ここでは、自分の所有する書籍や資料の中から良心的だと思うもの、あるいは面白いものを紹介していきます。また、台湾の遁甲書や大陸の書も機会があれば紹介していきたいと思います。どうぞご参考までに。
 
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  ●『神奇之門』 張 志春 著 

言わずと知れた奇門書の名著だと思います。時家奇門の解説に終始しており、大陸でも台湾でも評価の高い本です。日本国内のような擇吉について詳しく論じているわけではなく、予測術としての解説にその多くを割いています。一般論ですが、そもそも方位の吉凶を看る方法はこれら予測術の一部に過ぎないようです。この書はかなり前に手に入れたのですが、今でもなお私の基本書の一つとなっています。一度はこの張先生にお会いしたいものです。

 

   
 

●『奇門遁甲現代実例精解』 杜新会 著 New!

張志春先生の流れをくむ杜新会先生の著作です。奇門遁甲の解説というよりも実例を解析されてる内容で盛りだくさんとなっております。日本のような吉方位使用についての記載ではなく、あくまで易学としての奇門占としての実例解析です。張先生の書籍で基本的な知識を得て、これで応用を学び実践していくことで奇門占について深い理解が得られると思います。初心者の方がいきなり読むには難しいかも知れませんが、これもまた名著です。

 

   
  ●『奇門遁甲応用学』 王 云朋 著

これは中国大陸の奇門遁甲の書です。刊行されてまだ新しいです。大陸の書籍は予測術としての意味合いが強くこの書も後半は奇門予測を実例を交えて解説しています。汗 また、この書は比較的よくまとまっていると思います。排宮法による解説です。相学について少し触れておりますのが笑えます。(笑ってはいけないのでしょうけど遁甲書に突然だったのでえって思いました・・・笑) 関係ない話ですが、私は大陸書などは翻訳して手書きで今ノートなどにまとめる作業もしています。大変な労力を必要としています。

 

   
  ●『奇門予測学』 劉 広斌 著

劉老師は、かの劉伯温先生のご子孫の家系にあたるようです。この書には張先生も寄稿をされています。この書は予測学の入門書的中身ですが、原書からの引用や実例の紹介などもあり勉強になります。大陸では劉広斌先生の人気は非常に高いと聞いておりますので一読の価値はあるでしょう。といいますかこの家系がとても魅力的だと思います。笑 もしかしたら、本物の遁甲を知っているのでは・・・などというロマンを抱いていまうのは私だけでしょうか。とはいえ、私の今の目標はそんなことではないのでそういうロマンだけ大事にしておきます。笑

 

   
  ●『四柱推命は中国に在り』 陳 晃華 著

現在も注文可能のようです。素人入門書と書には書いてあるのですが、実践に使えることも書いてある良書だと思います。また、よくまとまっていて評判のよい書であるという声を多く聞きます。ただ、付録の暦が一般のものとは違うのでこの辺は各自の判断になると思います。四柱推命に関する本は書店等でたまに立ち読みしますが、これは一般書とよべるのかというくらいとても良いと思います。今はこれを基本に勉強しています。


 
   
  ●『奇門活盤』 『奇門活盤諺解』 治田 典禮 著  

江戸時代の書です。これは当時の奇門遁甲のレベルを見るのにいいのではと思っています。江戸時代の本は大抵中身が似たり寄ったりするのですがこの本は個人的見解も少し含まれてて面白かったです。ただ古書店でも高価だと思います。

 

   
  ●『新用気術』 横井 伯典 著  

この本の特徴は易と五黄をうまくつかいこなしているという点です。大変面白かったです。というより勉強になりました。五黄の方位に頭を向けて寝る話などは大変興味深かったです。。この本を気学と呼んでいいのかはわかりません(五黄を使うので・・)が気学家が見たら驚くでしょうね。笑

 

   
  ●『華僑の風水学』 鮑 黎明 著 

日本で風水の本格的な本を読めるものは少ないとされますが、鮑黎明先生のものは伝統的風水を解説されていてとても勉強になります。八宅派を基調とし、巒頭についても触れられてあります。八宅派風水の基礎を学び、本格的風水の入門書にはこの本は最適だと思います。

 

   
  ●『奇門遁甲原理口訣』 青龍隠士 著、 中村 文總 校訂

青龍隠士著のこの書は台湾や大陸でも売られています。もちろん中国語です。それを中村文總先生が校訂を加えたんだと思います。気学の大家の中村先生は書中で気学の限界についても一文触れられております。ただ、実例等も載っており後半は楽しく拝読しました。奇門遁甲を研究る上で目を通す価値はあると思います。

 

   
  ●『奇門遁甲行動術』 内藤 文穏 著

奇門遁甲を学んだ人なら知らない人はいないくらいの人物である内藤先生の代表的著作です。前半と後半に分かれていて前半に遁甲について、後半に地理風水について述べられています。先生の遁甲は通常の三奇、六儀、八門、八神、九星などを用いず、気学に用いる九星を応用させた挨星法という呼び名の方位術を紹介されています。内藤先生を支持する人は某派に次いで多いのではないでしょうか。それくらい影響力のあるお方がかかれた書籍だと思います。内藤先生の方位術観を知るための入門書的なものだと思います。

