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Q. |
デイジーチェーンとパーソナルアンカーシステム(PAS)どちらがいい? |
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A. |
両方ともセルフビレイのバックアップを取る時に使いますが、構造状PASの方が強度があります。
素材はナイロンよりダイニーマの方が軽く高強度です。
長さは手の長さくらいのものが扱いやすいでしょう。
カラビナは輪を通すだけではなく、必ずタイオフすること。
安全環付きカラビナは素早くセルフが取れること、懸垂下降開始時に片手での操作性が良いので、変形D型でオートロック式が便利です。 |
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Q. |
募集人数はどうやって決めるの? |
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A. |
ガイドがお客様の安全を確保できる人数比(ガイド対顧客)をガイドレシオといいます。
(社)日本山岳ガイド協会は、ルートの難易度によりガイドレシオを設定しており、それに基づいて定員を決めています。
@無積雪期
ルート |
対象 |
ガイド資格 |
ガイド:顧客 |
登山道難路 |
上級者向き |
山岳ガイド |
1:5 |
岩場等足場が不安定で一般登山者には転滑落の危険性が高いと認識されている、または部分的にロープ等による確保等が必要なコース。 |
登攀1級 |
熟達者向き |
山岳ガイド |
1:3 |
岩場、岩稜、沢、雪渓等が連続し、通過が困難でロープを結び合っての行動や部分的にロープによる確保や懸垂下降等が必要なルート。 |
A積雪期
ルート |
対象 |
ガイド資格 |
ガイド:顧客 |
一般ルート(初級) |
無積雪期中級者 |
山岳ガイド |
1:5 |
無積雪期の登山道に沿ったルート。
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一般ルート(中級) |
無積雪期上級者 |
山岳ガイド |
1:3 |
危険箇所の通過にロープを結び合っての行動が必要なルート。
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一般ルート(上級) |
無積雪期熟達者 |
山岳ガイド |
1:3 |
岩場、岩稜、氷雪壁、雪稜等主に隔時登攀と同時登攀によるルート。
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B登攀ルート(季節を問わず)
岩壁、岩稜、氷雪壁、雪稜、氷壁、沢登り等、主にスタカットクライミングによるルート。
ルート |
ガイド資格 |
ガイド:顧客 |
登山難路(ルートグレード1級) |
山岳ガイド |
1:3 |
容易な登攀ルート(ルートグレード2級) |
山岳ガイド |
1:3 |
やや困難な登攀ルート(ルートグレード3級) |
登攀ガイド |
1:2 |
困難な登攀ルート(ルートグレード4級) |
登攀ガイド |
1:2 |
極めて困難な登攀ルート(ルートグレード5級〜) |
登攀ガイド |
1:2 |
*参考:(社)日本山岳ガイド゙協会「ガイド対顧客人数比の目安」より抜粋
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Q. |
体力レベルと技術レベルについて教えてください。 |
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A. |
マークの目安です。
体力レベル
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アタック装備(5kg)で6時間程度行動できる |
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アタック装備で8時間程度行動できる |
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アタック装備で8時間以上行動できる / 約10kgの荷物で8時間以上行動できる |
技術レベル
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岩登り(クライミング)が始めて |
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国際山
岳連盟 |
アメリカ
グレード |
備 考 |
T |
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ハイキング |
U |
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時々手を使う簡単な岩登り |
V |
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手足のバランスでの岩登り |
W− |
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ロープによる確保を必要とする岩登り
※グレードが上がるにつれ難易度が増す
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W |
W+ |
X− |
X |
X+ |
5.7 |
Y− |
5.8 |
Y |
5.9 |
Y+ |
5.10a ↓ |
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岩登りがW級程度をセカンドで登れる |
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マルチピッチの経験がある/トップロープで5.9程度を登れる |
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Q. |
自分のレベルで、どのプランに参加できるのか分かりません。
他の方にご迷惑をかけるのではないかと心配です。 |
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A. |
「参加申込書」に登山の経歴をご記入いただきますので、アドバイスさせていただけます。
登攀やマルチピッチにご参加いただく方には、できるだけ事前にクライミング講習にご参加いただくようにお願いしています。
無理なく登れるルートをご紹介したり、目標のルートを登るためのトレーニング方法をご提案します。
山ではすべての判断をガイドにお任せいただくことになりますので、トレーニングを通して信頼関係を築くことも大切です。
また、パーティを組むことになる、他の参加者の方と知り合うこともできます。
パーティ内のまとまりは登山の成功に欠かせない要因です。
一生懸命練習して登ると達成感も高まりますよ。
また、マンツーマンで登れる個人ガイドもご利用ください。
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Q. |
岩登りのベストシーズンはいつですか? |
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A. |
岩登りのべスト―スンは山域や標高により異なります。
12〜4月頃 |
伊豆半島は冬でも登れます。
海金剛 |
5〜6月頃
残雪期 |
標高が低い山では岩が乾き快適なクライミングを楽しめます。
梅雨入り前までがベスト。
谷川岳(取付きまで雪渓をたどれるのでアプローチがラク)、前穂高岳北尾根、
錫杖岳他 |
7〜8月 |
標高の高い山。
北アルプス(剱岳、穂高)、北岳バットレス他 |
9〜10月頃 |
穂高などはそろそろ着雪が気になる頃をむかえます。
標高の低い山は暑さがひと段落し、岩も乾いてお勧めの季節です。
錫杖岳、谷川岳他 |
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Q. |
天気予報では雨ですが中止ですか? |
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A. |
梅雨、台風、秋の長雨・・・行くべきか?行かざるべきか?
非常に悩ましいところです。
天気予報はあくまで予報、特に山岳の気象は一般的な天気予報からは予測しにくいので、良くも悪くも行ってみないことには分かりません。
とりあえずは行ってみて現地で判断するようになります。
ただし、交通機関に影響がでたり危険を伴うと判断した場合は中止します。
最終判断は前日の天気予報となります。
残念ながら中止させていただく場合は、以下のように変更することもあります。
@天気が良さそうな山に変更(冬期は北・南アルプスは荒れても八ヶ岳は影響を受けないことが多い)
A出発日を一日程度ずらす
B他の日に変更
C室内壁でクライミング
関東近郊のクライミング講習の場合は、「午前中から降水確率40%を超える」かで判断しています。
微妙な天気予報の時は眠れぬ夜を過ごします。。。(どのガイドさんもそうでしょうけど)
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