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ウソ

 スズメ目アトリ科の留鳥または冬鳥で、体長は約16cm。亜高山帯の、主に針葉樹林で生息するが、秋から冬にかけて低地の山林や平地に下りてくる。草木の種子や芽、昆虫を食べる。写真のウソは、平成24年11月9日に埼玉の北本自然観察園で撮影したもので、頬から喉が赤く、胸から腹が灰白色であることから国内で繁殖するウソの雄である。雌には頬と喉に赤味はなく、胸から腹の色は灰褐色である。冬鳥として日本に渡来するウソには、胸から腹が赤いアカウソと、稀に渡来するベニバラウソがいる。同じ園内の別の場所で、腹の赤いウソを見かけたが、遠くアジアの北部から波濤万里を越えて冬鳥として日本に渡ってきたものであろう。ウソの名は、「嘘」ではなく、フィ フィという鳴き声が口笛の音に似ていることから、口笛の古語である「うそ」と名付けられたということである。その美しい姿と哀調の鳴き声のため、古くから人に愛され飼育されてきた。また郷土玩具の一つとなって、太宰府天満宮はじめ各地の天神さんでは、「鷽替(うそがえ)」の神事にちなんで土産物となっている。

 

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