運や大事件、大惨事を予測するのに用いたとされます。 六壬神課は、昨今かの陰陽師で有名になった安倍晴明がよく使用したとされる術で 実は日本には相当古くから伝わっている術なのです。 では具体的にはどういうものかといいますと、物事が上手くいくのかなどの決断に迫られたときに用いる未来予測術です。 人事百般を見通せるとされます。プロになるとかなりの的中率を誇ります。 先ほど六壬(六壬神課の略)と奇門遁甲は親戚のようなものだという話をしましたが、 それゆえに奇門遁甲も単に方位術という側面ではなくて未来予測術としての側面もあります。 吉方位を見るという技法も予測術の一つの側面にすぎません。 奇門遁甲を風水に応用している流派もあります。 ですから奇門遁甲は奥に進めば進むほど複雑になっていきます。 また奇門遁甲の原書とされる中国の古い奇門遁甲書には「金函玉鏡」という方位術の記載がみられます。 金函玉鏡は日の方位の吉凶を見分ける術で奇門遁甲とはこれまた親戚にあたる感じです。(兄弟かな。笑) 単純そうな占術にみえて色々と応用の利く占術でもあります。 とまあ、奇門遁甲には色々な側面があり、また様々な占術と繋がっていることが少しお分かりいただけたかと存じます。 これらの占術をうまく利用することで災いをなるだけ少なくし、多くの吉を呼び込めるようになると思います。 これを機に、奇門遁甲に興味を持たれた方とこれからお互いに研究・愛好して参りたいものです。 以下、初学者が奇門遁甲を含む三式占をもっと知りたいという人のために 私がお奨めするHPを載せておきますので参考にされてみてください。
多くの奇門遁甲研究者や中国占術研究家が良いと薦めているサイトです。 台湾で学ばれたとされる奇門遁甲の解説があります。 奇門遁甲の専門家であり重鎮でもある林巨征先生のサイトです。先生は金函玉鏡ではあまりに有名です。 北斗柄先生による六壬神課の数少ない良識ある貴重なサイトです。自動占いも設けてあります。 易占いはすべてに通じるということを身にしみて理解できる易学のサイトです。
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