 

   
  ●『気学用神論』 高島 正龍 北原 白龍子 著

これも二部にわかれています。前半は高島先生が後半は北原先生がそれぞれ述べらております。特筆すべきは気学にも四柱推命同様用神を用いるとおっしゃっていることです。この本は比較的気学書の中では良いのではないかと思います。また、高島先生の挨星法に関する記述もみられます。内藤氏とはまた違うやり方を述べられております。

 

   
  ●『易と人生哲学』 安岡 正篤 著

易嫌いというか易が苦手な私が最初に呼んだ易関連の書です。難しいというより読み易かった印象があります。私が最初に読んだ易学の書なので載せてみました。聞けば安岡先生を崇める信者さんたちも多いとか。それくらい易学では影響力のある人なんでしょうね。

 

   
  ●『奇門遁甲応用研究』 高安齢 著

台湾書です。台湾書は当たり外れが多いのですが、これは比較的よくまとまっていました。奇門遁甲の歴史的変遷について人物とその人物とゆかりのある書籍について述べてある部分は勉強になりました。ただ、日本の遁甲書にみられるような、自宅から何キロ離れたところにどれだけ滞在しなければいけないなどといった開運法の記載はありません。

 

   
  ●『活盤奇門遁甲精義』 高根 黒門 著

この書籍は、国内の奇門遁甲に関する書物の中で最も内容の整った中身であり最高の良書であると思います。値段も確か税込みで3990円だったと思います。安価の割には中身は大変濃いです。国内の遁甲だけでなく韓国、大陸の奇門遁甲の解説も掲載されています。黒門先生は知識豊富で遁甲占術以外の東洋占術全般にも明るい方でとても良心的な方だと思います。よく、遁甲を学ぶにあたってどの本を読めばいいのかという質問がありますが、この書から入ってみるのもよいと思います。私は黒門先生の通信講座は中級まで受けました。私が奇門遁甲の研究対象を国内から国外にむける大きな契機となりました。大変価値のある講座だと思っております。余裕のある方はこちらも受講されるとよいと思います。

 

   
  ●『秘占「金函玉鏡」方位術』 林 巨征 著

国内の口語一般書で金函玉鏡が解説されたのはこの本が最初だと思います。金函玉鏡の作盤法から早見表まで載っております。金函玉鏡は原書等には載っているものがあるのですが、情報の羅列にすぎずいまいち解説に乏しい部分があります。が、林先生の書籍は、金函玉鏡の使用法、目的別活用法、実例等まで解説されており、金函玉鏡の概要を知る上でとても良いと思います。国内では数少ない金函玉鏡の本なので金函玉鏡に興味のある方は是非一読されるとよいと思います。林先生も律儀な方で大変信用できるのではと思います。

 

   
  ●『易の効用』 高木彬光 著 

これもだいぶ前に買ったものですが、コンパクトなのでいつもバックに入れておいて持ち歩いています。待ち合わせで時間できた時などは、これを読んで時間つぶしをしたりします。詳しい解説というのは無いのですが、高木氏の易経の解釈が面白いので携帯しています。表現も豊かで分かりやすく為になります。実占にどれだけ役に立つかというより、易を楽しむという上での良書ではないかと思っております。この書がうちには二冊あり、一つはストック用として保管してあります。汗

 

   
  ●『孔明神卦』 鐘の会 編著 

この書は田嶋数人先生と東海林秀樹先生の共著となっております。前半後半と分かれており前半に「孔明神卦」、後半に「日盤挨星法」について書かれてあります。孔明神卦は一種特殊な易で32卦となっており銅銭を用いそれで得た卦で吉凶を判断する簡便な易のようです。私は孔明神數は聞いたことがあるのですが孔明神卦は初めてなので興味津々で読んでおります。後半の日盤挨星法は書中では周易遁甲という表現ですが、いわゆる日の挨星法の紹介です。全体的に複雑なことが書かれてあるわけでもなくいたって理解しやすい内容となっております。

 

   
  ●『ラオ先生の やさしいインド占星術』 K・ナラヤン・ラオ著、 大森一 訳 

宿曜を勉強していてインド占星術にまで踏み込むことになりました。(^_^;) 難解といわれるインド占星術を比較的簡易に解説・訳されております。日本語で読めるインド占星術書はまだまだ少ないですがこの書は練習問題を多く含み基本を身に付けるには大変ありがたいものだと思います。月を重視する占術ですので当然、宿曜と同じく二十七宿にも触れており宿曜がインド占星術をモデルとして中国で独自に発展していった印象を受けます。インド占星術の入門的良書だと思います。

 

   

以上、まだまだ手元に書籍はあるんですがその一部を推奨してみました。資料も含めると奇門遁甲だけで100は超えてしまいました・・・・。これらをうまくつなげていくのに今てこずっています・・・。笑  また機会があれば内容を吟味して推奨書籍コーナーに載せます。その前に本棚を新しく買わないと書籍があちこちにちらばっていて収集がついていません・・・・。汗